ウクライナ問題に興味を持ち、記事を読んでいると「ある事」に気が付きます。
ウクライナの過激右翼民族主義者をナチスと結びつけるようなブログ記事も見ました。
写真や画像は、簡単に細工が出来ます。
原発問題で、この手の「もの」は結構見ました。
もし、真剣に原発問題や放射能汚染問題に取り組んでいる人が、「その手の情報」を自分のブログに掲載したなら??ブログの信用や評価を毀損することになります。
これは、ネット上の情報戦の一つの形です。
誹謗・中傷ばかりが、方法ではありません。
「がせねた」を掴ませて、ブログに掲載させそのブログの信用や評価を毀損することも、方法の一つです。
そんな観点から、「ヒトラーやネオナチの情報」を見ると、疑問が湧いてきます。なぜ??今なのか???
欧米諸国は、ウクライナ問題に関して攻撃しやすいですネ?国際法を持ち出せば、簡単に非難することが出来ます。
ウクライナ問題の発端は、フルシチョフの時代にさかのぼる事が分かりました。つまり、クリミア半島は、旧ロシア帝国がオスマン・トルコ帝国と戦争を重ねて奪い取った領土です。それを、フルシチョフの時代に旧ソ連時代のウクライナ共和国に編入してしまいました。ウクライナ共和国にどうして、クリミア半島を編入したのか?スターリンの時代にウクライナに(かなり?ものすごい??)弾圧的な政策を採りました。その懐柔策的な意味だと推測します。フルシチョフの時代には、ウクライナが独立することなど有り得ない話でした。だから、特に問題にはなりませんでした。旧ソ連領内の所轄変更だったからです。
ところが、現在になりウクライナが独立すると大問題となります。ロシアにとって絶対に手放せないクリミア半島がウクライナ領になってしまいます。そして、随分昔からだと思いますが、ロシア人が入植していました。クリミア半島の人口の過半数をロシア人が占めているのです。
しかし、「フルシチョフの時代」のことは、リップサービスだから、クリミア半島を返してください!と言っても、ウクライナ政府は返還しないでしょう。そこで新聞情報などに見られるような展開になったのだと思います。
ウクライナ情勢の焦点となったクリミア半島:ロシアによる軍事介入の可能性は?
小泉 悠 | 軍事アナリスト2014年2月27日 6時21分
http://bylines.news.yahoo.co.jp/koizumiyu/20140227-00033043/
クリミア半島編入:ロシアの主張と各国の反応
2014/03/24
http://wakaru-news.com/crimea/3902/
そして、欧米諸国の非難と経済制裁などの対応があります。
それを、緩和するにはどうしたらよいのか???
ウクライナの過激右翼民族主義者とヒトラーやネオナチのイメージを重ねると??
欧米諸国も「行き足が?」鈍るでしょうネ?
そして、ロシア国内では??
プーチン大統領の支持は、絶大なものになるでしょうネ??
以上のようなクリミア半島の経緯を考えるなら、欧米諸国がクリミア半島問題で軍事介入することは、ないと推測できます。プーチン大統領が、このような暴挙に出た理由は、本来、ロシア領であったクリミア半島を何が何でも、ロシア領に戻すことにあったと推測できます。
何しろ??場所が悪すぎます。
ロシア帝国の時代に戦争を重ねて奪い取った、黒海への出口です。
対岸の東側には、クバン・コサックと呼ばれる人々が住んでいます。
つまり、両岸ともロシア系の住民でガッチリ固めてあるのですネ?
ロシアがロシアである限り、絶対に手放すことがないであろうと思われる土地です。
なぜ??ロシアも今になって、クリミア半島のロシアへの編入を強行したのか??
旧ソ連崩壊からロシア共和国誕生に至る過程で、ロシアの国力は弱体化しました。
そのため、軍事力を背景にした行動が取れなかった。
現在、国力がある程度回復し局地戦くらいは戦えるだけの力が戻った。
そして、ウクライナをロシア側に引き止めることは困難だと判断した。
その結果、取り戻すべきもの(クリミア半島)は、軍事力に訴えてでも取り戻そうとプーチン大統領は決意した。
このような事かと推測します。
ウクライナの過激右翼民族主義者とヒトラーやネオナチのイメージが重なってしまうと??欧米諸国も、「どっちらけ」の心境では、ないでしょうか??
実際に、現在のウクライナの過激右翼民族主義者が「ヒトラーやネオナチ」信奉者であるか否かは??不明です。
しかし、普通に考えるとこの情報が、ロシア側から出ていることは間違いありません。私自身、「ロシアの声」のヒトラーに関する記事を掲載しました。話題として興味があったからです。
「ロシアの声」を見ると、クリミア問題に関するロシアの日本向けメッセージが見やすいところに表示されています。それを見ると、クリミア半島がロシアにとって、どのような土地なのか理解できると思います。
欧米諸国は、国際法を用いて表からロシアを非難した。
それに対して、ロシアは「ウクライナの過激右翼民族主義者とヒトラーやネオナチのイメージを重ねる」事で、裏から反撃した。
このような構図が見えてきます。
(ただし、以上は私の推測に過ぎません。誤解のないよう)
※ご参考
クリミア情勢「客観的に見て米欧に大義がない」と大前研一氏
2014.04.14 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20140414_251021.html
最終的にウクライナが四つに分裂する可能性を大前研一氏指摘
2014.03.19 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20140319_246477.html
そして、ここまで見てくると東ウクライナ問題にロシアがどう対応するのかも見えてきます。「東ウクライナは、クリミア半島とは全く別の土地だ」と言うことが、ヒントです。
そして、ロシアが今回の暴挙に出た背景も見えてきます。
ウクライナ全域をロシアの影響下に置くことを、プーチンは諦めたと言うことかもしれません。
私が新聞で読みたいのは、このような記事です。私がブログで推測を書くのではなく、新聞社が自分たちの取材網を活用して、この程度の情報は提供して欲しいと思います。私が海外記事に関して、よく引用するロイターと言えども、欧米のメデイアです。欧米よりの情報を流すでしょう。日本のメデイアは、この問題に関して中立の立場で書けます。
例えば、チェルノブイリ原発事故の放射能汚染の健康被害について、日本のメデイアはかなり積極的に報道したと思います(過去の記事を見る限り)。中立の位置にいたから書けたのだと思います。そのことを、日本の各新聞社に思い出して欲しいと、願います。
※これを、「ひとごと」だとは考えないで欲しいと思います。
現在、尖閣諸島をめぐって中国と日本は、過去最高の緊張関係にあります。
当然、色々な情報操作が双方からなされます。
そして、「謀略」的なことも行われています。
一番分かりやすい例は、沖縄の基地の地権者から中国系企業が土地を買ったと言う話です。私が読んだ記事では、10分の1くらい買われてしまったと言う内容だったと思います。
自衛隊基地の隣接地を中国系企業が買おうとしたこともあります。
うっかりすると??戦争する前に、周辺の土地を中国に買い占められてしまう恐れすらあります。
※韓国の極端な反日政策もあります。これなども、国家間の情報戦の例です。内容はあまりに、いじましい??気もしますが??しかし、ほったらかしにしておくと、どんどん日本の国際的な評価は下がります。
※やはり、メデイアが必要で正確な情報を国民に伝えるべきだと思います。