「北の山・じろう」時事問題などの日記

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「希望の国」(日、英、台湾)…原発事故 真正面から<読売新聞>

読売新聞
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「希望の国」(日、英、台湾)…原発事故 真正面から
(2012年10月26日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/creview/20121019-OYT8T00869.htm
▼全文引用

写真URL
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20121019-OYT9I00863.htm

 「ヒミズ」で劇映画として初めて東日本大震災を描いた園子温(そのしおん)監督が、批判覚悟で原発事故に真っ正面から斬り込んだ。

 舞台は架空の長島県。震災から数年後、再び地震と原発事故が起こる。酪農を営む小野泰彦(夏八木勲=写真)の一家は、自宅の敷地内に避難区域の境 界線が引かれる。泰彦は、遠くへ逃げるように息子夫婦(村上淳神楽坂恵)を説得する一方、自分は認知症の妻(大谷直子)と共に、自宅にとどまり続けよう とする。

 母乳からセシウムが出た話が語られる。息子の妻は妊娠が分かると、放射能を恐れて防護服を着て街を歩き、ビニールの仕切りの中で寝る。その姿は時 に滑稽に、時に恐怖をあおるように描かれる。がれきと化した海辺の町。タイトルとは逆に、絶望的なラスト。被災者が見たらどう思うだろうと、不安になるほ どだ。

 情動を強調する園監督の演出は、どっしり構えた端正な映像と、どこかチグハグに感じられる。「福島を思い出せ」などのセリフがドラマから浮き上 がって聞こえ、劇中のマーラーの音楽も大仰だ。原発を巡る現実を反映するように、ドラマも混乱する。だが、だからこそスリリングで、刺激的なのである。

 完成度で言えば、生煮えの料理かもしれない。しかし、料理が完成されてからでは、食物本来の「えぐみ」は伝わらなかっただろう。日本ではこのテー マで資金が集まらず、英国と台湾から出資を得たという。そんな中、これほど挑発的で真剣な作品を作り上げたことを、高く評価すべきだと思う。2時間13 分。新宿ピカデリーなど。(小梶勝男)
(2012年10月26日 読売新聞)



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