「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

「岡崎慎司」選手、ワールドカップ敗退後のインタビュー記事を読んで(ZONE)

☆ワールドカップでも、一番期待していた選手でした。しかし、センターフォワードでは起用されず、右サイドでの起用がほとんどでした。大久保選手もそうでした。センターフォワードで起用できる選手は、ブラジル大会のメンバーを見るなら、「岡崎慎司」選手か「大久保嘉人」選手か、どちらかだったと思います。当たり前ですが、リーグの試合で一番点を取っている選手を、センターに起用するべきでしょう。

 

☆また、長谷部選手がぼやいていたような記事も読みました。

「大久保さんは、全部(ボール)をオレによこせ、と言うけれどチームのシステムがどうの・・・で、そうはいかないんだよな」的な内容でした。

 

☆これが、日本チームの宿命的な欠点です。

フォワードにボールを供給せず、中盤でボールを回していて、点が取れるの?

取れるわけがありません。

 

☆「岡崎慎司」選手は、今年28歳。まだまだ、やれます。次のワールドカップは、年齢的にきついかもしれません。でも、点を取るのは「フォワードの仕事だ!」と言う単純なことを、得点を挙げることで証明して欲しいと思います。

 

☆誰でも思いつく、歴代の代表選手。

釜本選手
釜本邦茂 - Wikipedia

三浦選手

三浦知良 - Wikipedia

岡崎慎司」選手のA代表でのゴール数。80試合に出場、39得点。歴代3位の記録を更新中です。リーグでもA代表でも、頑張ってもらいたいと思います。

 

ZONE

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岡崎慎司が激白 この4年で痛感した日本の弱点と次の4年で必要な「日本人らしさ」からの脱却
2014/07/30 10:48
http://www.soccermagazine-zone.com/archives/2310

▼全文転載

 

イングランド合宿中に胸中を明かした岡崎「僕からして甘かった」

 

「何が何でも勝ちにこだわる、そういうところを優先しなかった。結局、この4年間、そうだったと思います」

 

 7月下旬、FSVマインツ05イングランド合宿中に単独インタビューに応じた岡崎慎司は、なんの気負いもなくあっさりとそういった。

 

 6月24日のコロンビア戦敗戦からは、約1か月の月日が過ぎていた。そのせいなのか、岡崎の表情は清々しく、失意や後悔、または悔しさという負の感情は全く見られなかった。

 

 なぜならこの1か月間、岡崎は「どうしてだ?」と自問自答し続け、今回のワールドカップで抱えた負の感情を整理し、すでに自分の行く道を見いだしていたからだ。

 

 単独インタビューが決まって、質問表を作ったが、それは全く無用だった。「まずはワールドカップのことからたずねたいが……」と切り出すと、岡崎はブラジル後に考え抜いたその思いを、堰が切ったかのように、一気に語り始めた。

 

「自分たちのサッカーをつきつめるということをやってきて、それをワールドカップでもやろうとなったけど、実際問題、この4年間固定されてきたメンバーが結果を出せなかった。

 

 僕もそうだし、本田圭佑もそうだし、真司(香川)も長友もそうだった。みんな通用しなかった。目立った活躍ができなかった。この中の2~3人が同時に活躍しないとだめだった。

 

 自分はずっと主力でやらしてもらって、たとえばチーム(クラブ)で出られなくても、代表では出してもらっていた。結局、そうやって固定された選手がだめだったというのは、もう一回また一から作り直さなければいけないということだと思う。

 

 代表というのは、日本人選手みんなにチャンスがあるわけじゃないですか。そういう競争があって、あの11人はその競争から常に勝ち上がった者じゃなければいけないんです。でもそういう感覚が薄れていたと思う。

 

 だから結局、僕からして甘かったと。下のカテゴリーから全部変えるくらいじゃないと、ワールドカップで日本が勝てるということは見えない、くらいに思った。

 

 勝利にこだわるという、一番大事なものを見失っていたと思います」

 

 痛烈な言葉の羅列だ。しかもその言葉は真っ先に自分自身に向けられていた。

 

 しかし岡崎はザック・ジャパンを全否定しているわけではない。どころか、ザッケローニ監督は、「日本人を理解し、選手を信用してくれた」と話し、 感謝の意さえ表した。そして昨年のコンフェデでイタリアと接戦を繰り広げた自信があり、ブラジルに向かう時には「本当にやれると信じ切って行った」とい う。ところがその自信は、真っ向から相手につぶされてしまった。

