河北新報
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福島第1原発5号機 海水配管水漏れ プール冷却停止
2014年07月08日
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東京電力は7日、福島第1原発5号機の使用済み燃料プールで、冷却水の熱交換機などを海水で冷やす系統の配管から水が漏れ、プールの冷却を停止したと発表した。原因は不明で、復旧のめどは立っていない。
東電によると、6日午前11時10分ごろ、原子炉建屋1階の同系統出口の調整弁から、指1本程度の太さで水が漏れているのが見つかり、プールの冷却を停止した。
弁を巻く保温材を除去したところ、配管に直径約3ミリの穴が開いていた。漏えい量は約1.3トンで、セシウムなど放射性物質濃度は検出限界値未満だった。
プールの水温は7日午後4時現在26.8度。東電は冷却停止に伴う温度上昇率を最大毎時約0.2度と試算しており、運転上の制限値の65度まで余裕はあるという。東電は8日にも原子炉冷却に使っている系統を使い、プールと交互に冷却する態勢に入る。
福島県は7日、原子炉とプールの冷却を安全に実施することなどを東電に申し入れた。
5号機には原子炉に548体、プールに994体の使用済み核燃料が貯蔵されている。