ロイター
米GE、エネルギー分野の研究開発に100億ドル追加投資
2014年 02月 25日 08:05
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA1N09020140224
※いつまでも、原発に拘り続ける日本の重電メーカー各社。
ゼネラル・エレクトリック社(GE)は、2011年後半か2012年の段階で重役がロイターのインタビューに答えていました。
「もう、GEは原発はやらない。・・・」
他にも何か言っていましたが忘れました。(追記・ロイターではなく、フィナンシャル・タイムスだったようです。)
アメリカでは、スリーマイルズ島原発事故以降、原発の新設はしていません。オバマ大統領になって原発新設に向けた動きがありました。かなり具体化しましたが、結局見送られました。
理由は、「投資する価値が少ない」からです。その割にはリスクは高い。
結論は、「投資するならもっと有利な案件がそれ以外に沢山ある」と言うことでしょう。建設資金が集まらないのです。
もう一つは、ゼネラル・エレクトリック社に代表されるようなアメリカの原発メーカーは、原発に見切りを付けているからです。
一部ロイターから引用
シェールガスなどの採掘で水を使わないフラッキング(破砕)技術の研究開発を進めるほか、ガスタービンの効率化など、高度な技術を研究する。
イメルト最高経営責任者(CEO)が24日発表する予定。
エネルギー産業は同社最大の成長分野。多額の設備投資を通じて石油・天然ガス・代替エネルギー会社向けの機器販売・サービスを拡充したい考え。
同社は2005年に持続可能な開発や環境問題を重視する「エコイマジネーション」プロジェクトを開始。これまでに約150億ドルを投じたが、プロジェクトの期限が来年切れるため、さらに100億ドルを投資して2020年までプロジェクトを延長する。
既に、新エネルギー技術開発に多額の投資をしておりそれを拡大すると言う話です。
原発に拘り続ける日本の政治や重電メーカーは、愚かだと思います。新エネルギー技術開発で先行すれば、自国の利益になるだけでなく、輸出の基幹産業に育つかもしれません。
既に、石炭をエネルギー源とする火力発電技術においては、現在世界のトップクラスの技術を確立しています。今後、日本国内に建設される石炭火力発電所には、この技術が用いられます。これを更に発展させていけば、日本の基幹産業に育つでしょう。中国でもアメリカでも、深刻な大気汚染に苦しんでいます。石炭火力発電には、膨大な需要があるのです。
日本の石炭火力発電所はクリーン | もっと知ってほしい石炭火力発電 | J-POWER(電源開発株式会社)
J-POWERの最新鋭石炭火力発電所と 革新的な次世代石炭火力発電技術の開発
http://www.jpower.co.jp/annual_rep/pdf/ann10/10-12.pdf
世界最初の原子力発電所は
「1954年6月に運転を開始したソビエト連邦のオブニンスク原子力発電所」です。
それから、約60年が経過しています。原発は古い時代遅れの技術なのです。当時は石炭火力か原子力発電しか、大容量の発電方法はありませんでした。先進国の経済発展の電力需要が原発を選択させたともいえるでしょう。
大気汚染問題を考えるなら、原子力は優位があったのです。
コスト面でも、当時はこんなに費用がかかるとは考えていなかったでしょう。
また、その当時は原子力エネルギーは「夢のエネルギー」でもありました。60年たった今、夢が覚めてみると「福島第1原発事故」が起こっていました。これで何かを学ばなければ、「アホ!!」でしょう???
現在、低コストでクリーンな発電方法は結構あります。開発途上の技術もあります。エネルギー開発に投資するなら、事故リスクの高い原子力ではなく、より安全性が高く社会の役に立つ新エネルギー開発に投資するのは、当然のことだと思います。
原発を継続しても、経済に有利なことは何一つありません。新エネルギー開発は経済発展にも大きく貢献するはずです。色々考えるほど、原発が日本の社会の発展を妨げているとしか思えません。これは??私の誤解でしょうか???
※ご参考
田原総一朗が驚いた「アメリカは原発に興味がない」<YAHOO! ニュース<週刊朝日
2012-07-31
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/20120731/1343724950