「北の山・じろう」時事問題などの日記

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これはヤバい、福島近海だけではなかった、水産物の放射性物質調査の実施状況2011 年 8 月

★これは、去年の8月の記事です。昨年の記事の内容が、現実の数字として確認されつつあります。

★阿修羅♪ >
これはヤバい、福島近海だけではなかった、水産物の放射性物質調査の実施状況
http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/615.html
投稿者 ジャック・どんどん 日時 2011 年 8 月 17 日 17:25:26: V/iHBd5bUIubc

今日の日刊ゲンダイに 

「際限なき放射能汚染 日本の食が危ない!連載 放射性物質 福島近海ばかりか日本海でもセシウム検出 本格的な汚染はどこまで広がるのか」

水産庁独立行政法人水産総合研究センターが実施した調査では、暫定基準値を超えた検体は、アカモクヨウ素131、3000ベクレル/キロ)のみ
だが、都道府県が行った調査では、5月以降セシウムヨウ素で規制値超えが46サンプルもあるらしい。福島・平藤間沖のいイシガレイはセシウムが1220ベクレル検出。日本海・新潟東港沖のマダイ(内蔵部)から21ベクレル。・・・・・・・

とあったので、

「水産庁、放射線」で検索してみました

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水産物の放射性物質調査の実施状況(地図)遠洋漁業種(8月17日更新)

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/110817_result_jp.pdf


Q. 水産物への放射性物質の影響はどのように調査しているのでしょうか

A 水産庁が策定した「水産物の放射性物質検査に関する基本方針」に基づき、福島県及び近隣県の主要港において、表層、中層、底層の漁獲物を週1回程度サンプリングして調査しています。
こ れまで(8月17日現在)、1483の水産物について放射性物質調査が行われ、東京電力福島原発の周辺で試験採取された沿岸の表層性魚種(コウナゴ、シラ ス)、沿岸の底層性魚種(アイナメ、エゾイソアイナメ、イシガレイ、シロメバル、コモンカスベ、ババガレイ、ヒラメ、ウスメバル)、無脊椎動物(ムラサキ イガイ、ホッキガイ、キタムラサキウニ、モクズガニ)、海藻類(ワカメ、ヒジキ、アラメ)、淡水魚(アユ、ヤマメ、ウグイ、ワカサギ、イワナ、ホンモロコ (養殖))から、暫定規制値を超える放射性物質が検出されています。
今後とも、広範囲かつ多様な水産物について調査を行い、結果を速やかにお知らせします。
水産物の放射性物質検査に関する基本方針についてはこちら→水産庁「水産物の放射性物質検査に関する基本方針」

これまで都道府県等が行った調査結果についてはこちら→水産物の放射性物質の調査結果について(8月17日更新)(PDF:226KB)

水産物の放射性物質調査の実施状況(地図)(8月17日更新)(PDF:277KB)
水産物の放射性物質調査の実施状況(地図)遠洋漁業種(8月17日更新)(PDF:220KB)
(独)水産総合研究センターによる水産物放射性物質調査結果についてはこちら

海藻編(7月5日更新)(PDF:68KB)
魚介類編(8月2日更新)(PDF:73KB)
水産物ストロンチウム調査結果(6月29日更新)(PDF:67KB)
水産物の種類毎の放射性物質の調査結果について

水産生物における放射性物質について平成23年3月29日に開催した勉強会の資料についてはこちら→

水産生物における放射性物質のモニタリング(PDF:1,229KB)
水産生物における放射性物質について(5月11日修正)(PDF:2,260KB)
Q.海水や食物連鎖によって魚の体内で放射性物質が濃縮、蓄積しませんか

A カリウム等の他のミネラルと同様に、海水中や餌中に含まれる放射性セシウムは魚の体内に取り込まれ、その後徐々に排出されていきます。
こ れまでの研究によると、海産魚の放射性セシウムの濃度は、周囲の海水中の放射性物質の濃度の5〜100倍に濃縮(食物連鎖による影響を含む)することが報 告されており、海水中の放射性物質の濃度が上がれば高くなり、逆に、下がれば徐々に排出されて50日程度で半分程度に減少することが分かっています。
このため、水産物中に含まれる放射性物質の調査に加えて、海水中の放射性物質の濃度のモニタリングが重要です。
なお、淡水魚については、海産魚に比べて放射性物質の排出に要する時間が長いことが知られています。淡水魚についても、広く放射性物質の調査を行います。
Q.海底に堆積した放射性物質が、ヒラメやカレイ等の海底近くに棲息する魚の体内に取り込まれませんか
A 海底近くに棲息するヒラメ、カレイ類、タラ類、貝類、ナマコ、エビ類等を含め、引き続き、広く放射性物質の調査を行うとともに、底層の海水や海底土に含まれる放射性物質濃度のモニタリング結果を注視していきます。
Q.水産物に暫定規制値を超える濃度の放射性物質が検出されていますが規制しないのでしょうか

