「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

福島第1原発2号機の現状(2月20日)

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結局、先月から続いていた2号機原子炉の温度の上昇は、温度計の故障だったようです。しかし、実際に2号機の内部は、どうなのかは不明なままです。小出先生によると、以前から設置されている計器類は、信用してはならないと言う事でした。高温や海水、強い放射線に晒されてきたのですから、それももっともな意見です。

新聞記事からの現状です。
★MSN Japan産経ニュース
「原子炉安定している」 今後の難題は「循環水の処理」福島第1原発 高橋毅所長
2012.2.21 00:01 (1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100040000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100040000-n2.htm

①産経新聞から全文引用
代表温度計かえ30度に 福島原発2号機
2012.2.18 20:35
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120218/dst12021820370015-n1.htm
 福島第1原発2号機で圧力容器底部の温度計が異常な高温を示した問題で、東京電力は18日、同じ高さにある別の温度計の値を代表的な温度として採用することとし、30度前後になったと発表した。

 東電は「同じ底部にあり、健全性が確認されている」と説明している。

 圧力容器底部には、容器を囲むように同じ高さに温度計が3つ設置されている。これまで代表点としてきた温度計の数値が2月初めごろから大幅に上昇したため、東電は故障と判断。配線がほぼ断線状態になったとみている。

 短期間で新たな温度計を設置するのは困難で、東電は、冷温停止状態が維持されているかは、残りの温度計や格納容器の気体の分析などで総合的に判断するとしている。


★と言う、???な発表の後


②「時事ドットコム」から引用(2012/02/19-20:14)
2号機圧力容器の注水量減らす=温度計故障で−福島第1
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012021900163

東京電力は19日夜、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器への冷却水の注水量を毎時17.6トンから同13.6トンにしたと発表した。「冷温停止状態」の判断基準に使っている同容器底部の温度計の故障が確定したことを受けた措置。今後同9トンまで減らす方針。

★と言う、方針だそうです。注水量が多いと汚水処理が間に合わず、これが現場の一番の懸念材料だそうです。

高浜原発3号機が停止へ=稼働は全国で2基に−関電

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時事ドットコム(2012/02/20-20:22)
高浜原発3号機が停止へ=稼働は全国で2基に−関電
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012022000860
時事ドットコム(2012/02/20-18:57)
関電の主張確かめる好機=原発の全基停止で−橋下大阪市長
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012022000994
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120220/trl12022021320017-n1.htm

と言う、2本の記事が出ています。
関電は、送電量の50%強を原発に依存して来ました。今回、関電原発が全機停止して原発以外の発電所から電気を供給しなければなりません。これまで、東電もそうですが、関電原発が止まれば電力が不足すると「脅し」て来ました。東電も、去年の3月事故以降、同じ手口で「脅し」ました。「計画停電」なる「無計画停電」で世間の目を逸らせその間、福島第一原発では危機的な状況が続いていました。「計画停電」の報道は大々的に行い、その陰に隠れてこっそりと、原発事故の発表をしていいたそうです。自由報道協会の上杉さんが後日、そのような話をされていました。

東電の「計画停電」の発表は、3月13日の日曜日に急に決定されました。そして、3月14日の月曜日、関東の方は覚えておられると思いますが、首都圏の電車が、ほんの少数を除いて「全面ストップ」しました。津波・地震被害対応や原発事故対応を、「サア、今日から本格的にやろうか」と言う日に、東電は首都圏の電車を、ほとんど止めてしまったのですよ!!!

これを、「脅し」と言わないで、何を「脅し」と言うのでしょうか???
国民の迷惑を、顧みずこのような「暴挙」を実行しました。そして、電力不足を盛んにアピールしまくりました。この時、東電が供給の上限と言った数字は、4000万kw未満でした。それを理由に、「計画停電」をしばらく続けました。実際に、使用していなかった火力発電所の立ち上げや、地震で故障した火力発電所もありました。

供給量は、世間の批判に比例して増えていき、結局5000万kw以上の電力が最終的に「発見」されました。原発が無ければ、電力不足になる!!!と散々言いましたが、結局、東電管内の原発は、柏崎刈羽原発6号機以外停止したまま夏場を乗り切り今日に、至っています。

