小出裕章 さん(0209 たね蒔きジャーナル)ホットスポットは今後も見つかる・プルトニウムの処分
20120209 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
YouTube動画から
http://www.youtube.com/watch?v=PZHMNJgAwWs&feature=player_embedded
がん保険契約・横浜市の新ホットスポット・英プリズム高速炉について 小出裕章
http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/02/10/tanemaki-2012feb9/
・横浜市瀬谷区にて新たに見つかった使用されていない排水路のホットスポットについて
・ニュージーランドの食品輸入規制値1キログラムあたり放射性セシウム1000ベクレルは、セシウム134と137を合わせた値であることについて
・イギリスで、プルトニウムを燃やして発電するプリズム高速炉を日立とゼネラル・エレクトリックが提案していることについて
・がん保険かにゅうについて。放射線業務従事者と福島の高線量地域の住民のケースに付いて(法律の知識がないと断った上で説明しています)
です。
ノーカット(wma)
http://goo.gl/Pz3dm
内容文字おこし
「ざまあみやがれい!」から全文転載
横浜市で新ホットスポット「調べれば調べるだけそれが出てきます
(今後)むしろ増えてくると思います」 小出裕章 2/9(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65789701.html
2012年2月9日(木)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。横浜市で新たに発見されたホットスポットについて言及しました。
▼小出裕章 原発と憲法9条
▼20120209 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
=====(文字おこしここから)
千葉「京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお話を伺います。小出さん今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」
小出「はい。こんばんは。よろしくおねがいします」
千葉「よろしくおねがいします。今日は毎日新聞論説委員の池田昭さんと一緒にお話を伺います」
小出「はい」
池田「こんばんは。よろしくおねがいします」
小出「池田さん、よろしくおねがいします」
千葉「えー、さて小出さん、今日もスタジオにリスナーの方から質問のメールがえー沢山着ていますので」
小出「はい」
千葉「それをお伺いしてまいります」
小出「はい」
千葉「え、まずはこちらですね。神奈川県お住まいの、ラジオネーム、はまのもぐちゃん、という方です。え…今日ご相談したいことは、自宅の目と鼻の先がホットスポットでしたということです。2月3日に横浜市瀬谷区の使われていない排水路付近で市内の放射線量測定では、最高となる毎時6.85マイクロシーベルトが検出されました。高さ1センチで測定したそうです。で、この線量を1年間浴び続けると仮定した場合、単純計算で、外部被ばくはおよそ60ミリシーベルトになるとのことで、大変ショックをうけました。同じ場所の地上1メートルでも毎時1.45マイクロシーベルトだったそうです。その水路の隣には小学校があり大変子供たちが心配です。え…近くの住民として毎日飲む水など近くには農場などもあり、考えただけでも眠れなくなりました。私たちは病気になってしまうのでしょうか、という質問なんですが……?」
小出「はい。まあ……例えば今大阪にすんでいますけれども。え……ごく普通のところであれば、1時間あたり0.04、あるいは0.05マイクロシーベルトぐらいしかありません。」
千葉「はい」
小出「ですから、え……1センチの高さで測ったというのは、あんまりあの比較にならないと私は思いますが。」
千葉「はい」
小出「1メートルのところで測って1点いくつとおっしゃったのですね」
千葉「1.45ということです。」
小出「はい。ですから、まあ、30倍ぐらいは高いという事になっているわけで。え…普段使われていない排水路、とおっしゃったでしょうか、そ…え…」
千葉「はい。排水路付近ですねえ」
小出「はい。そういうところには、放射能が濃縮されて集まってきてしまうということは、アタリマエのことなん、ですね。もう避けることができませんので。え……そういうところに溜まっている泥、とかをですね、やはり集めて、え……まあ、掃除をするということをやった方がいいと、思い、ます。ただし、その放射能、消せません、ので」
千葉「はい」
小出「ようするに、移動しているんですね」
千葉「ええ」
小出「ですからその排水路にも周辺から移動して集まってきている……のであって。そこをまあ、わたくしは掃除した方がいいと思いますが。また、集まってきます、そこには。はい。ですからこれからずうっと注意をしながら、そういう集まってくる部分の放射性物質は取り除く。え…取り除いてもなくなりませんので、どこか別の場所に移さなければいけないということがまた残ってきます。」
千葉「あの、事故からもう11ヶ月近くたってるわけですけれども」
小出「はい」
千葉「2月にまあ、こういうホットスポットがみつかったということで」
小出「はい」
千葉「まだまだこれからこういう場所が見つかる可能性というのは」
