「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

原発作業で悪性リンパ腫 神戸の男性労災認定 厚労省<神戸新聞 2014年 03月>

神戸新聞
HOME>http://www.kobe-np.co.jp/

原発作業で悪性リンパ腫 神戸の男性労災認定 厚労省
2014/3/20 07:10
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201403/0006792558.shtml
▼全文転載

 関西電力の下請けとして福井県美浜原発などで27年間働き、悪性リンパ腫を発症した神戸市内の男性(62)の労災申請に対し、厚生労働省が昨年 12月、労災認定していたことが19日、分かった。病気と放射線被ばくに因果関係を認めたとみられるが、悪性リンパ腫は国の労災認定基準に含まれておら ず、今後、対象疾病の拡大につながる可能性がある。

 放射線影響協会(東京都)によると、原発関連施設で働く人に発給される「放射線管理手帳」の登録者は約48万人(死亡者を含む)。一方、労災認定された作業員は今回を含め過去37年間で13人にとどまる。

 代理人の藤原精吾弁護士(兵庫県弁護士会)によると、男性は1983~2011年まで関西電力の3次下請け会社に勤務。大飯、高浜など3原発を中心に配管バルブの点検作業に従事した。

 定年退職直前の11年7月、悪性リンパ腫を発症。同年8月に緊急手術を受け、化学療法を続けた。12年末、「病気になったのは原発での仕事が原因」として神戸西労働基準監督署に労災申請。厚生労働省が専門家による検討会で審査し、昨年12月、労災を認めた。

 悪性リンパ腫白血病と並ぶ「血液のがん」で、放射線に起因するとみられているが、白血病とは異なり国の基準外。時間がかかる個別審査が必要で、これまで4人が労災認定されている。厚労省は今回の認定について「個別ケースには答えられない」としている。

 藤原弁護士は「福島原発事故で被ばく労働が注目されるようになったが、下請け作業員は以前から高線量の被ばくを余儀なくされてきた。放射線起因性の病気について、国は積極的に労災認定すべきだ」としている。

(木村信行)

     ◇     ◇

 【原発作業員の労災認定】厚生労働省は1976年、白血病甲状腺がんなど特定の病気について、被ばく線量など労災認定基準を定めた。基準がない病気の場合、個別審査を行って病気と被ばくの因果関係を調査し、認定するかどうか判断する。

 

神戸新聞NEXT

神戸新聞Web News 購読のご案内

電子新聞サービス|神戸新聞NEXT