元々、大企業の自家発電能力は、「6000万kw」ほどあると言われています。これを活用するなら、電力不足など、ハナから無かったわけであります。関電も、冬場大分困ったようで、アサヒビールの工場の余剰発電の電気を買ったそうです。「他の工場の分も融通しましょうか?」と、アサヒビールが関電に聞いた所、そっちの分は断ったそうです。

これが、「原発が停止したら、電力不足になる!!!」と、大騒ぎしている裏の実際の姿です。それを、皆さんに知って頂きたいと思います。当然、橋下大阪市長もそれを知っていますから、記事のような発言をしているのです。関電の節電要請をめぐって去年、(府知事の時に)関電と橋下府知事が、バトルを繰り広げました。関電の一方的な節電要請に、「カチン!!!」と来た(当時)橋下府知事が、「そんな話聞けるか!!!」と怒ったわけです。

東電管内と関電管内の原発が、全部停止してどうなるか実験したら良いでしょう。原発利権の息のかかった連中の言う事が正しいのか、「ウソ」なのか???ハッキリするでしょう。

★関連記事
産経新聞から
西宮工場の余剰電力、関電に売却 アサヒビールが自家発電増
2011.12.20 17:32
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111220/biz11122017330022-n1.htm

企業の自家発電導入を促進 省エネ法改正へ
2012.2.13 21:36
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120213/scn12021321380001-n1.htm

放射線空間線量の低下と土壌・川底・海の底での濃縮

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いくつかの記事を読むと、このような傾向が見えます。非常に危険だと思います。
元々、空間線量は、1年後に10分の1に下がると言われていました。空間線量が低下したように
見えるのは、このためでしょう。但し、1年前に放出された分についてです。その後も、漏れ出し続けているわけですから、ドンドン追加分があるのです。

とりあえず、それは別にして「濃縮」です。生態濃縮は、聞いた事があると思います。
しかし、地域的な(場所的な)濃縮もあることに気が付きます。一番、分かりやすいのが「川の底」であり、「海の底」です。湖などでもそうだと思います。こっちは、もっとスゴイかもしれません。水の動きが緩やかですから。

そして、見過ごしそうなのが山岳地帯です。こちらは、樹木が沢山有ります。樹木にセシウムが付着します。これは、ほとんど取れません。取れないと言う事は、放射能が放出され、風に流されて山の方に行きます。微量かもしれませんが、土壌や樹木に蓄積されて行きます。そして、山岳地帯に雨が降るたびに、それが流出します。川を流れ下りながら、溜まりやすい所に、溜まり続けるのです。それが、先日「福島民報」で報道された川底の高濃度の汚染の一つのケースだと思います。今後、このような場所は沢山、発見されるでしょう。全部の地点の調査には、手が回らないと思います。

そして、更に下ると「海」です。河口では、水の満ち引きがあります。この過程で河口付近の泥が溜まりやすい様な場所には、放射能も溜まると推測されます。更に沖に行くにつれて、別の場所に溜まると思います。

全部、外海に流れて希釈されると考えるのは、少々甘いと思います。最終的に、上記の場所に溜まらなかった分が、外海に流出するのでは、ないかと推測します。当分、陸地に近い海は汚染されていると考えておくべきでしょう。

山岳地帯、川、湖もそうです。水はけの悪い野原もそうです。近海も含めて、このような場所で採れる、産物には、よくよく注意が必要だと思います。と、言うより、このような所で採れる産物は、食べるべきでは無い、と思います。

春になると、山菜取りやキノコ取り、川魚などを採るようになると思います。昨年は、山菜までは汚染の調査が、されていないと思います。「タケノコ」は、検査されました。1000ベクレル単位の汚染でした。福島県の一部地域の「タケノコ」は、出荷停止になりました。しかし、去年の基準値は、500ベクレルです。4月に100ベクレルに引き下げられる予定ですが、3月いっぱいは
500ベクレルは、市場に出てくるのです。

このようなケースで、「内部被曝」しないように、くれぐれもご注意ください。

◎山菜は、食べてはイケナイ!!!
◎キノコは、食べてはイケナイ!!!
◎川魚は、食べてはイケナイ!!!
◎河口付近や近海の魚は、食べてはイケナイ!!!

