「北の山・じろう」時事問題などの日記

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外部被曝と内部被曝の、決定的な違い!!(クリス・バズビー博士 2011年8月)掲載3回目

※2014年3月・追記

内部被曝外部被曝は、「別物」と考えるべきだと思います。

外部被曝」と言う観点から考えると空間放射線量の強い地域は、世界を探すなら結構あります。その中で人々は生活しています。寿命や病気の発病率などの研究は、これからでしょうが、人々がそこで生活し生きてきたことは事実です。この点から考えるなら生命(人間も)には、放射線被曝外部被曝)に対して一定の耐性があると考えることも出来ます。理由は生命が陸上に進出したときから宇宙放射線を浴びる環境の中で進化してきたからだと思います。別の言い方をすると、宇宙放射線に耐性のない生命は、滅びたともいえると思います。ところが、内部被曝は違います。自然界には、普通放射性カリウムしか放射性物質は存在しません。つまり、放射性物質といっても「放射性カリウム」については、生命はそれを毒物だと遺伝子的に認識しているのです。ありふれた毒物と言うことですネ??そして、毒物と認識している「放射性カリウム」を速やかに対外に排出する機能も持っています。そのため「放射性カリウム」が健康被害を引き起こすことは、通常ありません。

 

 - 世界の高自然放射線地域の健康調査より -
http://www.taishitsu.or.jp/genshiryoku/gen-1/1-ko-shizen-2.html

 

ところが原子炉の中で生成される放射性物質は自然界には、普通存在しません。そのため、これに毒性があっても人間の体は毒物と認識できないのです。ごく微量であれば、それほど毒性はないのかもしれません。しかし、それが体内に蓄積され続ければ段々毒性が強くなります。砒素を考えると分かりやすいと思います。毒物と認識できないから、体外への排出するスピードも遅くなります。核種によっては、ほかの物質と間違えて積極的に体内に取り込んでしまいます。

 

これが、「内部被曝」の怖さです。放射性物質を含んだ食品を多く食べれば食べるほど、放射性物質が体内に蓄積されていきます。どの時点かで、何らかの疾病を発病しひどくなれば死にいたります。

 

もう一つの怖さは、遺伝子の情報を破壊してしまうことです。個人レベルでは正常でも遺伝子情報に異常が作られると、それが次の世代に情報として伝わってしまうのです。それが異常児の出産と言う形で現れるのです。

 

このような観点から、「内部被曝」の怖さを理解するべきだと思います。外部被曝だけなら、あるいは人間は耐えられるかもしれません。個人差はあるものの、「内部被曝」には一定の限界点を超えたり、あるいは偶然により人間を病気にしたり死亡させたりするケースがあるのです。今回が初めてと言うわけではありません。探せばそんな例は、原発周辺、核施設周辺、核爆弾実験場跡地の周辺、ウラン鉱山などいたるところにあります。

 

 

(以下、本文)

 外部被曝内部被曝の、決定的な違い!!(1)2011-11-08
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/20111108/1320735870

★とても重要な記事だと思いますので再々記載します。

欧米にも、原発利権が存在し、やはり放射能について安全基準を誤魔化している現状があるようです。これを、日本の原発利権組が利用して国民を誤魔化していると言う現実が、あるようです。
クリス・バズビー博士は、「遠くへ逃げよ」と警告しています。果たして、どちらが正しいのか???


週刊現代8月6日号から、全文引用
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欧州放射線リスク委員会・・クリス・バズビー科学委員長が日本人への警告
「ICRPの健康基準なんか、信用してはいけない」
(かれらは、放射能利権を守りたいだけ)

氏のコメント
日本政府がICRP(国際放射線防護委員会)の基準を盾にとって、「年間20mSv(ミリ・シーベルト)までの被曝は安全」と主張しているのは、言語に絶するほど間違っている。ICRPのリスク・モデルは元々1952年に作られたもので、その基準は軍需産業が核実験を正当化するためのものです」

こう話すのは、欧州放射線リスク委員会(ECRR)の科学委員長、クリシ・バズビー博士である。
ECRRは、各国が放射線被曝の際の基準としているICRPのリスク・モデルを批判している科学者の団体で、両者の主張のもとも大きな相違点は、内部被曝を、どの程度リスクに織り込むかという点だ。