小出「もちろんです。沢山あるのです。調べれば調べるだけそれが出てきます。」
千葉「はあ、じゃあ11ヶ月たったから、え…少し収まっているとかそういう事は」
小出「ありません。むしろ増えてくると思います」
千葉「はあー……。わかりました。それから、次はですね」
小出「はい」
千葉「ニュージーランドからメールをいただいております。ラジオネーム、きういのきもちさんというかたですね」
小出「はい」
千葉「私はニュージーランド、クライストチャーチに在住で、日本食品についての質問があります。ニュージーランドの法律で、日本からの輸入食品について、現在放射能による汚染食品の最高基準値がセシウム134と137、合わせて1000ベクレルとなっています。国際的な数字としてもだいたい1000ベクレルなんですが。日本の暫定基準値が500ということですが。これは、セシウム134と138を別々にカウントしてるんでしょうか。それとも合わせた数字なんでしょうか。」
小出「合わせた数字です」
千葉「あっ、合わせた数字ですか」
小出「はい。」
千葉「え……134と147を合わせた数字として500」
小出「はい」
千葉「というふうにカウントしてるということですね」
小出「はい」
千葉「はい。この方はそこが疑問だった」
小出「はい」
千葉「ということなんですけれども。え…。きういのきもちさん、合わせた数字ということです。それでは次参ります。こちらはラジオネームぐろーがーさん、というかた、こちらは、今度はドイツからいただいていますねえ。えー……核廃棄物を燃料として電力を生産できる、プリズム高速炉とうたったイギリスのニュースがありました。2月2日付けのイギリスの、ザ・ガーディアンニュースには、新世代の原子炉は核廃棄物を燃料として消費することができるという、ヘッドラインで。核廃棄物のプルトニウムを燃料にして電力を生産することができると、リポートされておりました。で、えー、ブルームバーグの報道によりますと、おーーー、日立製作所とゼネラル・エレクトリックは英国の87トンのプルトニウム備蓄を動力とする、原子力発電所の建設を提案したと、いうことです。という、えー、ニュースが入ってきてるんですが、このプリズム高速炉って、プルトニウムを原料にして動くなんてものが、あるんですか」
小出「(苦笑)、私は今、ふと笑ってしまった、のですが。」
=====(文字おこし、続く)
★このマークは、-Team Coco- のホームページからコピーしました。
英でプルトニウム燃やすプリズム高速炉 日立が提案
「厄介者だからそれを何とか燃やしてしまいたいという、なんかそんな
宣伝に変わってきてる」小出裕章 2/9(2)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65789702.html
2012年2月9日(木)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。イギリスにて、プルトニウムを燃やす「プリズム高速炉」が日立とゼネラル・エレクトリックにて提案されていることについて言及しました。
▼さようなら、もんじゅ君---高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし
▼20120209 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
=====(文字おこし、続き)
※「横浜市で新たにホットスポット「調べれば調べるだけそれが出てきます(今後)むしろ増えてくると思います」 小出裕章 2/9(1)」からの続き。
千葉「ということなんですけれども。え…。きういのきもちさん、合わせた数字ということです。それでは次参ります。こちらはラジオネームぐろーがーさん、というかた、こちらは、今度はドイツからいただいていますねえ。えー……核廃棄物を燃料として電力を生産できる、プリズム高速炉とうたったイギリスのニュースがありました。2月2日付けのイギリスの、ザ・ガーディアンニュースには、新世代の原子炉は核廃棄物を燃料として消費することができるという、ヘッドラインで。核廃棄物のプルトニウムを燃料にして電力を生産することができると、リポートされておりました。で、えー、ブルームバーグの報道によりますと、おーーー、日立製作所とゼネラル・エレクトリックは英国の87トンのプルトニウム備蓄を動力とする、原子力発電所の建設を提案したと、いうことです。という、えー、ニュースが入ってきてるんですが、このプリズム高速炉って、プルトニウムを原料にして動くなんてものが、あるんですか」
▼プリズム高速炉、調べた。高速増殖炉だった。小出「(苦笑)、私は今、ふと笑ってしまった、のですが。」
千葉「はい」
小出「もともと、原子力というのは、ウランを核分裂させて、エネルギーを得るんだよと言ってきたんですね。」
千葉「ええ、ええ」
小出「でも、ウランというのは地球上にあまり資源がありませんので、仕方がないから原子力をやるためにはプルトニウムをどんどんどんどん作ってそれを増殖させながら原子力を使うんだというのが今までの謳い文句で。」
千葉「ええ」
小出「プルトニウムはむしろその、エネルギーの希望の星だった、ですね」
千葉「はい」
小出「ところが、今、の、えー…言い方であると、プルトニウムはもう厄介者だからそれを何とか燃やしてしまいたいという、なんかそんな宣伝に変わってきてるように、私には今聞こえ、ました」
千葉「ええ」
