「凍土遮水壁」については、個人的には「そんなの無理だろう?」と思い興味がありませんでした。しかし、どうやら着工の見通しとなり「どうして、凍土遮水壁を採用したのだろう??」と調べて見ると????となってしまいました。
工法の説明は、日経新聞の系列のネット記事があります。
6月着工にめど「凍土遮水壁」のキホン
2014/05/28
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20140526/664215/
前代未聞「凍土遮水壁」の成算
2014/04/01
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20140325/656430/?P=1
福島第一原発の汚染水対策で鹿島の凍土壁設置を採用
2013/06/04
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20130603/618184/
どうして、「凍土遮水壁」を採用したかについては説明らしきものが見当たりません。
47トッピクス
【福島第1原発の現状】(2014年5月20日) 凍土壁、そろわぬ足並み 焦る政府、慎重な規制委
2014/05/20 11:24 (共同通信)
http://www.47news.jp/47topics/e/253625.php
ここでも、採用理由は不明なようです。
一つ心配なことがあります。
それは、原発建屋の巨大な重量と地下水圧の微妙なバランスの上に、かろうじて原発が存在していることです。地下水圧が低くなると、地盤沈下が起きます。以前、東京でも地下水をくみ上げすぎて地盤沈下が起きて問題になりました。
もし、地下水の流れを遮りこのバランスが崩れると福島第1原発でも地盤沈下が起こる可能性があります。4号機などは、かなり危ないように思えます。なぜ??4号機があれほどまでに、ぼろぼろになったのか??合理的な説明の出来る人は、いるのでしょうか??
以前、記事を読んだような気もしますが?「4号機の下に断層があり、あのように建屋がぼろぼろになった」??このような記事を読んだような??読まないような??
一応、善意に解釈すると、そもそもあの敷地の狭さでは大規模土木工事が不可能に近いこと。土壌や地下水が汚染され、この点でも大規模土木工事が不可能に近いことなどが、考えられます。ただし、これは私の憶測にすぎません。
きちんと説明しなければ、心配な人はこのように色々考えます。そして、たいてい根拠のない噂話がネット上をにぎわしたりします。
そして、以下のような記事が出てきたりします。
これも、これまでの東電とゼネコンとの関係を考えるなら、ありそうな話ではあります。真偽に関しては、私は知りません。
凍土壁で儲ける東電
★阿修羅♪ >2014 年 6 月 03 日
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/534.html
もし違うのであれば、きちんと説明するべきでしょう。
私個人は、京大の小出先生の主張するような地下ダム方式的な放射能防護は、もう無理なのではないか??と思います。汚染がひどすぎて、大規模土木工事は、もう出来ないでしょう。「だから、凍らせてしまおう」、このような考えなのではないかと推測します。
凍らせることには、大事なヒントがあります。
膨大な汚染水も冷凍してしまうのです。
そうすると??タンクから汚染水が漏れ出したりする心配は、とりあえず解消されます。増え続ける汚染水を保管するにも、液体のままより固体にしたほうが容易なのは、誰でも分かることです。
「凍土遮水壁」を今更建設するより、今ある汚染水を冷凍して保存することを考えるほうが、遥かに効果的だと思います。固体にしてしまえば、移送することも容易になります。別の安全な場所で長期保存することも可能になります。保存用の施設や設備を放射能汚染を気にすることなく、建設できます。そこに冷凍した汚染水を移送すれば良い事です。
どうして、このような話が出てこないのか???
不思議だなあ???
と思っています。