<日本政府が錦の御旗にするICRPのモデルには、どんな問題が、あるのか。>


一つは、やはり内部被曝の危険性を過小評価している点です。
外部被曝内部被曝の違いは、こうイメージして下さい。石炭がくべられている暖炉の前に私が座ると、身体を暖めることができます。
しかし、その赤熱した石炭を食べて体内に取り込もうとすれば、どうなるでしょうか?
私は、すぐに死んでしまいます。
それが、外部被曝内部被曝の危険度の違いです。
 
我々は現在、フクシマから100kmの地点で採取した自動車のエア・フィルターを調べていますが、ストロンチウムやウランが検出されている。これらは内部被曝するとDNAと結合し、非常に危険です。

それにICRPを信用してはいけない理由があります。2009年4月、私はスウエーデンのストックホルムでICRPの最高責任者の一人であるジャック・ヴァレンテイン博士に会いました。

彼こそがICRPのリスク・モデルを書いた張本人ですが、彼は私に、「ICRP内部被曝についてのリスク・モデツは間違っている」と認めたのです。
彼はその際、内部被曝について「最大900倍ものエラー(過小評価)がある」と証言しています。
彼がそうした発言を始めたのは、ICRPを辞任したから。それで、ようやく、「自分達は間違っていた」と証言し始めたわけです。


<欧州にも原子力村はある>

<ICRP原発推進派の学者による学説を根拠に、日本でも「チェルノブイリでも大きな健康被害はほとんど無かった」と主張する専門家がいる。>

そうした人々は、刑務所に送られるべきです。
私は個人的に、「科学的不誠実」(scientific dishonesty)という犯罪があるべきだと思っています。
該当する学者は、津上の刑事裁判と同じように法廷で裁かれるべきだと思う。


チェルノブイリ事故で汚染されたベラルーシでは、5人に4人の子どもが何らかの病気に罹った状態で生まれてくると言う状況です。市民の寿命は、おそらく15年は縮められたでしょう。ベラルーシでは今、多くの人々が40代でこの世を去っている。事故によって、完全に国がメルトダウンしたのです。


<日本には「原子力ムラ」と呼ばれる強固な原発推進勢力が存在し、一部の科学者は、彼らに買収されている。>


そういう科学者がいるであろうことは、容易に想像できます。私自身は、過去20年間にわたって独立した科学者の立場を貫いていますが、そうした科学者は非常に少ない。
というのも、自分たちの研究結果を発表しようと思っても、発表する専門誌に圧力をかけられたり、研究費を削減されて研究する機会を奪われたりするからです。

ストックホルムにあるカロリンスカ研究所医科大学)のヨハンセン教授をリーダーとする研究グループは、チェルノブイリ事故とフィンランドトスウエーデンにある原発の影響を研究し始めていました。
ところが、調査を始めて数週間も経たないうちに研究費をカットされ、ヨハンセン教授は、研究室から追放されてしまいました。

だから、私のように独立した研究者は、ほとんど残っていません。他の研究者は買収されてしまい今や、大企業の利益に左右されている状態です。


<あらためて、内部被曝の危険性について説明を。>

恐ろしいほど危険です。
核種によりますが、内部被曝は、同じ線量の外部被曝に比べ、300〜1000倍危険だと考えています。たとえば、ストロンチウム90は、1mSvの内部被曝をすると、その影響は300mSvの外部被曝に相当します。

ここで指摘しておきたいのは、政府や東京電力が公表しているセシウムの数値だけに気を取られてはならないよいうことです。たとえば、いまのところ日本では、誰もトリチウムという核種を測定していません。

原子炉内に海水をポンプで入れると、トリチウム製造機と化します。そこから出てくるトリチウムを測定すると莫大な数字になる。おそらくここ(東京)の水道水にも入っているでしょう。

同じようにプルトニウムは危険ですが、それだけに気を取られえはいけない。私の意見では最悪の核種はウランです。

広島にはウラン型爆弾が落とされたが、その後白血病の発病率は17倍に跳ね上がりました。福島第一原発の原子炉には数百トンのウランが存在すると思われますが、現時点でも沸騰したウランが毎日大気中に漏れ出し、浮遊している状態のはずです。


