主に二つあります。
コロナ・ショックのようなケース
この場合は、落ち着きを取り戻したら買いなおされる場合もあります。
二つ目のケース
大型の長期運用資金のリバランス
株式の比重を減らして債券などに資金を振り向ける
投資信託の解約売り
このケースでは、資金は株式市場から流出して戻りません。個人投資家の投げ売りなどもあります。
二つ目のケースの怖いところは、「売り切り」の売りであることです。一定の分量を現金化することが目的ですから値段に無関係に売ります。下を売る怖さがないから、売り切るまで売ります。
今、NYで起きているのは、二つ目のケースです。
不安定な株式市場から資金が流出して、利回りの高くなった債権に資金が流入しています。
簡単な話、資金が株式市場から流出すると言うことは、買い手が少なくなるという意味です。
下がるほどに売りたい人は、多くなります。
買いたい人より、売りたい人の方が多いから株価は下落します。
だから、当座の売り物が出切るまで売りは続きます。
それが、全部済んでやっと目先底入れとなります。
これが、今NYで起きていることです。
目先の底の予想など出来るはずもありません。
そのレベルの売り物が全部、売り切られたところが目先の底です。
そして、心理的な問題もあります。
ピークから20%以上下落すると、市場に弱気な人が増え値動きが弱くなります。ナスダックは、既にそうなっています。
東京市場の場合は、NYほどに売られているわけではありません。
しかし、大型の資金のリバランスがあったり下落の過程で投資信託の解約があったりすると、同じようになると思います。
参考までに東京のピークを約3万円と考えると、20%押しは、約24000円になります。
ここまで下落すると、参加者の心理は弱気に変化することを頭に置いておいた方が良いかもしれません。
26000~27000のレベルでいったんは、下げ止まりました。次もそうであるかどうかは、分かりません。
より慎重な投資姿勢が必要だと思います。
一番悪いのは、目先底を自分で勝手に決めることです。
どこが目先底ですなどとは、今の時点で誰にも言えません。下落の途中で戻る場合もあります。しかし、大抵は反落します。