 

日本は死にものぐるいで戦う姿勢が足りなかった

 

 岡崎はその苦いばかりの敗戦の味を、この1か月の間反芻していた。そのどうしようもない味をしっかりと噛み締め続け、日本代表の不動のメンバーには危機感がなかったと認めた。さらに、冒頭記した“何が何でも勝ちにこだわる”気持ちが足りなかったという言葉に行き着いた。

 

 岡崎はさらに敗因を語る。

 

「例えばギリシャは、大会前は評価は低かったけど、1回ヨーロッパで死闘を勝ち抜いているわけじゃないですか。僕らはアジアで抜けたけど、勝って当たり前というところで勝ち残って、そういうぎりぎりの試合というのは実際していないすよ。

 

 しかしそういう環境の違いはしょうがない。そこは言いたくない。でもやっぱり、コンフェデで、イタリアと善戦して、このサッカーでいこうとなった けど、コンフェデでもワールドカップと比べるとぎりぎりではなかった。そういう意味でコンフェデは中途半端だったと思う。それにあの試合(イタリア戦)で も、何が何でも勝つということを、みんなが頭の中に入れてやらなくてはならなかった。

 

 しかし自分たちのサッカーでイタリアとあそこまでできたということで、残り1年間もそれでいこうということになった。

 

 何が一番正しいということは自分には分からないが、ワールドカップの舞台で勝とうと思ったら、本当に大事なものを持っておかないといけない。

 

 たとえばコートジボワール戦、最後までみんなで守り切ろうとひとつにまとまっていたら、守り切れていたかもしれない。

 

 そういう本当に大事な、死にものぐるいで守る、戦う姿勢がなかった。もちろん、そこに体調も最高な状態にもってこなければならないし、さらに技術と気持ち、全部が噛み合ないとあそこでは勝てない。

 

 だからそこが噛み合ったチームが最後に残った。優勝したドイツは本当に技術が高く、守備も固くて、組織もあり、勝ちに対する気持ちも強いチームだった。

 

 そこを見本にするべきだと思う。自分たちが目指すサッカーをしながらも、(死にものぐるいで戦う)メンタルな部分も持ち、守りも固めなくちゃいけない。当たり前のことですけど、そう思いました」

 

中盤上位の日本は「今のはいいパスだったなと言われる」文化

 

 昨年6月のコンフェデ杯第2戦のイタリア戦は、日本人の記憶に強烈に残った。あの試合で世界が近づいたと、やれると信じていたのは岡崎だけではない。

 

 今回のワールドカップで日本人サッカー・ファンが味わった失望感はまさにここに起因する。コンフェデで見たイタリアとの激闘。世界の超一流との接 戦で生まれた希望と期待。しかし岡崎はコンフェデもワールドカップ本番に比べたら「中途半端」だったと語る。それはコンフェデ王者のブラジルの末路から見 ても真実だろう。さらに、一旦は2―0としたあの試合で、勝利をもぎ取ろうとしなかったメンタリティの甘さも実感した。

 

 長友は日本帰国後「ワールドカップを見ることはなかった」と記者団に話していたが、岡崎は見た。日本帰国後、挨拶回りで多忙な日を送り、全試合を 見ることはなかったというが、見ると「つい見入ってしまった」という。ぱっとテレビをつけた瞬間から、ワールドカップというサッカー界最大の祭典で、全選 手が全知全能を振り絞る試合を見て、「自分たちが出せなかった部分をみんな出せていて、そういう部分を見て、悔しく思った」と語る。

 

 そしてブラジルでの日本代表のサッカーを振り返った。

 

「海外でやっていると、マインツでも、雑なボールでもどんどん出してもらえる。だから昨季、15ゴールも決められた、輝けたと思うんですよ。けれども日本代表にはそれがない。

 

 日本は正確すぎるんです。(中盤の選手が)これは無理だと思ったら、そこからは絶対出てこない。前からそこは違うと思っていたが、それはそれで日 本のスタイルだから、その中で自分のやるべきことをやろうと思っていた。でも、今回の負けで、やっぱりそれじゃいけないと思い直したんです。

 

 それに、正確すぎる、慎重すぎる日本の攻撃って、相手にとってはそれほど脅威じゃなかったと思うんです」

 

 岡崎は、日本のサッカーは中盤上位だという。「中盤にいい選手がいて、中盤をやりたいという選手も一杯いる」と。また、点を決めるより、そのお膳立てをした選手が、「今のはいいパスだったなと言われる」文化もあるとも指摘した。