A 北海道から神奈川県に至る10都道県において、水産物の放射性物質調査が幅広く実施されています。
こ れまで(8月17日現在)、1483件の調査が行われ、東京電力福島原発の周辺で試験採取された沿岸の表層性魚種(コウナゴ、シラス)、沿岸の底層性魚種 (アイナメ、エゾイソアイナメ、イシガレイ、シロメバル、コモンカスベ、ババガレイ、ヒラメ、ウスメバル)、無脊椎動物(ムラサキイガイ、ホッキガイ、キ タムラサキウニ、モクズガニ)、海藻類(ワカメ、ヒジキ、アラメ)、淡水魚(アユ、ヤマメ、ウグイ、ワカサギ、イワナ、ホンモロコ(養殖))から、暫定規 制値を超える放射性物質が検出されています。
これら調査により、暫定規制値を超える濃度の放射性物質が検出されたものは、福島県のコウナゴ、ヤマ メ(県内の一部地域において採捕されたもの(養殖を除く))及びウグイ(県内の一部地域において採捕されたもの)のように出荷制限が指示されたり、県の要 請により操業や採捕が行われていません。
なお、福島県の海域では、東京電力福島第一原発周辺30Kmは、「警戒区域」及び「緊急時避難準備区域」 となっており、操業はできません。また、原発事故を受け、現在のところ全域で沿岸漁業の操業は行われていません。(カツオ漁業については、6月22日より 福島県東方海域で操業可能となっています。例年、漁場は、概ね240Km〜320Km程度沖合に形成されます。)
Q.カツオ、サバ、サンマ等の広く回遊する魚の安全はどのように確保するのですか

A 福島県の沖合海域を含めて広く回遊するカツオ、サバ、サンマ等についても、週1回程度主要水揚港においてサンプリング調査を実施し、速やかに分析結果をお知らせします。
特 に福島県の沖合海域にこれらの魚が回遊することが予測される場合には、事前に試験的な漁獲を行って放射性物質の調査を実施し、その結果が暫定規制値を超え ていないことを確認した後に漁業を開始することとしており、その後も主要水揚港で週1回程度の定期的な調査を行います。
Q.販売されている水産物は食べても大丈夫ですか

A 東京電力福島第一原子力発電所の近くの海域では、現在、漁業が行われていませんので、東京電力福島第一原発周辺の水産物は市場に出回っていません。
福島県に隣接する県の海域においても、各県が漁業を再開する前に、試験的に漁獲した水産物に含まれる放射性物質の調査を行い、その結果が暫定規制値を超えないことを確認した後に漁業を再開することとしています。
また、漁業再開後も漁獲された水産物の安全確認のため、主要水揚港で週1回程度の定期的な調査を行います。


水産庁
水産物に含まれる放射性物質の検査に関すること
増殖推進部 漁場資源課
代表:03-3502-8111(内線6810)
ダイヤルイン:03-3502-8487

放射性物質に関すること
増殖推進部 研究指導課
代表:03-3502-8111(内線6778)
ダイヤルイン:03-6744-2373

水産物の流通に関すること
漁政部 加工流通課
代表:03-3502-8111(内線6618)
ダイヤルイン:03-3591-5613

水産物の安全性全般に関すること
農林水産省
消費・安全局 畜水産安全管理課 水産安全室
代表:03-3502-8111(内線4540)
ダイヤルイン:03-6744-2105


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福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
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「大飯は安全」判断の裏で/委員半数に原発マネー/福井県専門委(しんぶん赤旗)

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「大飯は安全」判断の裏で/委員半数に原発マネー/福井県専門委(しんぶん赤旗
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/669.html
投稿者 gataro 日時 2012 年 6 月 14 日 11:15:34: KbIx4LOvH6Ccw

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-14/2012061401_04_1.html

しんぶん赤旗」 2012年6月14日(木)
「大飯は安全」判断の裏で/委員半数に原発マネー/福井県専門委


 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の安全性を検証した福井県の原子力安全専門委員会は、県民はじめ国民の強い不安や疑問の声をよそに2カ月 足らずのスピード審査で「安全性」にお墨付きを与えてしまいました。その背景には、原発業界との深い関係があるのではないのか。改めてみてみました。

 福井県原子力安全専門委員会が大飯原発3、4号機の安全性を初めて議題にとりあげたのは4月16日のこと。財界、電力会社の意向を受けた再稼働を急ぐ民 主党・野田内閣と歩調を合わせるように5回の会合を重ね、「安全性が確保されている」とした報告書を11日、福井県の西川一誠知事に提出しました。