★「キノコ」は、特にダメです。放射性物質をよく吸収して成長します。年中、ダメです。
★と言うことは、野生動物の「肉」もダメです。


これを、守るだけで大分、『内部被曝』は減ると思います。
好んで、「内部被曝」するような行動は、しないでください。


20120218福島民報の紙面 請戸川室原橋周辺の底の土壌がセシウム87000ベクレル
http://d.hatena.ne.jp/point-site-play/20120220/1329669006

「福島第1原発2度目の公開」崩落進む建屋 高線量で過酷な現場 

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昨日の、福一の現場公開の内容を記事が伝えています。相変わらず、厳しい状況が続いているようです。建屋の崩落が、続いているのが非常に懸念されます。4号機の使用済み核燃料プールに大きく影響してくる事だからです。「予定」はありますが、それまでに大型の余震が来て、プール崩落の危険性は常にあるからです。
★燃料取り出し予定
原子炉建屋が吹き飛んだ福島第1原発4号機。使用済み燃料貯蔵プール上部の燃料交換機付近では作業員の姿があった。プールには1535本の燃料があり、平成25年末までの燃料取り出し着手が目標となっている=20日午後1時、福島県大熊町(代表撮影)写真URL
http://sankei.jp.msn.com/science/photos/120221/scn12022100210002-p1.htm

MSN Japan産経ニュース
崩落進む建屋 高線量で過酷な現場 福島第1原発2度目の公開
2012.2.21 00:05 (1/3ページ)
(1)http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100100001-n1.htm

(1ページの引用)
東京電力は20日、福島第1原発を報道陣に公開した。昨年12月に宣言された冷温停止状態以後初めてで、同11月に続き2回目。今月6日から経済産業省原子力安全・保安院が実施している事故後初の保安検査の様子も公開した。今回、敷地内で初めてバスから降りることを許されたが、現場は依然、放射線レベルは高い。3号機原子炉建屋はがれき撤去が進む一方、約100日前の前回公開よりさらに崩落も進み、大きく変貌していた。(大竹直樹)

 現場で指揮を執る高橋毅所長(54)は報道陣の取材に応じ、「国内外の方々のご支援で冷温停止にもってくることができた。廃炉に向け腰を据えてやっていきたい」と述べた。

 「肉体的疲労はもちろん、大変な迷惑をかけたと、精神的にも辛かった」

 事故から1年近くになろうとする中、作業員や原発所員の気持ちをこう代弁するのは、第1原発の原(はら)子(こ)昭洋広報部長(49)だ。

 事故直後は放射線量を確認する個人線量計が足りず、満足な被(ひ)曝(ばく)管理もできなかった。彼らが現場に踏みとどまったのは、「早く事態を収束しなければ」との使命感があったからだという。

★以下は、URLからお読みください
(2)http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100100001-n2.htm
(3)http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100100001-n3.htm


★関連記事
河北新報社
福島第1ルポ 1〜3号機近づけず 建屋囲むタンクの森
2012年02月21日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120221t63014.htm

福島第1原発:事故収束の道のり遠く…報道陣に公開
毎日新聞 2012年2月20日 20時37分(最終更新 2月21日 7時34分)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120221k0000m040042000c.html
2月公開の福島第1原発の写真と映像
http://mainichi.jp/select/jiken/graph/20120209f/

(福島第1原発の現状)見えぬ内部 計器類信頼不足 廃炉へ「暗中模索」 福島第1原発

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★やはり、原子炉内あるいは建屋内の状況が、分からないようです。何しろ、人が入れないのですから細かく確認が出来ません。当然、応急の修理なども出来ないわけです。

「MSN Japan産経ニュース」から全文引用
見えぬ内部 計器類信頼不足 廃炉へ「暗中模索」 福島第1原発
2012.2.21 00:15 (1/2ページ)
(1)http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100210002-n1.htm
 東京電力福島第1原発の事故発生から1年になろうとする現在でも、原子炉内はどのような状態であるかは明らかになっておらず、「ブラックボックス」のままだ。手がかりとなる計器類は事故による影響で信頼性に不安がつきまとい、技術開発もままならない。最長40年とされる廃炉作業は、その「入り口」で暗中模索が続いている。

