「北の山・じろう」時事問題などの日記

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{4}「終わりなき人体汚染〜チェルノブイリ原発事故から10年〜」(TwitLongerから転載)

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perspective (@prspctv)
Posted Wednesday 30th March 2011 from Twitlonger
{4}「終わりなき人体汚染〜チェルノブイリ原発事故から10年〜」
(NHKスペシャル、1996年4月26日放送、NHK制作)
http://www.twitlonger.com/show/9iino0
▼全文転載

{4}「終わりなき人体汚染〜チェルノブイリ原発事故から10年〜」
(NHKスペシャル、1996年4月26日放送、NHK制作)

{4} http://www.youtube.com/watch?v=rCX1A3yJLqI 1/4(リンク切れ)
{2} http://www.youtube.com/watch?v=gFOxGGdzfn8 2/4(リンク切れ)
{3} http://www.youtube.com/watch?v=oHg23DkfZDA 3/4(リンク切れ)
{4} http://www.youtube.com/watch?v=tsE0CqvuifE 4/4(リンク切れ)

★北の山・追記
YouTube
チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染4/4
http://www.youtube.com/watch?v=VQezSZ6nh6c


※以下は上記のうち、{4}の書き起こしである。

[ この冬、ウラジミルさんの病状はさらに悪化していた。簡単な計算も間違えるようになり、一人では買い物もできなくなってしまった。]{(3)と重複}

 ウラジミルさんは再び脳の専門病院を訪ね、詳しい検査を受けることになった。脳の状態に問題はないのか、MRIという画像診断装置を使って詳しい検査を受ける。
 その結果、脳に異常が発見された。前頭葉と呼ばれる脳の前の部分に白い塊がある。神経細胞が死滅した跡だ。前頭葉は計算や思考など創造的な働きを担う中枢。ウラジミルさんの知的障害の原因はここにあるのではないか、と医師たちは考えている。
 脳のさらに深い部分にも神経細胞の死滅した跡があった。ウラジミルさんの疲労感や脱力感の原因はこれではないか、と診断された。

医師: 「検査の結果、ご主人の脳に異常が発見されました。一連の症状がチェルノブイリ事故の後始まったことを考えれば、放射能の影響と見るべきでしょ う。放射能が脳の中に入り込み、脳を破壊していったのです。簡単に治せるものではありません。あんな大きな病巣がありながら大事に至らなかったのが不思議 なくらいです。もっと拡大していたら助からなかったでしょう。気を落とさないでください」

妻タチアナさん: 「(涙が止まらない様子ながら)大丈夫です。涙を見せたら夫にショックを与えてしまいます」

 チェルノブイリの放射能が、10年もの間ウラジミルさんの脳を、少しずつ、確実に破壊していた。
 妻のタチアナさんは診断の結果を夫に告げず、残された身体の機能をできるだけ維持していく生活をしようと決意した。

 最近、チェルノブイリ原発事故による人体への汚染について、また一つ新しい事実が発見された。汚染が5キュリー(Ci)以下で、人体への影響は比較的少ないとされてきた黄色の地域に、赤の高濃度汚染地域に匹敵する人体汚染が起きていることが分かったのだ。

(ポレーシア地方の映像)

 チェルノブイリ原発の西、ベラルーシウクライナの国境沿いに広がるポレーシア地方は、プリピャチ沿いに開け、広大な森と豊かな水に恵まれた農村地帯。
 ポレーシア地方にある人口1,000人足らずの村、ゼルジンスクに、事故後初めて検診車がやってきた。汚染の高い地域から巡回してきたため、この村の人々は事故後10年目にしてようやく検診を受けることになった。
 その結果、意外な事実が明らかになった。ゼルジンスク村の人々に蓄積された体内の放射能の量が極めて高かったのだ。

ゴメリ特別病院検診部 ナターシャ・ジノビッチ婦長: 「驚きましたよ。例外なくみんな被曝量が高いのですから。ここは土地の汚染が低い地域のはずなのに、住民の被曝量は最も汚染の高い地域と変わらないのです。どうしてこのような高い数値が出たのかよく分かりません」

 なぜこの村の人たちの体内に多くの放射能が蓄積されたのだろうか。その原因を突き止めるため、ベラルーシ国立土壌研究所のグループが調査を続けている。
 その結果、原因解明の鍵は土にあるのではないかと見ている。一般に、土に含まれる粘土分は放射能を取り込んで、外に逃がさない性質をもっている。ところ がこの村の土には粘土分が少なく、ほとんどが粒子の粗い「泥炭(でいたん)」。このため、放射能が植物に吸収されやすいという。

ベラルーシ国立土壌研究所の映像)

 実際にゼルジンスク村の土の放射能を測定してみた。結果は(Cs137が)1,068 Bq/kg。汚染はそれほど高くない。しかし、牧草の放射能は、土の15倍、15,544 Bq/kgにも及んでいる。この村では、放射能が土よりも牧草に大量に蓄積されていた。

(牛が牧草を盛んに食べる映像)

 その結果、この村に降り注いだ放射能は、土から牧草へ、牧草から牛へ、さらにその牛が出す牛乳から人間へと次々と濃縮されていったのだ。
 ゼルジンスク村の人々は、汚染の高い地域と同じレベルの被曝をこの10年間受け続けていたのである。

(村の子どもが牛乳を飲む映像)

 調査の結果、この村と同じ性質の土はポレーシア地方全体に広がり、およそ1万平方㎞。チェルノブイリ原発事故による全ての汚染地域の1割近くに達することが分かった。
 ベラルーシ国立土壌研究所のグループは、人体への影響という視点から見たとき、放射能汚染地図が大きく書き換えられることになると警告している。

(検診を受ける子どもたちの映像)

 チェルノブイリ原発事故から10年。新しい放射能汚染の姿が見え始めている。放射能が人体に何を引き起こすのか。その実態の解明はまだ始まったばかりだ。

テロップ「終わりなき人体汚染〜チェルノブイリ原発事故から10年〜」

({4}終)

★以上「TwitLonger」から全文転載

YouTube
チェルノブイリ原発事故・終わりなき人体汚染4/4
http://www.youtube.com/watch?v=VQezSZ6nh6c




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