がん:病院に患者情報提供義務化 超党派の法案<毎日新聞>
2013-11-13
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2013/11/22/130237
※この記事を掲載した時は、何のコメントも書きませんでした。
今回、改めて取り上げるのは、非常に微妙な疑問があるからです。
何故??「がん患者情報」の提供を病院に義務化するのか??
しかも、2013年11月になって??
※疑えば、以下のよう疑えます。但し、あくまで一つの疑いにすぎません。
『放射能汚染から2年6か月が経過した。もう、そろそろ放射能汚染の傾向が現れるだろう。その数字(ないし資料)を把握する。』
※このような例は、外国にも日本国内にもあります。
ないと言い続けて来た広島・長崎の原爆の放射線被曝の健康被害について追跡調査をしてきた資料が、イギリス経由で判明したことがあります。
多分、この論文だと思うのですが
イギリス医師会雑誌グループのオープンアクセスジャーナル(BMJ Open)
広島長崎の原爆被爆者の致死的・非致死的脳卒中と放射線被曝の関連についての前向き追跡研究(1980–2003)
http://www.rerf.or.jp/news/pdf/BMJopen.pdf
「その論文の根拠となった資料が日本国内では未発表だった。つまり、無いと言われていた資料があった。」
このような内容の報道が、2011年の秋ごろだったと思いますが、ありました。私の過去ブログを探せば、どこかに記事があります。
また、フランスの例ですが
軍事機密に隠蔽される被ばく労働者:被ばく量すら「機密」扱い<フランスねこのNews Watching 2013年10月21日>
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2014/02/11/021431
このような記事があります。
軍事機密を理由に、放射線被曝と健康被害の資料を隠すのは、フランスだけではありません。アメリカもロシアも同じです。どの国でも、核関連施設や原発、あるいは核関連事故が起きた地域の健康被害の追跡調査を行っています。
健康被害の資料は、ほとんど「軍事機密」の理由を付けて非公開ないしその存在自体を隠します。
「広島長崎の原爆被爆者の致死的・非致死的脳卒中と放射線被曝の関連についての前向き追跡研究」については、イギリスの研究者が多分、アメリカ経由で情報を入手したのではないかと思われます。その根拠となった資料が、日本国内では全く知られていなかったのです。
原爆の健康被害については、旧・大日本帝国政府が国民から隠しました。
その内容を、アメリカの占領軍政府が引き継ぎ、同じく隠しました。
一つは、軍事機密に属するからです。
もう一つの大きな理由は、(私の推測です)原爆の悲惨な被害をアメリカ国民からも隠す必要があったからだと思います。原爆投下を正当化するために、また核爆弾を正当化するために、広島と長崎の原爆投下後の地獄絵図のような悲惨な現実をアメリカ国民に知られてはならなかったのであろうと、個人的には考えています。
その後、日米共同と言う形で、放射線被曝と健康被害を調査するための組織が作られます。その組織は、現在も名前を変えて継続しています。有名ですネ?しかも組織の運営費は、これも日米共同負担だと聞いています。
その研究から作られた研究成果が、「100ミリシーベルト毎時以下の被曝は、人体の健康に影響がない」と言う結論です。結論が出たなら、組織的な研究は、もう必要ないでしょう。現実には、まだ追跡調査がされているようです。
以上のような、流れを考えるなら毎日新聞の記事が何を意味するのか??
私が疑う理由が、理解いただけるのではないかと思います。
そして、全国的に集積された資料は、公開されないと思います。
福島第1原発事故による放射線被曝と健康被害に関する「ガン」関係の重要な資料がです。
この記事について、コメントを書くならこれでも「序文」くらいです。
何故、今になってこんな法律を作るのか??
ガン患者が増える事が予想され、または現実に増えており、その実数を把握する必要があるからではないのか??
私は、個人的には上記の記事を、このような疑いを持って読みました。