 原子炉への注水を続けた結果、圧力容器下部の温度は昨年9月末に100度を下回り、落ち着いた状態になりつつあるとみられていた。だが、11月に2号機で核分裂に伴って発生する放射性キセノンが検出され、そうした見方は一変。溶融燃料が連鎖的に核分裂する「臨界」を疑う騒ぎに発展し核分裂を防ぐためのホウ酸も注入された。

(2)http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100210002-n2.htm
 結局、キセノンは臨界によるものではなく、別の放射性物質が自然に核分裂する「自発核分裂」で生成されたと分かったものの、炉内を把握しきれていないことを露呈した。

 12月には原子炉が安定した状態であることを意味する冷温停止状態を達成したが、今月に入り、2号機で再び問題が生じた。

 原子炉圧力容器下部に3つある温度計の1つが異常上昇し80度を超えたのだ。温度計は20度の誤差があるとされ、冷温停止状態の条件である100度以下を保つためには、温度計の値を80度以下に維持することが必要。東電はさまざまな原因を推測し、原子炉への注水増やホウ酸注入など対策に追われた結果、温度計の故障であると断定するに至った。

 現場の高い放射線に阻まれ、計器類の修理や交換をすることは容易ではない。代替の温度計設置は、新規の技術開発が必要になるため、可能になるのは平成26年度以降になる見込みだ。


★更に、汚染水が問題になっています。2号機の注水量を増やした結果、汚染水が増加しました。そこに、凍結などによるトラブルが加わり浄化能力が低下しているのです。
2号機の汚染水は高濃度であり、漏れ出すと非常に危険です。現場での作業が出来なくなる恐れもあります。


「MSN Japan産経ニュース」か全文引用
循環注水冷却トラブル 急造設備 アキレス腱 福島第1原発
2012.2.21 00:23
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100250003-n1.htm

 福島第1原発にたまった高濃度の汚染水は、放射性物質を取り除いて原子炉への再注水に使われている。浄化システムは短期間で完成させた急造設備で、部品劣化や凍結が原因とみられる水漏れが相次いでいる。耐震性も万全とはいえず、今後もトラブルが発生する可能性のある「アキレス腱(けん)」となっている。

 破損した原子炉から注入した冷却水が漏れ、汚染水となって増え続けるのを防ぐために導入されたのが「循環注水冷却」。その中核となる汚染水浄化システムは、昨年6月の運転開始時から、水漏れや装置の停止など、再三トラブルを繰り返した。

 国産装置の導入で処理が安定、建屋内にたまった汚染水の量も減らすことに成功し、昨年12月に冷温停止状態の宣言にこぎつけた。

 ところが、本格的な冬を迎え、凍結による水漏れが続発し始めた。今月3日には、高濃度塩水タンクで水漏れが見つかり、タンク底部で毎時2千ミリシーベルトの高いベータ線が検出された。1月にも同型のタンクでボルトの緩みが原因の水漏れがあった。

 いずれも気温の低下で鋼板が縮むなどして継ぎ目のパッキンが緩んだのが原因とみられ、東電は保温材を配管に巻いたり、ヒーターを導入するなどの対策を取ったが、抜本的な解決策にはなっていない。

関電の原発すべて停止 今夏最大25%の電力不足も

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このような事を、言い立てて「さも、電力不足が深刻である」かのように、世論操作を、しようとします。本日の記事で東電管内の原発全機停止中と書きましたが、柏・刈羽崎の1基は運転中でした。お詫びの上、訂正します。とにかく、稼働中原発はこれで2基だけになりました。

電力不足は、原発を再稼動させたい原発利権の「世論操作」です。やれ、「燃料を輸入したら、何兆円費用が増えるの」夏場の電力が不足するの、去年も散々聞きました。電力のピークは、実際には数日だそうです。ピークの最高の数字を根拠に、不足と言い立てているのです。だったら、昨年東電管内でやったように企業の夏休みを長めに取るなどして
産業用の電力使用を減らせばよいだけの話です。大型小売店舗の営業時間を考えるとか
節電の方法は、いくらでもあります。大体、日本の勤労者でまともに「有給休暇」を消化している人は、ほとんどいないでしょう。夏場、冬場の電力の使用のピーク時に休みを取るようにすれば良いのです。夏場に関しては、大型の夏休みを一斉に取ればよいのです。
このような、社会矛盾を電力不足を「テコ」に変えて行ってはどうか??と思います。

