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福島第一原発の吉田元所長死亡 被ばくと無関係のウソ
2013年7月11日 13:00
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福島第一原発で事故が発生した際、現場で指揮を執った吉田昌郎(よしだ・まさお:享年58歳)が9日、食道がんのため亡くなった。東京電力では被ばくとは無関係と発表した。
吉田元所長は2010年6月に福島第一原発の所長に就任。2011年3月に爆発事故が発生した際には、本店の指示に逆らって独断で冷却水を注入するなど、現場の指揮を執った。
2011年11月中旬、健康診断で食道がんが見つかり、12月1日付けで所長職を退任。その後、体調が戻った時期には復帰の意向も示していたが、2012年の12月に脳出血で倒れた。
今回、死因は食道がんと発表されているが、東京電力の広報部では「被ばく線量は70ミリシーベルトにとどまっており、担当医師も死亡と直接的な関係はない、と診断している」とコメントした。
福島第一原発では、事故が発生した2011年3月以来、作業中の人が少なくとも5人死亡している。吉田所長は6人目の死者になる。わずか2年4か月でこれほどの死者が出る現場はない。
厚生労働省が発表している 第20回完全生命表をもとに計算すると、50歳男性が55歳まで生存する確率は、97.8%にのぼる。つまり55歳になれずに死亡する率は2.2%にすぎないのだ。
現場作業員の平均年齢を高めに見積もっても、50歳を超えていることはないだろう。さらに福島第一原発の現場で過ぎた歳月は、5年にはるか満たない。異常な高率で人が死んでいることは、まぎれもない事実だ。
東京電力は「被ばく線量は関係ない」といいながら、吉田元所長が入院した2011年11月当初、病名をひた隠しにした。なにが起きているのか、吉田所長自身、マスコミのインタビューに答えて「それなりに浴びた」とコメントしている。
死者が出るたびに「被ばくとは無関係」と繰り返すのではなく、なにが起きているのか解明することが、吉田元所長に対する最大の供養だろう。
外部リンク
◆東京電力
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