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原発新基準:施行1年 想定甘く審査遅れ<毎日新聞 2014年07月>

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原発新基準:施行1年 想定甘く審査遅れ
毎日新聞 2014年07月08日 07時21分
http://mainichi.jp/select/news/20140708k0000m040145000c.html
▼全文転載

 東京電力福島第1原発事故を受け、原発の安全対策を強化した新規制基準が施行されてから8日で1年になる。電力9社が12原発19基で新基準に基 づく安全審査を申請したが、福島第1原発と同じ沸騰水型を中心に審査は遅れている。原子力規制委員会九州電力川内(せんだい)1、2号機について、新基 準に適合しているとする審査書案を9日にも示し、事実上の「合格第1号」とする予定だったが、16日以降に先送りすることを決めた。

 新規制基準では、電力会社の自主的な取り組みに任せていた過酷事故対策を義務付け、地震津波対策を厳しくした。地震津波の想定を原発事故前と変えなかった点など、各社の対策の甘さが原因で審査が長期化し、規制委が開いた審査会合は122回に上る。

 比較的に審査が先行するのは、福島原発と炉の形が違う加圧水型だ。6原発12基が昨年7月に申請を済ま せた。規制委は今年3月、地震津波の想定が最初に確定した川内原発の審査を優先的に進めることを決めた。想定が規制委に認められたのは他に、関西電力高 浜3、4号機だけだ。

 川内1、2号機の審査書案提示を先送りしたのは、田中俊一委員長らが審査書案の精査が必要と判断したためだ。審査書案提示後、意見公募や地元同意の手続きが必要なため、同原発の再稼働は10月以降になる見通しだ。

 沸騰水型は6原発7基が申請したが、事故時に放射性物質の放出を減らすフィルター付きベント装置の設置 が義務化されるなど合格のハードルが高く、審査は進んでいない。南海トラフ地震津波の来襲が予想される中部電力浜岡4号機や、敷地内に活断層があると規 制委の有識者調査団に指摘されている東北電力東通原発など、当面の再稼働が困難とみられる原発の申請も相次ぐ。

 田中委員長は2日の定例記者会見で、審査の長期化について「(電力会社は)福島の事故が起こったという事実を厳しく受け止める姿勢に欠けている」と批判した。【酒造唯】

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