J-CASTニュース から全文引用
関電原発すべて停止 今夏最大25%の電力不足も
2012/2/21 15:24
http://www.j-cast.com/2012/02/21122856.html

関西電力は2012年2月20日深夜、福井県の高浜原子力発電所3号機(出力87万キロワット)の発電を定期検査のため停止した。これにより、関電の11基の原発はすべて停止した。

八木誠社長は記者会見で、「節電や平年並みの気温で需給は安定しているが、寒波や設備のトラブルがあれば逼迫しかねない」と、電力供給への懸念を示した。また、今夏には猛暑時に最大25%の電力不足もあるとの試算を提示して、「できるだけ早く(原発を)再稼働したい」と述べた。

国内で現在稼働中の原発は、北海道電力泊原発3号機と東京電力柏崎刈羽原発6号機の2基となり、現状では4月末までに全54基が停止する。


J-CASTニュース から全文引用
厳冬で電力需給ひっ迫の恐れ 東電使用量90%超すでに13日
2012/1/29 17:56
(1)http://www.j-cast.com/2012/01/29120364.html

厳しい寒さが続くなか、電力需給がひっ迫する可能性が高まっている。東京電力の電力需要は2012年1月20日に4966万キロワットを記録し、11年夏の最大電力(4922万キロワット)を上回り、東日本大震災後の最大となった。冬の需要が夏を超えたのはじつに43年ぶりだ。

東京の1月29日の最低気温は1度。1月の最低気温は27日のマイナス1度。最低気温が1度未満の日にあたる「冬日」は3日あった。最低気温の平年値が2.2度というから、この冬がいかに寒いかがわかる。
まだ寒い日は続く見通し


強い寒波の影響で家庭や企業の暖房使用量が増え、電力需給が非常に厳しくなってきた。東京電力管内で11年12月から1月29日まで、最大供給電力に対する需要ピーク時の電力使用率が90%を超えた日は13日あった。

電力使用率が90%を超えると、電力需給は「ややひっ迫」する状況になる。東京では、都心部にも約5センチの積雪をもたらした雪が降った1月23日が88%(最大電力4738万キロワット)、翌24日が89%(4861万キロワット)、氷点下を記録した25日が86%(4647万キロワット)と、90%を超えなくても連日80%後半の高水準が続いている。

夏の電力需要は日中にピークを迎えるのに対し、冬の電力需要は17〜19時頃に集中する。家庭で夕食の準備をする時間であることに加え、暖房や照明、テレビなどのスイッチなどが一斉に入る時間帯だからだ。

気象庁によると、冬型の気圧配置と強い寒気の影響で気温が低い日がしばらく続くという。東電は、「急な気温の変化で需要が急増することが予想される。また、火力発電所の予期せぬトラブルで供給不足が生じうることは否定できないこともあり、無理のない範囲で節電をお願いしたい」としている。

(続く)

(2)http://www.j-cast.com/2012/01/29120364.html?p=2

関電、九電管内でも「90%」に近づく

電力需給にヒヤヒヤしているのは、東京電力だけではない。一般家庭や企業に10%の節電要請を実施している関西電力や、5%の節電を要請している九州電力などもそうだ。節電効果もあって、今のところ電力供給にはまだ余裕があるが、寒波の到来とともに管内の電力使用率は90%近くに上昇している。

関西電力は1月27日に今後の電力需給見通しを発表。電力使用率が、31日を除く平日4日間で90〜92%となる見込みで、「週を通じてやや厳しめの需給状況」としている。

そもそも、「夏より難しい」との指摘もあった冬の節電対策。その理由として、需要のピークが朝夕の2回あることがあげられるが、具体的な節電対策も「決め手」がなく、電気機器のスイッチをこまめに消すことやLED電球などの省エネ照明への切り替えなどを徹底するしかない。

政府が「冬の節電」を要請してから約2か月。政府の「電力使用制限令」が出された11年夏に、東電管内で電力使用率が90%を超えたのは、節電効果もあってわずかに1回だった。

