「北の山・じろう」時事問題などの日記

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2007-11-19 知的障害者が増える理由(A Successful Failure から転載)

(全文転載)
(ブログ名)A Successful Failure
2007-11-19
知的障害者が増える理由
http://d.hatena.ne.jp/LM-7/20071119/1196524351

社会

東京新聞が伝えたところによれば、近年子供の総数は減少しているのに、知的障害者が増えているという。

少子化で、小・中・高校の普通学級の人数は最近10年間で24万人以上減少しているが、養護学校の児童・生徒数は25%増。特別支援学級では56%も増加している。その結果、全児童・生徒に占める特別支援学級や養護学校に通う子どもの割合も0・85%から1・40%に増えた。

知的障害者対象の療育手帳発給数(18歳未満)も、1997年の11万7178冊から、2〇〇5年の173438冊と47%も増加している。
増える知的障害の子ども 特別支援学級56%増 自治体の対応に遅れ

増加の要因として複数挙げられているが一番納得性の高い理由は、茨城大学の荒川智教授が指摘する、潜在化していた障害者が顕在化したというものだろう。国は2001年より旧来の特別教育から特別支援教育への転換を進めており、それが保護者の理解を得てきたと考えられる。

文部科学省特別支援教育に関することにおいて、特別支援教育のねらいはつぎのように説明されている。

 「特別支援教育」とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。

 平成19年4月から、「特別支援教育」が学校教育法に位置づけられ、すべての学校において、障害のある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなりました。
特別支援教育文部科学省

従来の社会が障害者を支援し支えていくという一方的な関係を見直し、障害者の自主性を尊重し、個別のケースに応じた双方向的な支援を行うという考え方だ。こうした社会の取り組みの質的変化により、従来は健常者として扱われてきた軽度の知的障害者が顕在化してきたことが増加の原因であると見られる。

2ちゃんねる『昨日障害者だと診断された』には、今まで健常者として生活してきた19歳の男性が親に検査を受けさせられ、結果として知的障害者と判定されてショックを受けた様子が綴られている。彼のIQは65であり、70以下だと知的障害者と判定されるらしい。知的発達水準としては12.35歳相当、つまり小学校6年生程度になる。これだけの知能があれば、それなりに文章の読み書きができるので、簡単な労働にも従事できるが、知的障害者の範疇に分類されるようだ。インターネットによる情報発信によって、知的障害者の両親が関連情報に触れる機会が増加、知的障害を判定される人が増えたと言うことだろう。

一方、長引く不況が知的障害者の顕在化の一因になっていることも事実だろう。障害者にはJR運賃の割引等様々な支援が与えられる。核家族化の進行による支援者数の減少、いつ減額になるか分からない不確かな年金に頼らざるを得ない親の漠然とした不安。昔は軽度な障害ならば知的障害を明らかにしなかったが、最近の社会情勢はそれを許容しないほど悪化してきたとも言えるかもしれない


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