 

 確かに日本人は、単に結果というより、そのプロセスとディテールを重んじる民族だろう。単に勝利を望むだけでなく、スキルや戦略を楽しむ。しかしその民族的な好みが、ゴールを奪えないサッカーにつながっているのではないだろうか。

 

昨季ドイツでの15ゴールは欧州スタイルに徹したからこそ達成できた

 

 さらに岡崎は、「ただ、ミスをしない、上手いというだけじゃだめ。サッカーは点を取らないと試合に勝てない」といって、4年後に向けての決意を語りはじめた。

 

「どこかで日本人らしさの脱却をしないと。今、その岐路に立っていると思うんですね。日本人らしさを貫くのか、それとも日本人らしくないやつをどんどん入れていって、そこでまたどう融合させるのか。そこが課題かなと思う。

 

 自分は自分の狙いたいところをとことん狙うのがいいのかなと。自分が去年1年間、マインツでやったことというのは、本当に日本人ぽくないという か、点にこだわったヨーロッパのスタイルで、それでゴールが取れたと思っているんです。最後の1年でそれをやったんだけど、その前の3年間、代表では右サ イドの岡崎というイメージができていて、マインツで点を取れたスタイルは代表には融合させられなかった。

 

 マインツに来て、3年かかってやっと欧州でセンターフォワードとしてのスタートラインに立ったと思う。これからも、少しずつでもいいから、フォ ワードとして、ヨーロッパで自信をつけていきたい。そしてフォワードの位置にこだわってやり続けたい。そうすればその先に4年先も見えてくるのかなと。

 

 僕がセンターフォワードでやりたいといい続けることが大事だと思うんです。自分のプレーをやり続け、それで活躍して、そしてサブでもいいから代表 にい続けて、自分のやることをみんなに見ててもらう。そうしたら“こいつは日本人じゃないからここに置いとけ”と言われるようになるかも知れない。

 

 今までは、代表ではチームのプレーに合わせて自分の良さを出すという考え方だったけど、そうじゃなくて、これからはマインツでのやり方で、常に “自分に合わせろ、ボールを出せ”というやり方でやっていく。そうすれば日本人らしさから抜けられると思う。そして大胆さ、そういう部分を日本にもたらす のが自分の仕事だと思う」

 

 イングランド合宿中のシュート練習でも、今の岡崎には“枠内以上”というフィニッシュ意識がある。オンターゲットということで満足せず、その上の ゴールキーパーに手の届かない厳しいエリアを狙うシュート意識。トップコーナー、ポスト脇、そんなぎりぎりを狙い、外せば「うぉー!」と雄叫びを上げ、悔 しさをあらわにした。

 

 そういう場面からも岡崎が自分のシュートに意思を吹き込み、日本人離れしたゴールスコアラーに変貌するのだという意気込みが脈々と伝わって来た。

 

ヒーローになることと責任を背負うことは隣り合わせ

 

「点を決めるやつが一番責任を背負うと思うし、一番のヒーローだとも思う。責任を負うから、ヒーローにもなれるということだと思う。

 

 責任とヒーローになれる、ということはイコールじゃないと公平じゃないんですよ。それはこっちに来て、点取らないとめちゃめちゃ言われるけど、点 を取ると上に上がってこれる。そして点を取るためにはエゴイストになって、こっちにチャンスをくれというくらいじゃないとだめなんです」

 

 決定力不足といわれて久しい日本代表。しかし今回のみじめなブラジルの敗戦でひとりのフィニッシャーが覚醒した。

 

 昨季、ドイツ移籍後はじめてセンターフォワードに起用され、中堅マインツで、得点王に輝いたドルトムントレヴァンドフスキにわずか5ゴール差と なる15ゴールを決めた岡崎。伝統のブンデスリーガ7位となったこの数字は、それまでの香川真司の13ゴールを2つ上回る、日本人の欧州ゴール新記録に なった。

 

 その岡崎が、来季はゴール正面でさらなる飛躍を遂げようとしている。どん欲に、エゴをむき出しにしてヒーローになろうと牙を剥いている。

 

 ピッチ上で自分を表現したい。

 

 ブラジルで輝けなかった日本代表FWの悔しさは今、そうした真のセンターフォワードへの渇望へと変わり、岡崎慎司をロシアに向わせる大きな原動力になっていた。

 

【了】

 

森昌利●文 text by Masatoshi Mori

写真●gettyimages


▲転載終わり

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