たんぽぽ舎
泊原発(北海道) 激減していたスケソウダラの漁獲量が1.5倍に
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1841
たんぽぽ舎です。【TMM:No2035】
2013年12月2日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1841
転送歓迎ということで、一部転載
転送歓迎
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★1.クジラ死体漂着→なくなった!(川内・鹿児島県)
クラゲ被害→激減!(若狭湾・福井県)
スケトウダラ→漁獲量1.5倍に(泊・北海道)
原発止めたら「海の環境がもりもり改善!?」リポート
(「SPA」12月3日号 SPECIAL REPORTより抜粋)
★2.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その29
地震計を邪魔する”観測の敵”
気象庁の地震計は気象庁の中ではなく、なんと皇居の中にあった!
それでもさまざまな影響を受けるデリケートな地震計
島村英紀(地震学者)
★3.新聞より1つ
◆琵琶湖20%で基準超え 原発事故汚染 滋賀県が予測
(11月18日東京新聞より抜粋)
★4.たんぽぽ舎91番目のパンフレット発行
藤田祐幸氏講演録「原発的なるもの」からの決別をめざして
「フクシマ後の時代を生きる」
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※12/4東電本店合同抗議行動にご参加を!
汚染水止めろ!柏崎刈羽再稼働するな!東電解体!東電本店合同抗議
日時:12月4日(水)18:30~20:00
場所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
主催:経産省前テントひろば・首都圏反原発連合・たんぽぽ舎・
東電株主代表訴訟
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┗■1.クジラ死体漂着→なくなった!(川内・鹿児島県)
| クラゲ被害→激減!(若狭湾・福井県)
| スケトウダラ→漁獲量1.5倍に(泊・北海道)
| 原発止めたら「海の環境がもりもり改善!?」リポート
└──── (「SPA」12月3日号 SPECIAL REPORTより抜粋)
現在、日本で稼働している原発は1基もない。これまで、原発を冷やすために取り込んだ海水が温められ、海に放出され続けてきた。ところがこの「温排水」が止まったことで、原発周辺の海域の環境が回復してきているという!
原発停止によって(良い意味で)激変した各地の海の状況をリポートする。
○川内原発(鹿児島県)
クジラ、ウミガメの死体漂着がゼロに! チリメンの漁獲も急増
「これまで、季節によっては毎日のようにサメやエイ、ダツなどの大型魚類や、クジラやイルカなどの海生哺乳類、ウミガメや海鳥の死体が海岸に漂着していました。原発ができる前は、こんなことは全然ありませんでした。」サメの死体が1日で4体もうち上げられたこともあったそうだ。
「それが、川内原発が停止した2011年9月以降、これらの死体漂着は一切なくなったのです」
また、この近辺ではウミガメの異常行動がよく確認されていた。「ところが、現在で
はウミガメの産卵は順調に行われています」
◇・海の小さな生物が大量に殺されていた
○若狭湾の原発(福井県)
温排水停止で、減少していた北方系の魚介類が戻ってきた
京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾所長は、2004年以降、毎年1月下旬から3月上旬に高浜原発の放水口から北東2kmの「音海(オトミ)」という海域に生息する魚介を定点観測してきた。
「2004年から2011年にかけて、原発から2kmの地点の水温が、湾内外のの他の海域より2℃高くなっていました。(中略)
原発の温排水で、春や夏に来た南方系の魚介類が冬を越せるようになっていました。本来いるはずのない生物が繁殖することで大きな混乱がおきていました」
ところが、温排水が止まったことで、元の健全な生態系が音海の海に戻りつつあるという。
◇クラゲ大発生の漁業被害も激減
○泊原発(北海道)
激減していたスケソウダラの漁獲量が1.5倍に
(前略)「かつては」150隻の舟がスケソウダラ漁に出ていて、1982年の漁獲量は1万7000トンありました。しかし泊原発稼働後スケソウダラ漁は壊滅状態となり、今は3隻が細々と漁を続けている状況。町の人口も半分に減ってしまいました」 (中略)
興味深いのは、2012年5月に泊原発が停止した後のスケソウダラの漁獲量の変化だ。
「2012年11月から2013年2月の漁獲量は、2011年11月から2012年2月に比べ約1.5倍に増加しました。これを『温排水停止に影響』とするのは気が早いでしょうが、今後も漁獲量が増えていくならば、温排水の停止が好影響を与えているといっていいのではないかと思います」
以上、たんぽぽ舎
日刊SPA!
