ボヘミアン(ジプシー)
☆記事が長くなったので、その2です。
私は、ジプシーに関して「ボヘミアン」と理解していました。
昔、そのような記述を何かで読んだ記憶があります。
ボヘミアン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%98%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%B3
全文転載
ボヘミアン(英語:Bohemian)とはボヘミアに由来するもので以下に記す。ボヘミアとはヨーロッパのヴルタヴァ川流域の盆地をさすラテン語の地名。ボイイ人に由来する。
- ボヘミアに居住する人々のこと。西スラブ人に分類される民族集団。チェコ人参照。またはボヘミア様式。
- ロマのこと。北インド起源の移動型民族。移動生活者、放浪者として知られてきたが、現代では定住生活をする者も多い。かつてはジプシーとも呼ばれたが、最近では彼等の自称とされるロマ(その単数形のロム)が使用されるようになってきている。
- ボヘミアン・アーティスト - 芸術家や作家であるか、世間に背を向けた者などで、伝統や習慣にこだわらない自由奔放な生活をしている者で上記のロマの多くフランスにおいてボヘミアからやってきたことから「ボヘミア人」=流浪の人と考えられた。ボヘミアニズムを参照。
- XML文書において、スキーマ言語による文書構造の定義や妥当性の検証を必須とすべきでないという考えの人々のこと。逆に妥当性の検証を必須とすべきであるという考えの人々を「貴族」と呼ぶ。(参考: XMLにおける「ボヘミアンと貴族の階級闘争」を読み解く(@IT)
- 葛城ユキのヒット曲『ボヘミアン』(1983年)
☆これを読むと、ジプシーの別の呼称であることが分かります。
☆しかし、ボヘミアと言う地名、または国名はジプシーとは、ほぼ無関係です。
ボヘミア - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%98%E3%83%9F%E3%82%A2
ジプシー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%BC
つまり、ボヘミアンと言う呼び方は、かなり誤解があるようです。
何故??インドやほかの地方に起源を持つ、移動型の民族がヨーロッパに存在するのか??
定住型の日本人には、???です。
しかし、ジプシーと呼ばれる人々は、今も存在し「ジプシーダンス」に代表されるようにヨーロッパの音楽やダンスに大きな影響を与えたのも事実であろうと思います。
ジプシーは、自分たちの国を持つことが出来ませんでした。
似たような民族の末裔も存在します。
それは、フン族です。
これは、後漢帝国(中国)に中央アジアを追われた、フン族が東ヨーロッパを中心に帝国を建設し、そしてヨーロッパ全域を荒しまわり、やがて有力な指導者がいなくなり、国家としては消えて行きました。
フン族 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%B3%E6%97%8F
なにしろ、西ローマ帝国崩壊の一因ともなったと言われていますので、その乱暴ぶりはかなりのものであったと推測されます。
しかし、政治的統合を失うと消えてしまったフン族には、現在でも謎が残るようです。東ヨーロッパには、フン族の末裔であると自分たちを考える国家が、少なくともハンガリー・ブルガリアと2か国あります。
つまり、東ヨーロッパは民族と人種が入り混じって様々な文化が融合したような部分が見られます。ジプシーダンスは、その一つの典型例と考えられます。
ジプシーを考えると、簡単にこれだけの思考が浮かんできます。
広げようと思えば、どんどん広がります。
たまには、思考の世界で遊んでください。
そして、文化の多様性と他人への寛容の精神を学んでいただきたいと思います。
何故??ヨーロッパで、ジプシーが生きていけるのか???
「文化の多様性と他人への寛容の精神」を尊重する心があるからでは、ないのか??
このように思います。
そう理解するなら???
現在、日本で見られる一部在留外国人への排斥行動は、あまりに心が狭すぎると思います。