「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

「メルトダウン隠されていた」馬淵澄夫元首相補佐官が衝撃発言

はてなブログ目次 http://hatenadaiarimokuji.blogspot.com/


どうやら、東電は政府にすら「メルト・ダウン」を隠していたようです。それとも、担当の補佐官にだけ隠していたのでしょうか???隠蔽体質が、又一つ明らかになりました。しかし、民間の研究者や識者は事故直後から、「メルト・ダウン」を指摘していました。政府のブレーンは、一体何を政府にアドバイスしていたのでしょう???
原子力安全委員会や原子力安全・保安院は、東電の隠蔽を見抜けなかったのでしょうか???
私には、原子力安全委員会のメンバーが、「メルト・ダウン」を知らなかったとは、到底思えません。原子力安全・保安院は、「素人」の集まりだったことが判明していますので、ここは知らなかったかもしれません。いずれにしても余りに、情報収集力が「政府」に欠けていると思います。隠蔽した東電も、大悪ですが、それを知らなかったとしたら政府は、「アホ」か「バカ」です。

BROGOS から全文引用
「メルトダウン隠されていた」馬淵澄夫元首相補佐官が衝撃発言
BLOGOS編集部
2012年02月21日 21:38
http://blogos.com/article/32422/

 元首相補佐官の馬淵澄夫衆院議員から、衝撃の発言が飛び出した。福島第一原発の事故直後の昨年3月26日から原発担当の首相補佐官に就任し、放射能汚染の防止措置を担当していたが、なんと5月12日に東京電力が発表するまで、同原発の原子炉がメルトダウンしていたことを一切知らなかったというのだ。官邸の首脳クラスが、メルトダウンを知らずに対策に当たっていたことで、東京電力の隠蔽体質や、政府の情報収集能力のなさが露呈したと言えそうだ。2月21日の自由報道協会が主催する記者会見で明らかになった。【写真・文:安藤健二(BLOGOS編集部)】

これは辞表を叩きつけるしかない

馬淵氏:私が「これは補佐官の辞表を叩きつけるしかないかな」と思った瞬間が、一度だけあったんですね。それは何かというと、メルトダウンを隠されていた。それを知った瞬間です。

何度も何度も確認しましたよ。だけども「メルトダウンはない」と。東電はそう説明していました。ところが、私は(昨年5月12日の)記者会見でそれを知るんですね。メルトダウンなんかしてない前提で、陸海空で(放射性物質の流出)を止める手立てを、それまで考えてきたわけじゃないですか。

ところが、東電の記者発表を見たら「メルトダウンしてる」と。「どういうことなんだ!」とすぐさま(東電の)関係者を呼びました。そのとき、忘れもしませんけども、「いや、こういう状態じゃないか」と紙を見せられたんですね。そこには原子炉の絵があって、溶け落ちた燃料の位置まで書いてあるんですよ。で、「どういうことだ?」と。

もちろん、(内部がどうなってるかなんて)そんなこと分るはずないですよ。でもプラントパラメーターを初め、「想定だ」ということで見せられました。記者会見があって、すぐ書いたはずはありません。

つまり、発災直後に「メルトダウンしてるんじゃないか」と言われていた頃から、ありとあらゆる想定をしていたはずなんですね。「そういう情報は開示せよ」と(言ってきたんです)。じゃあ、私は何のために2カ月間も炉心の中に燃料は保持されている前提で取り組んできたのか。「こういうことじゃ、私は事故収束の補佐官として責任をまっとうできない」と。そのメンバーに向かって、「今から官邸に行くから一緒に来い!総理の前で辞表を出すから、お前ら証言しろ」と言いました。

さすがに皆さん黙りこんで、「いやあ、飽くまでも想定です。すいません」と。それで私も「こういうこと二度とするな」と言いましたけども。

故意だったら罰せられるような話だったと思います。ただ、それは故意だったのか、故意じゃなかったのかは私は気にしていません。大事なのは、知りえることを我々が真摯に取り組んで、知ったら対処すると。これに尽きるんですね。その真摯な姿勢が結果的には、大きな施策に結びつける大きな原動力になりました。

最初は木で鼻をくくったような内容に見えた東電の対応に、最初はこちらも「どうなんだ」と思ってたけど、チームが動いていく中で、彼らとも心胆照らしあう仲で作業が出来たと思います。そうでなければ(事故収束に向けた)施策を94日間の在任期間の中では実行できなかったと思います。

菅首相が知っていたかは分からない

 この問題について、筆者からも馬淵氏に詳しく質問してみた。やり取りは以下の通りだ。

筆者:BLOGOS編集部の安藤と申します。メルトダウンを5月13日に東電が発表するまでご存知なかったということで、にわかに信じがたい事態なんですが、それは馬淵さんだけが知らされていなかったのか、政府としても全く知らなかったのか、どちらなんでしょうか?

