米軍2兆円回収の悪巧み(MV22オスプレイ)<日刊ゲンダイ
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米軍2兆円回収の悪巧み
2012年7月26日
http://gendai.net/articles/view/syakai/137771
(全文引用)
ウソ八百並べ宙に飛ぶ オスプレイ配備
<言いなりの日本に売りつけ元を取る>
防衛省は25日、「MV22オスプレイ」の事故調査チームを設置、8月に米国に派遣することを決めた。調査といっても、米軍から説明を聞き、操縦シミュレーターで確認する程度だから、とても期待できない。
だいたい、オスプレイについての日米両政府の説明はデタラメばかりだ。特にヒドイのは「事故率は低い」というウソ。防衛省は米側の言い分をうのみにし、10万飛行時間当たりの事故率を「1.93」と説明。普天間基地の現行機「CH46」の事故率(1.11)と同レベルか、むしろ「老朽化するCHを使い続ける方が危ない」(森本防衛相)と強調しているが、イカサマだ。
「この数字は、損害額200万ドル(約1億5600万円)以上か、死者発生の『Aクラス事故』に限ったもの。200万ドル未満やケガ人発生程度の『B、Cクラス事故』は含めず、意図的に低く見せている疑いが濃厚です」(沖縄県政担当記者)
フザケたことに、同型機の「CV22オスプレイ」の事故率は「13.47」と突出して高い。MVは海兵隊、CVは空軍が使用。CVは特殊作戦機のため、事故が多いのはやむを得ない――というのが、日本政府のスタンスだが、両機の違いは「CVだけには夜間飛行に備えた地形追随レーダーが装備されている程度。もちろん、レーダーの有無と事故は関係ありません」(軍事ジャーナリストの神浦元彰氏)
こんなポンコツCVを米軍は2016年までに嘉手納基地に9機も配備する計画なのだ。
「『騒音は低い』という説明もマヤカシです。あくまで、固定翼モードで高度飛行している際の話で、周辺住民に影響する着陸時の最大騒音は現行機よりはるかに大きい」(前出の県政担当記者)
米軍はなぜ、ウソ八百を並べ立てて「オスプレイ」を日本に配備したいのか。
「すでに米国は80年代からオスプレイ開発費に2兆円以上を費やしています。この間、カネだけでなく、多くの兵士が命を失った。今さら、製造、配備を中止するわけにはいかないのです」(神浦元彰氏=前出)
自分たちに言いなりの日本に持っていけば、開発費を回収できる――。米国の魂胆はそんなところだろう。事実、7月上旬に英国で開かれた航空ショーで、米海兵隊幹部は海外の通信社に「日本の海上自衛隊はオスプレイを買う」と漏らしたという。日本が欠陥ヘリ購入なんて悪夢である。