<福井県・若狭湾の原発>
◆温排水停止で、減少していた北方系の魚介類が戻ってきた
(日刊SPA! 2013/12/20)
http://nikkan-spa.jp/549459
全文転載
原発の温排水が海の生態系に与える影響について、実際に海に潜って調査している研究者がいる。京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾所長は、’04年以降、 毎年1月下旬~3月上旬に高浜原発の放水口から北東約2kmの「音海」という海域に生息する魚介を定点観測してきた。益田所長は「温排水による生態系への 影響は明らか」と語る。
「’04~’11年にかけて、原発から2kmの地点の水温が、湾内外の他の海域より2℃高くなっていました。水中では熱が伝わりやすいため、2℃というの は魚介類にとって大きな違いなのです。熱帯・亜熱帯の南方系の魚介類が生活できるギリギリの温度は11℃なのですが、原発の温排水で、春や夏に来た南方系 の魚介類が冬を越せるようになっていました。本来いるはずのない生物が繁殖することで大きな混乱が起きていました」
ところが、温排水が止まったことで、元の健全な生態系が音海の海に戻りつつあるという。
「例えば、ガンガゼという南方系の毒ウニが大量発生していたのですが、温排水が止まったことで死滅。地元特産のおいしいアカウニやムラサキウニはガンガゼ との競合で追いやられていましたが、再び姿を見せるようになりました。同様に、地元特産で食用のマナマコも、南方系のトラフナマコが水温低下で減少する と、また数を増やし始めています」
温排水の停止の好ましい影響の中でも、特に喜ばしいのは海藻の復活だろう。
図>http://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2013/12/w3-300x221.jpg
「海の生態系で非常に重要なのは、浅瀬に生い茂る海藻。さまざまな魚介類の餌である生物が棲むエサ場であり、稚魚が育つ棲み処でもあります。アワビやサザ エなどの貝類も海藻を餌としています。温排水が放出されていた頃は、『磯焼け』といって海藻が壊滅した状態でした。海水温の変化による直接的なダメージに 加え、本来冬場の音海にはいないはずのアイゴという海藻を食べる魚が温排水の影響で一年中いるようになり、海藻が食い荒らされてしまったのです。
しかし、温排水の放出が止まった途端に海藻が復活し、アミなどの動物プランクトンも一緒に戻ってきました。以前は姿をまったく見なかった、ヒラメの稚魚 が姿を見せるようになったことも良い傾向です。若狭湾の特産物で、煮付けにするとおいしいメバルも戻ってきました。基本的に、南方系の魚よりも、もともと いた北方系の魚のほうが、商品として高く売れるので、地元の漁師さんにとっても、温排水がないほうがいいといえるのではないでしょうか」
― 原発止めたら[海の環境がもりもり改善!?]リポート【1】 ―
現在、日本で稼働している原発は1基もない。これまで、原発を冷やすために取り込んだ海水が温められ、海に放出され続けてきた。ところがこの「温排水」が 止まったことで、原発周辺の海域の環境が回復してきているという! 原発停止によって(良い意味で)激変した各地の海の状況をリポートする。
<福井県・若狭湾の原発>
◆クラゲ大発生の漁業被害も激減
若狭湾で50年間漁を続けているベテラン漁師の藤川満喜さんも海の変化を感じている。
図>http://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2013/12/taka01-300x250.jpg
「クラゲの大発生に悩まされることが少なくなってきているのが助かるよ。エチゼンクラゲなんかは、1mをゆうに超えるバカデカいやつで重さも200kg以 上。その重さで漁網は破られるわ、一番の収入源であるカニも潰されて売り物にならなくなるわで、さんざんな目に遭わされてきたからね。ミズクラゲも気持ち 悪いくらい大発生して、ホタルイカ漁などで漁業被害が出ていたけど、最近はそうした被害も少なくなってきているよ」
