「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

食品の放射性セシウムの新基準値について考える

「食品の放射性セシウムの新基準値について考える」と言うと、何を今さら?と思うかもしれません。

 

しかし、食品の放射性物質の汚染数値には、核種単体で表記されているものと複数の核種合計で表記されているものがあります。

 

例えば、ウクライナベラルーシ基準値の一部を例示します。

ウクライナ
セシウム137
パン・パン製品 20ベクレル/1kg
たまご(1個あたり) 6ベクレル/1kg
野菜(根菜・葉菜) 40ベクレル/1kg
じゃがいも 60ベクレル/1kg
果物 70ベクレル/1kg
水 2ベクレル/1リットル


ベラルーシ
セシウム137?記述がありません
果物 40ベクレル/1kg
野菜(根菜・葉菜) 100ベクレル/1kg
じゃがいも 80ベクレル/1kg
水 10ベクレル/1kg
牛乳 10ベクレル/1リットル
<チームココ>
http://kingo999.web.fc2.com/kome.html

 

これと、日本の新基準値100ベクレル/1kg(食品・大人)を比べると日本の方が随分多いな?と思います。また、ウクライナと比較すると食品を全部まとめて基準値を作っています。食品ごとに基準値を決めているウクライナベラルーシとは、違います。食品ごとに基準値を決める理由は、沢山食べる穀物や飲用水の基準は、厳しくし食べる量が少ない食品については、やや緩い基準にする。こうすることで、食材生産者が出来るだけ経営破たんしないような配慮をしていると思われます。ただし、ウクライナベラルーシの例は、セシウム137だけの基準です。

 

「宮崎県ホームページ」を見ると以下のように書かれています。

食品の放射性セシウムの新基準値について(宮崎県ホームページ)
2012年3月19日
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/eisei/safety_food/page00199.html#midashi31

 

一部転載

(2)基準値の見直しの内容

(新基準値は平成24年4月1日施行。一部品目については経過措置を適用。)

食品群規制値
飲料水 200
牛乳・乳製品 200
野菜類 500
穀類
肉・卵・魚・その他

(単位:ベクレル/キログラム)

食品群規制値
飲料水 10
牛乳 50
一般食品 100
乳児用食品 50

(単位:ベクレル/キログラム)


2 製造、加工食品の基準値適用の考え方

製造食品、加工食品については、原材料だけでなく、製造、加工された状態でも一般食品の基準値を満たすことが原則となります。
ただし、以下の(1)、(2)食品については、実際に食べる状態の安全を確保するため、実際に食べる状態を考慮して基準値が適用されます。

(1)乾燥きのこ類、乾燥海藻類、乾燥魚介類、乾燥野菜など原材料を乾燥させ、水戻しを行い、食べる食品
→食用の実態を踏まえ、原材料の状態と食べる状態(水戻しを行った状態)で一般食品の基準値が適用されます。
注)のり、煮干し、するめ、干しぶどうなど原材料を乾燥させ、そのまま食べる食品は、原材料の状態、製造、加工された状態(乾燥した状態)それぞれで一般食品の基準値が適用されます。
(2)茶、こめ油など原材料から抽出して飲む、又は使用する食品
→原材料の状態と飲用、使用する状態で食品形態が大きく異なることから、原材料の状態では基準値の適用対象となりません。茶は、製造、加工後、飲む状態で飲料水の基準値を、米ぬかや菜種などを原料とする油は油で一般食品の基準値が適用されます。
(以下、本題)
★放射性セシウムとしか書かれていません。しかし、厚生労働省の検査結果発表などを見ると、セシウム137と134が合計で書かれています。そして、宮崎県のホームページを見ると、
(※2放射性ストロンチウムプルトニウムを含めて基準値を設定)
となっています。
★現実には、放射性ストロンチウムの計測には、2週間から1か月くらいの期間が必要だそうです。ですもので、現在一般的に見るセシウムの汚染数値は、セシウム134と137の合計で「ストロンチウムプルトニウムは除外している=計測していない」と思われます。
★「チームココ」のウクライナ基準値の例は、セシウム137単体での表記です。日本の基準値が緩いかどうかは別として、ウクライナ基準値と比較する場合は、放射性セシウム134をウクライナ基準値に加えて比較すると正確な比較になります。
セシウム-134(134Cs)
http://www.cnic.jp/knowledge/2596
半減期 2.06年
セシウム134の半減期は、2.06年であり原発事故後2年以上経過していますので、原発事故当初の放射線量と比較すると約半分になっていることになります。
★最近、大新聞の記事で食品中の放射線量は低下傾向にあると言う記事を見ました。図やグラフなどを使用して分かりやすい記事でした。しかし、その記事は厚生労働省の検査を正しいものとし、現行の日本の基準値を安全な基準値だと解釈してのものです。
セシウムの汚染について137と134を合算で表記するなら、2年以上事故後経過していますから、汚染数値が低下するのは、当たり前!です!!
★仮に以下のケースを考えてみます。
2011年8月にセシウム137が70ベクレル/1kgありました。セシウム134が50ベクレル/1kgありました。
2013年8月に同じ地域の同じ食材を検査しました。
セシウム137が70ベクレル/1kgありました。セシウム134が25ベクレル/1kgありました。合計95ベクレル/1kgです。「100ベクレル/1kg以下で、安全です。」こう話は、なるでしょう。
★結論は、よろめいてきましたが、「物事は同じ尺度で比較しないとだめだ」と言いたいのです。また、特にブログ記事などを書く場合は、核種単体なのか?複数の核種合計なのかを明記しないと分かりにくいです。メデイアの記事にも同様の分かりにくさを感じます。
★私の個人的な希望。
「素人にも分かるように書いて下さい!!!」
★ついでに、原発事故前の日本の基準値
中部大の武田教授が、ご自身のブログの中で「40ベクレル/1kg」と書いています。これも合計の数字だと思います。何を合計したのかは、書いていません。知識のある人や専門家は、これで分かるかもしれませんが、私には、分かりません。
中部大の武田教授!!
「是非!内訳も書いて下さい!!」

ブログ目次
☆ホームページのご案内
福島第1原発事故と原発問題、チェルノブイリ原発事故関係情報案内所
福島原発事故と放射能環境汚染・食品汚染・健康被害、チェルノブイリ関連情報案内所