小出「で、実際そうなんです。え…もうプルトニウムを増殖させるなんて言うことは、いわゆる高速増殖炉と呼んだ原子炉なんで。で、日本ではもんじゅというものをつくろうとしたんですが。1兆円投入したまま、1キロワットの発電もできないという、実に馬鹿げたものだったわけで。結局あの、プルトニウムを燃料にするということはできないということになってしまったんですね」
千葉「うーん」
小出「そうすると、プルトニウムというのは人類が遭遇した最高の猛毒物質と言ってもいいほどの猛毒、ですし。」
千葉「ええ、ええ」
小出「これからのお守り……どうやってその、危害が加えられないようにお守りをしようかと考えると、もう途方も無い重荷になってしまうので、もうそれを何とか消すしかないというふうに、今世界は変わっている、のです。」
千葉「ええ」
小出「そのために、うーん、ゴミを消すための原子炉というものを考えた、ということですね、それは、はい」
千葉「ハアー。でもこれはプルトニウムというのは、原子爆弾にできる……」
小出「そうです」
千葉「物質ですもんねえ」
小出「そうです。ただもうすでに膨大にたまっちゃってるんです。え……イギリスだけでも60何トンって今、言ったんでしょうか。日本にももう、45トンもありますし。」
池田「そうですね」
小出「はい。それをとにかく消さなければいけないという、そういう重荷を私たち今目の前にしてるわけで。え…そのための方策の一つとして、その…プルトニウムを燃やしてしまう。まあプルトニウムだけではないんですが。私たちが超ウラン元素と呼んでいる厄介な毒物を消すために、何とかしなければいけないというところに、今私たちは追い詰められているのです」
千葉「ふうーん。池田さんいかがですか」
池田「うーん……。ねえ。やっぱ我々はそのへんの立ち位置って言うのはしっかりと見つめていかないといけないっすよね」
小出「はい、と思います。」
池田「うーん……」
千葉「それから、もう1つ質問がありますので、こちら…にまります」
小出「はい」
千葉「え……ラジオネームけんにいちゃん、(咳)、あ、失礼しました。(咳)。埼玉県にお住まいのラジオネームけんにいちゃんというかたからですが。突然気になったのでお差し支えなければ教えてください。え、先生のように放射線業務従事者の方は、一般的ながん保険に入ることは出来るんでしょうか。また、福島県の線量が高い地域に住まわれている方々は、住まわされている方々は、保険について今後も心配ないのでしょうか。という質問ですが、いかがですか?」
小出「え……すいません、私、あの、実は、保険というの大嫌いで(笑)。」
=====(文字おこし、続く)
「がん保険」契約 福島県の高線量地域の住民と放射線業務従事者について
「何かの制約があったはず」小出裕章 2/9(3)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65789703.html
2012年2月9日(木)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。「がん保険」の加盟について、放射線業務従事者と福島県の高線量地域の住民のケースに付いて、法的な知識があいまいだという前提で言及しました。
▼原発ゼロ世界へ―ぜんぶなくす―(発行:エイシア出版)
▼20120209 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
=====(文字おこし、続き)
※「英でプルトニウム燃やすプリズム高速炉 日立が提案「厄介者だからそれを何とか燃やしてしまいたいという、なんかそんな宣伝に変わってきてる」小出裕章 2/9(2)」からの続き。
千葉「それから、もう1つ質問がありますので、こちら…にまります」
小出「はい」
千葉「え……ラジオネームけんにいちゃん、(咳)、あ、失礼しました。(咳)。埼玉県にお住まいのラジオネームけんにいちゃんというかたからですが。突然気になったのでお差し支えなければ教えてください。え、先生のように放射線業務従事者の方は、一般的ながん保険に入ることは出来るんでしょうか。また、福島県の線量が高い地域に住まわれている方々は、住まわされている方々は、保険について今後も心配ないのでしょうか。という質問ですが、いかがですか?」
小出「え……すいません、私、あの、実は、保険というの大嫌いで(笑)。」
千葉「(笑)」
小出「個人的にそういう保険契約をした、しようと思ったことがないので、正確に分かりません。」
千葉「はい」
小出「正確なことはあの、法律の専門会に聞いていただいたほうがいいと思いますが。放射線に携わっている、放射線業務に携わる人は、その、がん保険に契約するのには何かの制約があったはずだと私は思います。」
(※「あったはず」という表現になっています)
千葉「はあはあはあ」
小出「はい。ですから、え……加われ、放射線業務従事者ががん保険に加われない可能性が高いと私は思いますし。え……今福島の現地の人達は、放射線業務従事者として私が許されているような被曝、をすでにもう許されてしまうというか、もう国が勝手にそこで住めと言い出しているわけですから」
千葉「はい」
小出「保険会社としては、え……もちろん嫌がるでしょうし、保険契約というものができなくなる可能性もあるん……ではないかと、私は思います。え……すいませんが、法律のことがわかりませんので、正確でないかもしれません」
千葉「はい。わかりました。はいすいません、小出さん、ありがとうございました」
池田「ありがとうございました」
小出「ありがとうございました」
=====(文字おこし、ここまで)
「ざまあみやがれい!」の管理人さん、いつものことながら、お疲れ様です!!!ありがとうございます!!