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中国猛毒大気、夏前まで続く飛来のピーク 板橋・練馬でも検出 黄砂とダブル
2013.02.08
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130208/dms1302081535019-n1.htm
▼全文引用
中国で深刻化する「猛毒大気」が日本を蝕んでいる。大気汚染の原因で、肺がんなどを引き起こす微小粒子状物質「PM2・5」がとうとう関東でも検出された。専門家によると、飛来のピークはすでに始まり、太平洋高気圧が張り出す夏前まで続くというから尋常ではない。
環境省によると、国内では先月以降、各地で国の環境基準(1日平均で大気1立方メートル当たり35マイクログラム)を上回るPM2・5が確認されるようになったが、7日には関東各地でも検出された。
東京都板橋区で基準を上回る59マイクログラム、練馬区で50マイクログラムを観測。都では「排ガスなどの影響もあるので、中国の大気汚染が原因とは判断できない」とするが、たまたま数値が上がったと考えるには無理がある。
PM2・5は、車の排ガスや工場のばい煙などに含まれる直径2・5マイクロメートル以下(直径が髪の毛の約40分の1以下)の有害物質で、肺の奥まで到達し、ぜんそくや気管支炎、肺がんを引き起こすとされる。
この猛毒大気、一体いつまで日本を襲うのか。
大気物理学を専門とする富山県立大学工学部の渡辺幸一准教授は「すでにピークは始まっており、太平洋高気圧が張り出す夏前まで続くとみられる」と指摘する。
「今年は冬型の気圧配置が弱く暖冬で、強い風(偏西風)が吹かず、そのため汚染された大気が北京などに滞留している。風が強ければ拡散されて濃度は薄まるが、濃い状態のままジワジワと日本に到達してきている」
悪いことにそろそろ黄砂の時期が始まる。
「黄砂も北回り、つまり北朝鮮経由の風に乗るのならそれほど危ぶむことはない。だが、西回りだと、北京の工業地帯の汚染大気を取り込んで日本に来るため、PM2・5と汚染された黄砂のダブルになる」(渡辺氏)
直径2・5マイクロメートルのPM−は通常のマスクでは防げず、防塵用でないと意味がないが、「通常のマスクでもしないよりはいい」と渡辺氏。
まったくもって厄介な隣国だ。
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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130204/dms1302041530005-n1.htm