ブラジルVSチリの死闘
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ブラジル、PK戦でチリを下し8強へ!「対極」の戦術が生んだ極上の死闘。(1/4) [ブラジルW杯通信] - Number Web - ナンバー
※掲載済みリンク
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※やはり、素人である私よりサッカーの知識を持つ人の記事のほうが読み応えがあります。今回のブラジル大会のサッカーをお知りいただきたく、リンクを掲載しました。「Number」は読み応えのある、スポーツ週刊(?)誌です。
※結構、サッカーネタは、ここから仕入れていることが多いです。
サッカーの歴史を振り返るなら、昔は牧歌的なサッカーをやっていたようです。
やがて組織的な戦術が生まれます。どちらかと言うと、守備が先ではないかと思います。攻撃は、個人の能力に大きく左右されるからです。これは、今も余り変わりありません。
その一つの証明が上記の記事です。
ごく大雑把に考えると
まず、守備の戦術として誕生したのが
「マンツーマン」方式の守備です。
しかし、この方式は個人対個人の戦いになりますので一人が抜かれると守備側はピンチに陥ります。
その欠点を修正するために考え出されたのが
「ゾーンデイフェンス」です。
大体「4-4-2」の(変形も含めて)システムをとるのは、この流れを汲んでいます。この中で、攻撃側の戦術も進化します。
その一つの完成形が、「ポゼッションサッカー」です。
クラブチームのバルセロナで実践され、一時期無敵の強さを誇りました。
それは、ワールドカップでは南アフリカ大会でスペインチームが実践しスペインの初優勝に大きく貢献しました。
今回のブラジル大会は、如何にして?「ポゼッションサッカー」を破るかの大会でした。もろくも、スペインチームは、予選で敗退したため、スペインを撃破したオランダチーム以外は、その対策を「ポゼッションサッカー」で効果を試すには、いたりませんでした。
中南米チームの活躍の側面は、「ポゼッションサッカー」対策が、他のサッカーにも有効であることを示しています。
中南米チームの活躍の理由は
「ホームの利」があること。
具体的には、サポーターの応援とブラジル海側の高温多湿の気候に順応していることです。気候的なことを言うなら、日韓大会と似ています。日韓大会でもヨーロッパ勢は不振でした。高温多湿の気候に順応出来なかったチームが多かったのです。
もう一つの理由が
「ポゼッションサッカー」対策です。
ハイプレスからの速攻とマンツーマンの守備です。
元々、堅守速攻を武器にしていた中南米の国々の能力を高める武器となりました。
ですから、今回の中南米チームには、前に出る積極性が非常に目立ちます。
これは、日韓大会で日本チームの指揮を執った「フィリップ・トルシェ」監督の戦術と良く似ています。「フィリップ・トルシェ」監督の場合は、日本チームの能力が足りないため、中盤の人数を増やし数的優位を作り出し中盤でボールを奪い、その位置から攻守を切り替えカウンター攻撃を行うためでした。高い位置でボールを奪えば、ゴールにより近い位置から攻めることが出来ると言う根拠です。日本人選手の能力の不足が「フィリップ・トルシェ」監督の戦術を生み出しました。
能力の高い中南米のチームが、これを実践すると「ものすごい威力がある」事が、実際にワールドカップの舞台で実践されることにより、判明したのです。
サッカーの戦術は、守備と攻撃のイタチごっこです。どちらかが進歩すると、もう一方が進歩する事の繰り返しです。
今回、日本代表チームの言っていた「自分たちのサッカー」あるいは、「未来につながる手本となるサッカー」など有り得ないことが、分かります。多少効果のある戦術など数年もすれば、対策が考え出され無意味なものとなります。
「考えるサッカー」の意味が分かると思います。
その時代に合った戦術や作戦を、その都度考え出さなければならないのです。
守備・攻撃・育成・戦術・作戦・サッカーそのものに対する考え方等々、全ての事柄に思考が求められるのです。そして、何よりサッカーの基本的な技術レベルの向上が求められます。
いまや、サッカーはアマチュアスポーツではありません。一つのチームや数人の選手でどうにかなる時代ではないのです。日本サッカー界全体、あるいはアジアサッカー界全体のレベルを上げる戦いになっているのです。
「自分たちのサッカー」の幼稚さが、分かると思います。
そんなものは、ありはしません。
「幼稚さ」は、自己矛盾に気が付かない点にあります。
もし、攻撃的に行くのであれば??
システムは
「3-4-3」
または
「3-5-2」
でなければなりません。
これは、フィリップ・トルシェ監督が既に実行しました。
そして、高い位置からのボール奪取と速攻は、実戦で一定の効果がありました。
ザッケローニ監督も、3バックを試して見たようです。
しかし、日本代表チームはそれを使いこなせませんでした。
攻撃的なチームがバック4枚では、理屈に合いません。
バックを3枚にして、守備を薄くして攻めるのは当然のことでしょう。
守るときは、両サイドを下げて5バックにすれば良い事です。
バックの人数4人は、守備的であることを示しています。