「北の山・じろう」時事問題などの日記

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焦点:欧州・アジアの価格急落でLNG輸出プロジェクトに試練<ロイター2014年 07月>を考える

ロイター

焦点:欧州・アジアの価格急落でLNG輸出プロジェクトに試練
2014年 07月 11日 15:31
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0FG08Y20140711

ハフィントンポスト(転載記事)
更新: 2014年07月14日 09時48分
http://www.huffingtonpost.jp/2014/07/11/lng_n_5576675.html

日経新聞
LNGスポット、価格急落が映す市場転換
商品部 金子夏樹
2014/7/22 13:00
http://www.nikkei.com/markets/shohin/view.aspx?g=DGXNASDJ1600X_17072014000000

 

 

☆これだけ見ると、「なんだろう?」と思います。

 

回答は、以下の記事です。

ロイター

焦点:中ロの天然ガス契約がもたらす国際価格の新基準
2014年 05月 23日 11:03
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E303820140523
ハフィントンポスト(転載記事)
更新: 2014年05月23日 15時32分
http://www.huffingtonpost.jp/2014/05/22/putin_n_5376755.html

 

 

☆つまり、ウクライナをめぐるロシアと欧米の対立がロシアのエネルギー政策の転換をもたらし、結果として中国が天然ガスを大幅な長期安値で購入することに成功した。それが大口であったため、スポット市場が暴落した。このようなことのようです。

 

☆エネルギー価格の高騰は、需要が増えた他の理由もあります。

世界にあふれている長期運用資金です。

短期の投機資金が資源投資をリードし、年金資金などの長期運用資金が商品先物市場に流れ込んだため、その結果としてエネルギー価格も高騰しました。

WTI原油価格の推移 - 世界経済のネタ帳

http://ecodb.net/pcp/imf_usd_poilwti.html

 

☆2007年のアメリカのバブルの絶頂期に1バレル100ドルを一旦突破しました。その後、バブル崩壊後急落したもののすぐに回復し高値安定傾向が続いています。「長期運用資金」は、一旦投資したならば簡単には投資先を変更しません。商品先物市場は、株式に比べると小規模なマーケットです。そこに「長期運用資金」が流入し、その状態が継続しているために原油価格も高値で推移していると言う訳です。

 

☆以前テレビで見た、ヨーロッパの「長期運用資金」の運用担当者の喜々とした表情が忘れられません。「商品市場は、有望な投資先だ」と言うわけです。「買えば上がる、上がるから更に買う」と言うことが、繰り返されています。

 

☆本来人間の幸せのためにある、年金などの「長期運用資金」が運用益を求めて商品市場に流入した結果、原油先物価格が高騰して高値に張り付いたままです。本来人間の幸せのための巨大なお金が、世界中の人々を不幸にする(原油高騰のため、困っている人や事業者は、沢山あります)と言う、皮肉な流れに大きな疑問を感じました。

 

☆そして、日本の天然ガスのこれまでの購入契約は、原油先物市場の価格と連動する形式となっていました。そのため、今回の急落以前からヨーロッパ諸国に比べると割り高な天然ガスを購入していました。理由は、燃料代は全部、電気代に転嫁出来るからです。一時期、これが批判されましたが、最近ほとんど聞きません。

 

☆ただし、パイプラインを通して天然ガスを購入するのと、液化天然ガスを購入するのでは、価格が違います。液化天然ガスを生産するには設備が必要だからです。