<都合がいい””死に方””>

被曝は、<あらゆる病気>を引き起こします。免疫システムに悪影響を及ぼすので、感染症に罹りやすくなり、インフルエンザに罹っても死んでしまう可能性がある。
「彼ら」にとっては都合がいいですよね。
放射線が原因で亡くなったとは言わずに済むのですから。

実際には、ご存知のように甲状腺もやられてしまいます。精神疾患や子どもの知能低下、心臓麻痺など循環器系の病気、呼吸器系の病気、さらには女性の不妊症や、関節炎や歯が抜け落ちてしまうといったレベルまで、様々な健康被害を発生させる可能性がある。

1ヶ月前にECRRのメンバーの研究者が発表した論文によれば、出生児の男女比に大きな変化があったことも分かっています。つまり、生殖細胞に影響して、生まれてくる赤ん坊の男女比を変えてしまうのです。

更に、1kg当たり約100ベクレルの高レベルのセシウム被曝した子どもは、心臓に問題が生じる事も分かっています。不整脈が生じ、心臓麻痺を起こすのです。
胃にも問題を生じ、胃壁の粘膜がセシウムで破壊されて適度な塩酸を分泌しなくなり、胃潰瘍になることもあります。

ベラルーシの9歳、10歳の子どもは、老人の病気を発症しています。


<福島の住民および日本国民に、助言はあるか。>


できるだけ遠くに逃げることしかない。
しかし、逃げるにはお金が必要です。逃げた先で生活できなければ動けない。

だから政府がもっと正確な放射能汚染の測定を行い、それに基ずいて立ち入り禁止区域を決め、同時にリスクについて十分な説明をするべきです。

そして、政府はそのリスクに基ずいて、金銭的な補償を行わなければなりません。たとえば、1ベクレルの汚染当たり、1ドルの補償を行うというような形が現実的だと思われます。
(取材・文/大野和基)

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と言う様な、恐ろしい内容の取材リポートが、週間現代に掲載されており、私の言ったことを、聞かない人が多いかもしれないので「転載」しました。

外部被曝内部被曝は、全然別物だと考えておいた方が「無難」なようです。

多少、説明しますと、ICRPは、国際的な原発推進利権の御用機関です。
(元々は、核実験の正当化機関だったようです)
政府や、原発利権組は、こんなところの数字を、「安全基準」に使っているんですネ???
一方の、ECRRは、政府組織とは、無関係の科学者の民間団体です。良心的な科学者の団体であろうかと推測します。欧州緑の党が母体のようです。
余り、説明になっていませんネ???その1の資料URLをご参照ください。

★尚、文中で、以下の記述がありました。重要ですので再度、注意喚起の意味で、掲載します。

「我々は現在、フクシマから100kmの地点で採取した自動車のエア・フィルターを調べていますが、ストロンチウムやウランが検出されている。これらは内部被曝するとDNAと結合し、非常に危険です。」

※100km離れたところで、大気中からストロンチウムとウランが、検出されています。

 

<参考資料>

1ミリと20ミリ・・・ICRPは何を言っているのか?
http://takedanet.com/2011/05/post_4165.html

国・東電・全てのマスコミが口を揃える理由 - ICRPの欠陥
http://blog.livedoor.jp/jazzim/archives/2728921.html
国際放射線防護委員会(ウイキペデイア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E9%98%B2%E8%AD%B7%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

薔薇、または陽だまりの猫(個人ブログ)
ECRRクリス・バズビー論文「福島の破局的事故の健康影響」日本語訳/Peace Philosophy
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/d4decb5c2c894e7f2bc57c888244e7d4

欧州放射線リスク委員会(市民団体、欧州緑の党が母体)ウイキペデイア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

2011年3月19日 ECRRアドバイス・ノート
ECRR リスクモデルと福島からの放射線
クリス・バスビー
欧州放射線リスク委員会 科学委員長
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nuclear/articles/110319_ECRR_Risk_Model.html