原発の温排水とクラゲ被害は関係があるのだろうか。京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾所長が解説する。
「クラゲの幼生は温度の高い水を好み、成長が早まります。温排水によってミズクラゲなどの大発生が起こりやすい環境になるとはいえるでしょう。ミズクラゲ の毒は弱いのですが、生まれたばかりのイワシやタイなどの仔魚を食べてしまう。一方、エチゼンクラゲ大発生の一番の理由は、発生元の中国近海が生活排水で 富栄養化していること、クラゲの幼生を食べる魚が乱獲されたことでしょう。
しかし、原発がエチゼンクラゲを吸い寄せている可能性もあります。高浜原発が稼働中に取水する量は、京都府最大級の河川である由良川が海にそそぐ量の約5倍。膨大な取水で発生する海流によって、クラゲなど遊泳力が弱い生物は引き寄せられてしまうのです」
藤川さんも「以前、原発の取水口を間近で見たとき、海に巨大な渦ができていた」と語る。
「鳴門海峡の大渦潮かと思うくらいの大きさでゾッとしたよ。あれだけの勢いで海水を吸い込んでいれば、何も影響がないわけがない」
図>http://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2013/12/DSC02528-200x300.jpg
「冬を越せずに死んでしまう南方系の魚介類には気の毒ですが、温排水のない海のほうが、健全で望ましい生態系だといえるでしょう」
取材・文・撮影/志葉 玲 足立力也 写真/中野行男 北村土龍 益田玲爾 斎藤武一 鈴木省一(ピースボート)
― 原発止めたら[海の環境がもりもり改善!?]リポート【2】 ―
運転停止が続く九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)のそばの海域で、生態系が変化している-。独自に潜水調査した地元のダイバーが明らかにした。キ ビナゴやギンガメアジなど南方系の魚がいなくなり、稼働時には見られなかったコンブ科の海藻が育っているという。研究者は「原発からの温排水による海水温 の上昇が止まり、本来の生物が戻ってきた」とみる。
調査したのは佐賀県唐津市のダイビングショップ経営浪口志郎さん(67)。2月26日、玄海原発1、2号機の放水口から沖に約5メートルの海中をビデオ撮影。原発が4基とも稼働していた2006年の同じ日に、同じ場所で撮影した映像と比較した。
8年前はむき出しだった岩肌には、南方系の魚が好んで食べていた海藻が育ち、海底にはナマコやアワビ、サザエも。泳ぐ魚はメジナやクロダイなど周辺の海域とほぼ同じだった。
九電によると、原発ではタービンを回す蒸気の冷却に海水を使い、その過程で最大7度上昇した水を海に戻す。原発稼働時の温排水放出量は1、2号機で毎秒 74トン、3、4号機は同164トン。原発停止中も使用済み核燃料を冷却させるが、温排水の量は少なく、温度も海水とほぼ変わらない。
京都大学舞鶴水産実験所長の益田玲爾准教授(魚類心理学)は「原発稼働時、近くの海水は周辺より約2度高い。関西電力高浜原発(福井県)のそばに潜っても、南方系の毒ウニが死滅し、特産のムラサキウニが増えていた」と話す。
=2014/03/05付 西日本新聞朝刊=
以上、西日本新聞
(★阿修羅♪ >2014 年 3 月 09 日http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/671.html)
★阿修羅♪ >2013 年 12 月 28 日
原発停止で周辺の海洋環境が劇的に改善 (鹿児島県川内原発)
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/494.html