「北の山・じろう」時事問題などの日記

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スイス国民は、なぜ「国民皆兵」を支持するのか?

徴兵制の是非を問う国民投票は、3回目だそうです。

一番近いのが2013年です。

ニューズウイーク

スイス国民が徴兵制を望んだ理由
2013年10月9日(水)13時09分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/10/post-3068.php

一部引用
国民投票で圧倒的多数が徴兵制の廃止に反対して政府はひと安心

結果は有権者の73%という圧倒的多数が徴兵制の廃止に反対し、26州すべてで廃止反対派が勝利。今後も一部の職業軍人ではなく、国民全体で国防を担うとの意思が示された。

引用終わり

 

スイスの中立の成立は古く、「1815年 ウィーン会議にて承認」とあります。

永世中立国 - Wikipedia

 

では、第2次世界大戦のときスイスは、どのような行動を取ったのか??

(一部引用)

第二次世界大戦の開戦前、スイスはフランスおよびドイツから戦闘機を大量に購入、またはライセンス生産して航空戦力を整えた。第二次世界大戦の開戦と同時に、スイスは国際社会に対して「武装中立」を宣言し、侵略者に対しては焦土作戦で臨むことを表明。アンリ・ギザンを軍の最高司令官に選出した。スイス国民に対しては、侵略者への降伏を禁ずる動員令を布告し、一時期は850,000人を軍に動員した。スイス軍は、1907年のハーグ条約で定められた国際法上の「中立義務」を果たすため、領空を侵犯する航空機があれば、連合国側・枢軸国側を問わず迎撃した。第二次世界大戦中、スイス空軍は約7000回のスクランブル発進を行い、高射砲部隊も火力を有効に発揮して航空隊を支援した。結果として、スイス軍は領空侵犯をした約250機の領空侵犯機を撃墜したが、その代償として航空隊は約200機を喪失し、終戦時には壊滅状態だった。

引用終わり

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E8%BB%8D

 

映画「大脱走」の最後の方に、ドイツとスイスの国境付近の風景が出てきます。

何重にもロール状の鉄条網で仕切られ、両側に警備兵が物々しく警備に付くと言うお世辞にも「平和的」と言えない光景です。

映画の主人公の一人は、そこを突破してスイス側に逃亡すると言うストーリーです。

 

そもそも、何故スイスは中立政策を古くから採りそして国民が兵役に付くことを国民の義務だと考えるのか??

 

スイス印象断片 1
ス イ ス の 軍 事 力
http://homepage2.nifty.com/aquarian/Swiss/Sws_Imp1.htm

(一部引用)

 スイス滞在中に、しばしば感じたのは、スイス人が独立心の強い国民だということだ。「ウイ リアム・テル」なる人物が実在したかどうかはともかく、彼がハプスブルク家の悪代官に勇敢に立ち向かったという話は、のちにシラー作の戯曲として創作さ れ、独立にまつわる英雄伝説になっている。

 あるいは、滞在中の1日、偶々ジュネーブ市民によるデモンストレーションを眺めたときに(スイス旅日記4.6月9日分参照)、目を輝かせながら解説して くれた婦人を思い出す。サヴォア家の支配に対して、ジュネーブの人々がいかにして、勝利を得ることができたかと。「女性たちが大きなお鍋にスープをたくさ ん作ったのよ。熱々のスープを、砦に押し寄せてきたサヴォアの軍隊の頭上にぶっかけて、撃退したってわけ」 地方色豊かな独立の矜持は、いろんな言い伝え となっている。

 また、別の日には、牧草を刈る日常の生活が営まれている頭上で、訓練飛行をしているジェット戦闘機が飛んでいるのを見たし、汽車に乗れば軍服姿の兵士を眺めた。スイス人の独立心は、軍事力で自らを守ることで成り立っているのだと、痛感した。

 「スイス連邦」は、ハプスブルグ家に反旗を翻した3つの州(カントーン)が、1291年8月1日に「リュトリの盟約」を結成したのが始まりだ。以来、徐々に参加する地域が増え、現在は26の州で形成されている。因みに、8月1日はスイスの建国記念日だ。

引用終わり

 

スイスが当時のヨーロッパの巨大国から独立するのは、難事であった。しかし、そこに更に参加する地域が増えて現在のスイスが国家として形成された。そこには、当然「あの連中と戦争するのは、大変だ。お金ばかりかかって、さっぱり儲からない。おまけに数は少ないけど、メチャ強い!」と言う事実の裏付けが必要だったろうと思います。

スイス人が戦争に強いことの証明は、ヨーロッパには傭兵の歴史があり、そこにスイス人が登場します。弱い兵隊など誰も雇わないでしょう。現在でも形式的ではあれ、バチカン市国の警備はスイス人傭兵によって行われていると聞きます。