馬淵氏:それは分りません。ただ、はっきりしていることは、私は発災時にはいないんですね。私は2週間強たって、3月26日に政府に入るんです。その前には何があったか一切知らされることはないんですね。

ですから、「じゃあなぜ馬淵に知らされなかった」と言われても分からない。2週間たった状況の中で「メルトダウンではない」という説明を受けて、(放射性物質の)遮蔽プロジェクトの責任者になって、(原子炉の)耐震補強、すなわち炉心対策を任され、そして最悪のシナリオ対策を任されて94日間、全力で取り組みました。それ以上でもそれ以下でもないです。

「総理補佐官がそんなことも知らされなくていいのか」と言われても、私はそれを言う術もありませんね!何しろ「メルトダウンは起きていない」という前提しか聞かされていないわけですから。

筆者:菅首相からそのように聞かされていたのですか?

馬淵氏:いえいえ!菅総理は先ほども申し上げたように「詳細は、まずは災害対策本部に聞いてくれ」と。そこからは、大臣補佐官が(首相から)細かなことを聞くわけではありません。原子力安全・保安院をはじめとする関係者、東電から詳しい情報を聞いて対策を練っていくわけですね。その間に、一度たりとも「メルトダウンをしている」という前提の話はなかったんです。

私は、多分、皆さんも「メルトダウンしてるんじゃないか」と思いながらも、そのことは確定もできず、してないという前提で取り組んでいたんじゃないかなと思いますね。その辺は推測ですよ。

筆者:菅首相が知っていたかどうかは?

馬淵氏:それは分らないです。
<以上、引用終り>

★一方、それとは全く違う考え方をしていた組織があります。
アメリカの米原子力規制委員会(NRC)です。毎日新聞が、事故後のNRCの会議の状況を報道しています。
そして、更にこれは「情報公開法」に基づいてアメリカのマスコミが請求して情報が公開されました。アメリカの米原子力規制委員会(NRC)の考え方と、日本の原子力委員会や原子力安全・保安院との違いが、ハッキリ分かります。又、マスコミのあり方も日本とは、全く違います。

毎日新聞から全文引用
福島原発:5日後「炉心溶融も」 NRC、最悪事態を想定
毎日新聞 2012年2月22日 13時18分(最終更新 2月22日 13時45分)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120222k0000e030214000c.html

【ワシントン白戸圭一】米原子力規制委員会(NRC)は21日、昨年3月の福島第1原発事故の発生から5日後の時点で1〜3号機原子炉のメルトダウン(炉心溶融)を懸念していたやりとりなどが含まれた議事録を公開した。

 議事録によると、NRCは事故発生翌日の昨年3月12日、原子炉内部で部分的な炉心の損傷が起きている可能性を想定。ヤツコNRC委員長は同月16日、「最悪の場合、三つの原子炉がメルトダウンを起こしている可能性がある」と発言した。

 また、4号機の使用済み核燃料プールから冷却水が蒸発して放射性物質が漏れる事態を危惧。NRCのボーチャード事務局長が「同じ事態が米国で発生すれば、原発から半径50マイル(約80キロ)以内に避難勧告を出すのが妥当と思われる」と進言していた。

 議事録は事故発生から10日間のNRC内部の会議や電話でのやり取りなどを記録した内部文書で、約3000ページ。米メディアなどが情報公開法に基づいて公開を請求していた。

★そして、このような記事もあります。
毎日新聞
米国:34年ぶり原発認可 原子力規制委員長、異例の反対
毎日新聞 2012年2月10日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20120210dde001030046000c.html
一部引用
 【ニューヨーク山科武司】米原子力規制委員会(NRC)は9日、東芝子会社の米ウェスティングハウス・エレクトリック(WH)の原子炉を採用した、南部ジョージア州のボーグル原子力発電所内の原子炉2基の建設・運転を認可した。米国で原子炉の新規建設認可は1978年以来。ただ、NRCのヤツコ委員長は建設に反対しており、トップが「異例の反対」(ロイター通信)を表明する中で、原発建設が再開されることになった。

★反対なら、反対と委員長がきちんと発言して、それが公式に発表されています。根本的に、原子力行政を考え直さなければならないと、つくづく思います。