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断層調査で知事「疑わしきは慎重に」【滋賀】<中日新聞 CHUNICHI WEB>

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断層調査で知事「疑わしきは慎重に」【滋賀】
2012年11月7日
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20121107/CK2012110702000019.html
▼全文引用

 嘉田由紀子知事は六日の定例会見で、原子力規制委員会の関西電力大飯原発福井県おおい町)敷地内を走る「F−6断層(破砕帯)」調査について、 調査チームの専門家の間で断層が活断層か否か見解が割れている状況に関し、「あくまで安全性が第一。疑わしい場合は思い切った判断をしていただきたい」と 要望した。

 規制委の調査チームは二日に現地を調べた。四日の規制委の会合では、調査した専門家の意見が割れたため、活断層かどうかの結論は七日の次回会合以 降に持ち越した。嘉田知事は、大飯原発の停止を求める考えには「規制委が判断すること」と明言しなかったが、「破砕帯は原発プラントの安全性を脅かす情報 で、疑わしきは慎重に判断してもらいたい」と強調した。

 一方、規制委の断層調査の方法には「これまで『原子力ムラ』で判断していた人が調査の中心だったが、今回は原発の安全審査に関わっていなかった人がメンバーに入っている」と指摘。「公平かつ中立な調査には期待したい」と評価した。

 「F−6断層」をめぐっては、関西電力は同社の調査で「活断層ではない」としている。規制委の調査チームの専門家からは、活断層の可能性を指摘す る意見も上がっており、二つの異なる見解が出されている以上、「F−6断層」が活断層である疑いが「シロ」ではなく「グレー」か「クロ」となる可能性が出 ている。

 規制委の田中俊一委員長は「クロまたは濃いグレーの場合、原発を止めてもらう判断をする」と明言しており、調査チームが活断層である可能性が高いと判断すれば、規制委は再稼働した3、4号機の運転停止を関電に求めることになる。

 (梅田歳晴)

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