スイス傭兵 - Wikipedia

(一部引用)

14世紀にスイス原初同盟ドイツ語版英語版(Eidgenossenschaft)がハプスブルク家を破り独立を果たすと、スイス歩兵の精強さがヨーロッパで認められるようになった。そして1470年代におこったブルゴーニュ戦争ではスイス傭兵は主力として活躍しシャルル突進公を破ったことから、その評価は決定的になった。その後、スイスは北イタリアにおいて独自の覇権を目指すが、1515年マリニャーノの戦い英語版でフランスに敗れると、拡張政策を放棄し傭兵輸出に専念するようになった。スイス傭兵は州政府単位で雇用主と契約にあたることに特徴がある。

引用終わり

 

これがスイスの国防軍の起源であり、スイスの伝統なのですネ?

「小さいけれど強力な国防軍が存在し続けたから、スイスは周囲の強国からの独立を守ることが出来た。」

このような国民の共通認識があるから、国民皆兵制度(徴兵制)は国民投票を実施すると圧倒的多数で支持されると言う訳です。

 

※食うに困ったら、男たちを傭兵として「輸出」することも出来ます。大事な「輸出品」をなくしたり「性能を下げたり」は出来ないと言うことです??

 

スイスは、西ヨーロッパ諸国とは少し変わっていて

政治 - スイスの情報 - Swissworld

http://www.swissworld.org/jp/people/women/politics_today/

(一部引用)

スイスは世界で最も古い民主主義国家でありながら、女性に参政権が認められたのはヨーロッパで最も遅い1971年だった。さらに、連邦憲法で男女同権が定められたのは1981年になってからである。

引用終わり

しかし、その後の女性の政治への進出は、日本とは「天と地」ほどの違いがあるようです。少し、日本も色々な意味でスイスを見習った方が良さそうです。

 

ついでに?「Swissworld」とは???

swissworld.orgについて
http://www.swissworld.org/jp/about_swissworld/

管理:連邦外務省、長官、プレゼンス・スイス
プレゼンス・スイスは、世界に向けてスイスの情報を広める広報活動を行っています。

スイスの外務省のホームページだったのですネ!

それなら、ついでにもう少し引用。

以前、内相であったルート・ドライフースは1999年、スイス史上初の女性大統領となった。同じく2000年にはアネマリー・フーバー・ホッツが女性として初めて連邦評議会事務総長となった。

連邦レベルの女性議員の多くは革新政党出身である。1999年と2003年に行われた総選挙に関する調査では、保守政党の女性議員は同じ党の男性議員より“左より”の傾向があるという結果が出た。

引用終わり

左巻きの女性と右巻きの男性が、うまいことバランスが取れているのがスイス政界の特徴のようです。(もう少し分かりやすく言うと?頭の良い女性たちが、やや頭が弱く腕っ節の強い男たちを上手いことコントロールしている構図が見えます。ちゃんと、スイス外務省のホームページに、そのまんまのことが掲載されています。)

 

ニューズウイークが、皮肉っていました?

ハイジャックで露呈したスイス軍の体たらく
2014年3月4日(火)13時45分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/03/post-3202.php

 

でも?仕方ないですよネ??

空軍は、「金食い虫」というほどにお金がかかります。

勤務は、平日のみで昼休みありだそうです。

時間外は、スクランブル発進はしないようです。

(残業手当や特別手当は、誰が出すんだ?当然問題になりますよネ?)

要は、実際の戦争のとき強ければそれでOK!な分けですネ?

何だか、太平洋戦争開戦時のハワイのアメリカ海軍基地に似ています。

スイスウイーク(あるかどうかは知りません)も、その事をアメリカ人のために書いてあげればよいのに?

一応、ニューズウイークの記事一部引用

エチオピアの首都アディスアベバからローマに向かっていたエチオピア航空機が副操縦士にハイジャックされ、スイスのジュネーブ国際空港に緊急着陸。イタリアとフランスの戦闘機が緊急出動して同空港まで誘導したが、スイス軍の戦闘機は姿を見せなかった。

引用終わり

まさかとは?思いますが??

スイス人に限って、「平和ボケ」なんてことは、「有り得ない?」ですよネ?

まあ、第2次世界大戦では、

「スイス空軍は約7000回のスクランブル発進を行い、高射砲部隊も火力を有効に発揮して航空隊を支援した。結果として、スイス軍は領空侵犯をした約250機の領空侵犯機を撃墜したが、その代償として航空隊は約200機を喪失し、終戦時には壊滅状態だった。」

このような、勇猛果敢な戦いぶりを示した訳ですから?

 

※そして、スイス人が金融業と精密機械工業で成功した理由も見えてきます?

傭兵として「輸出」されるのは?やだもん??

(誰だって?戦争に行くのは、いやでしょう??いかに、輸出品とは言え?)