関電や九電管内と比べて、東電管内は「冬場の電力は心配ない」とされていた。その見通しの甘さと節電意識が薄れていったことも、電力使用量を上げているとみられる。

★だったら、何故、大口の電気使用事業者に節電の依頼をしないのか???
どうして、自家発電に余裕のある企業から、電気を購入しないのか???
出来る事は、いくらでもあるはずです。「ギャーギャー」言う前に、
「もっと企業努力をしろ!!!」
と言いたいです。

東電離れの動き(関東で密かに進行中)

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中々、企業が「東電離れ」が出来ない(経団連会長の発言を聞くとよく分かります)なかで、東京都を筆頭に東京の自治体や関東に自治体で、電力購入を入札にしたり、他の事業者から購入する動きが出始めています。

これには、理由が有り昨年の東電の無計画な「計画停電」で企業も自治体も、大きな迷惑を被りました。私が、聞いた所では、停電の範囲に入ると役所も警察も消防も病院も全部「問答無用」で、停電になったそうです。何の配慮もせず、停電と決めた地域は全部、電力供給を止めてしまうと言う、実にムチャクチャな「計画停電」でした。しかも、それが事前に知らされないのです。今日は、この範囲で停電が有ります、と言う広大な区域しか発表しないのです。その中で、どこが、いつ、と言う事は知らされないのです。ですから工場などは、範囲に入ると操業できませんでした。病院では、医療機器がかなり壊れたと聞いています。特に、困ったのが「透析患者」です。

3月14日の月曜日の首都圏電車止め、と言い東京電力は、エネルギー供給の、ほぼ全てを握っている事を、いい事に、「遣りたい放題」でした。とても、原発で大事故を起こした企業の遣る事とは、思えませんでした。自分たちは、悪いとは全然思っていないのです。こんな事、有り得ないでしょう???
その証拠に、役員で引責辞任をした者は、「ゼロ」です。社長が「病気」を理由に辞任しただけです。

電力会社に電力供給を独占させておくと言う事は、実に恐ろしい事なのです。しかも、電事連が、マスコミをコントロールしています。政治献金、天下りの受け入れ、各種協賛金や寄付金、電力労組の選挙協力などを通じて、あらゆる方面に強い影響力を、今尚行使し続けています。

こんな事を、いつまでも許しておいて、いいはずがありません!!!

東京新聞 TOKYO WEB
県庁本庁舎 電力供給元 東電以外に 県、新年度から 経費節減で対策
2012年2月21日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20120221/CK2012022102000072.html

東京新聞 TOKYO WEB
足利市も切り替えへ 東電と比べ750万円削減
2012年2月21日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20120221/CK2012022102000071.html

このように、東電以外から電気を購入しようという動きが、あります。もう一方で県知事(府知事)の地方自治体が、電力会社に歯止めをかけようと言う動きがあります。福島原発事故の放射能汚染の実態が、分かってきたので、そうなったんだと思います。仮に、福井県原発が大規模事故を起こせば、関西圏は壊滅的なダメージを経済的にも人的にも受けます。その事が、段々実感として理解されつつあるのではないでしょうか。
国政と国家行政が、全く国民の安全・生命・健康を考えない以上、知事レベルの地方自治体の、こうした動きに期待します。

県原子力安全専門委:対策30項目、保安院説明 「再稼働には不十分」厳しい指摘相次ぐ /福井
毎日新聞 2012年2月21日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20120221ddlk18040672000c.html

原発:1次評価「不十分」 安全委委員長、再稼働巡り波紋呼ぶ発言
毎日新聞 2012年2月21日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120221ddm002010043000c.html

大飯原発:安全評価、NPOが保安院批判 「意見聴取会反映せず」「共振現象も考慮を」 /福井
毎日新聞 2012年2月14日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20120214ddlk18040572000c.html

関西電力:原発全停止 嘉田知事「再稼働ハードル高い」 琵琶湖軸に意見発信へ /滋賀
毎日新聞 2012年2月21日 地方版
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20120221ddlk25040465000c.html

関西電力:全原発停止へ 再稼働見通せず 地元、根強い慎重意見
毎日新聞 2012年2月18日 大阪朝刊
http://mainichi.jp/kansai/news/20120218ddn002040022000c.html