※これらの記事を読むと経済発展とは、正しいことなのかどうか??大いに疑問です。
※やや時代を遡ると
※もう少し、時代を遡ると
「レバノン杉」と言う言葉を見ます。
今聞くと、何だそれ???
と思うのでは、ないでしょうか??
「地中海沿岸には、豊かな森が存在していた」と言う時代が過去にあったことを、証明しています。地中海文明は、地中海周辺の森林地帯を破壊しました。
※もっと時代を遡ると
これを読むと
サハラ砂漠は昔から地球の気候変動の中で砂漠化と湿潤化を繰り返してきたことが分かります。
(一部引用)
サハラ一帯は、完新世(1万年前 - 現在)以降は湿潤と乾燥を繰り返して来た。20,000年前から12,000年前はサハラ砂漠が最も拡大した時期で、現在のサヘル地帯のほとんどがサハラ砂漠に飲み込まれていた。その後最終氷期の終焉とともにサハラは湿潤化を開始し、およそ8,000年前にもっとも湿潤な時期を迎えた。この時期の砂漠はアトラス山脈直下の一部にまで縮小し、サハラのほとんどはサバンナやステップとなり、森林も誕生した。7,500年前に一時乾燥化したがすぐに回復し、5,000年前までの期間は湿潤な気候が続いた。
(引用終わり)
この時代の岩に描かれた絵が残されています。それを見ると多くの動物が存在し、人間は狩猟で生活していたようです。その後
(一部引用)
その後徐々に乾燥化が始まり、以来現在に至るまでは乾燥した気候が続いている。5,000年前と比べると砂漠の南限は1,000kmも南下している[7]。乾燥化は歴史時代を通じて進行しており、砂漠の南下も進行中である。
20世紀以降では、1915年頃以降降水量は増加したが、1920年代以降現在までは降水量は減少傾向にある。
1960年代以降、サハラ地域を含めアフリカでは人口爆発が続いている。食料増産・生活のため、焼畑農業・過放牧・灌木の過度の伐採が行なわれ、生態系が破壊される悪循環が繰り返されている。
(引用終わり)
※人間の営みが、地球上の様々な地域で自然を破壊しています。
中国やモンゴルでも、自然環境の破壊があります。モンゴルでは砂漠化の兆しが現れ始めています。以前の放牧生活から、定住生活への変化が、草原地帯を荒らしています。
中国の黄河流域は、中国古代文明の時代から穀倉地帯でした。黄河の西方地域では、砂漠化が進行中です。
※そして今、中国では経済発展に伴う深刻な大気汚染と水問題が発生しています。
北京、最悪水準のスモッグ 数百メートル先がかすむ
2014/07/03 19:29 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014070301001831.html
空気汚染より深刻な中国の“水”問題
2014年02月18日(Tue) 富坂 聰 (ジャーナリスト)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3518?page=1
※中国の戦前(第2次大戦前)の人口は??
中国の人口の歴史
広島大学総合科学部助教授 加藤徹
http://www.geocities.jp/cato1963/jinkou996.html
(一部引用)
近代の中国の人口について見ると、清朝の康熙帝(在位1661-1722年)の統治の末年、一億人の大台に乗ったころから未曾 有の人口増加がはじまった。乾隆帝(在位1735-1795年)の末年には約3億にまでふくれあがり、道光帝の道光13年(西暦1833年)の戸籍登録人 口は398,942,063人となった。わずか百年あまりの間に、実に四倍にまで増加したのである。
この清の人口爆発を説明できる決定的な学説はなく、今でも中国史上の謎の一つとされている。
(途中省略)
近代の中国は、毛沢東(1893-1976)が死去するまで「生めよ増やせよ」の時代が続く。
現在、中国人の人口は約13億人と言われる。中国政府の「ひとりっ子政策」の結果、人口増加率は減少しつつある。この政策が成功するかどうかまだ不明であるが、これを「新しいタイプの自発的人口崩壊」と見なすうがった観測もある。
(途中省略)
ただし、中国は毎回、必ずよみがえり、現在に至るまで世界最大の人口規模を確保した。これは、シュメールやローマなど他の多くの文明が一度の人口崩壊のあと二度とよみがえらなかったのと対照的であり、驚くべきことである。
中国が不死鳥のようによみがえった理由は何か。いろいろと考えられるが、最大の理由は、「農業」という再生産可能な資源を、ともかく確保できたか らである。例えばシュメール文明が一回かぎりで滅亡したのは、千年以上にわたって灌漑農業を繰り返したため、地下水位上昇による塩害をまねき、農地が荒廃 したからである。中国の場合、南中国では水田稲作、北中国では灌漑によらない小麦栽培を行うことで、なんとか数千年にわたって耕地の地味を保全してきた。
(引用終わり)
日本の江戸時代の人口は、大雑把に3000万人といわれています。現在、1億2600万人強ですから、約4倍に増えました。
一方、中国は約4億人から、13億人に増えました。増え方は、大体同じ割合です。日本でも経済発展に伴い自然環境は大きく破壊された部分があります。
中国は、かつて経済発展途上の日本と似た状況にあります。どこかでこれを止めないと、中国文明再生継続の基礎であったと上記論文にあった
【「農業」という再生産可能な資源を、ともかく確保できたか らである。】
と言う部分が失われます。
※経済的な発展は、必ずしも文明の発展にはならないと言う一つの証明です。経済的な発展が、最終的にその文明自体の崩壊を招くなら、無意味で有害(地球環境にとって)だと言う皮肉な結論になってしまいます。
※日本にも、当てはまる事です。
江戸時代3000万人であった人口の4倍強を養うためには、工業的経済発展があったからだと思います。しかし、それは徐々に失われつつあります。そうすると???
養える人口は、減少することになります。
「人口を増やしても、もう養うことが出来ない」と民族的に悟れば生存のために人口を抑制するようになる。これが先進国に共通する少子高齢化の本質なのかもしれません。
そうすると???
労働者年齢は、当然高齢化することになります。
介護の世界では、「老人が老人を介護する」現象が珍しくありません。一般の勤労者においても第一次産業では、既に高齢化が進んでいます。第二次産業・第三次産業でも同じことが起こるでしょう。
56歳くらいの定年が60歳に引き上げられ、今65歳に引き上げられつつあります。
いずれ、70歳に引き上げられるでしょう。
お仕舞いには???
「死ぬまで、働きなさい!!!」
こう??なると思います。
21世紀は、経済発展の結果、「死ぬまで働く時代」になりそうな気がしてきました。
「健康第一!!」で、頑張りましょうネ???