 このスピード審査をした委員12人のうち、半数の6人が原発利益共同体の中核団体である「日本原子力産業協会」(原産協会)の会員企業から6年間で計1810万円の寄付を受け取っていました(表、5月4日付一部既報)。

 寄付した企業・団体は、関西電力が出資する「関西原子力懇談会」(関原懇)や大飯原発3、4号機の原子炉を納入した三菱重工業、敦賀原発を持つ日本原電など。福井県や大飯原発と関係がある企業が目立ちます。

 委員の中立性に疑問を残したまま、「安全性」にお墨付きを与えたことは、原子力行政への不信をさらに深めることになります。
http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/8911.jpg
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【関連記事】

原発マネー 安全基準検討委員にも/関連業界が寄付 5年で3347万円(しんぶん赤旗
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/714.html
大飯 原発マネー1674万円 耐性試験審査4委員に/三菱や原産協会から(しんぶん赤旗
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/495.html



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「がれき処理なぜ進まない。陸前高田市長提案 専用焼却炉門前払い」 (東京新聞特報) 3/20

★阿修羅♪ >
「がれき処理なぜ進まない。陸前高田市長提案 専用焼却炉門前払い」 (東京新聞特報) 3/20
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/194.html
投稿者 乃依 日時 2012 年 3 月 20 日 22:40:42: YTmYN2QYOSlOI


新聞の画像のURL
http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/7961.jpg

東京新聞 特報】「がれき処理なぜ進まない。陸前高田市長提案 専用焼却炉門前払い」
2012-03-20 14:46:27 | 社会【東京新聞 特報】

がれき処理なぜ進まない お役所仕事が原因?
2012年3月20日

 東日本大震災で発生したがれきの処理が遅れている原因は、環境省や県の「お役所仕事」にある可能性が浮上した。焼却炉の新設を求める陸前高田市の申し出 を岩手県が“門前払い”にしていたのだ。野田政権は、がれきを全国の自治体で受け入れる「広域処理」に血道を上げているが、被災地での処理体制を見直すの が先決ではないか。 (佐藤圭)

「国は現実見て手立てを講じて」
「(陸前高田市は地域内で全部処理するが)他に困っている被災地が沢山ある。広域処理には賛成だが、広域分は宮城県で全体の2割、岩手県で1割。広域処理 が進んだからといって一気に解決されるという話ではない。国は被災地の現実をしっかり見て、あらゆる手だてを講じてほしい」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012032002000067.html
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/26bb262a3fff61456bdfbda6b6a5349c



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「福島県漁連:相馬市沖で試験操業 放射性物質は不検出」の意味

福島県漁連:相馬市沖で試験操業 放射性物質は不検出
毎日新聞 2012年06月15日 19時48分
http://mainichi.jp/select/news/20120616k0000m040044000c.html
(全文引用)

 福島県漁連は15日、14日の試験操業で水揚げした魚介類3種について、生とゆでた加工品いずれの検査でも放射性物質は不検出だったと発表した。18日の会議で検査態勢などを再確認し、20、27日に市場への出荷を前提に漁を行う予定だ。

 相馬市沖でヤナギダコ、ミズダコ、シライトマキバイ(ツブ貝)を取り、計16検体を調査した。新妻芳弘専務理事は「販売再開にはまだ困難はあるが、大きな一歩になった」と話した。【泉谷由梨子】

★毎日新聞が、悪いと申し上げているわけでは、ありません。全国紙の中では、一番(唯一???)原発問題を、正面から取り上げていると評価しています。皆さんと、ご一緒に記事の読み方を、考えてみたいと思います。

★記事では、「生とゆでた加工品いずれの検査でも放射性物質は不検出だった」と報道しています。発表の通りを、報道したのでしょう。しかし、ここで問題があります。放射能汚染を、計測した機械が、どのような性能で、『検出限界』が何ベクレルなのか、書いてありません。

★2ベクレルが『検出限界』の計測機器で計測したのなら、仮に汚染があったとしても、汚染は2ベクレル以下です。

★50ベクレルが、『検出限界』の計測機器で計測したのなら、50ベクレル以上の汚染は無いが、50ベクレル未満については、「汚染の有無」が分かりません。49ベクレル汚染されていても分かりません。

★食品の放射能汚染を、計測した機械が、どのような性能で、『検出限界』が何ベクレルなのか???これを、常に知るようにしてください。検出限界は、以前の記事で書きましたが「2ベクレル〜50ベクレル」まで、地域や組織により違いがあります。どのレベルの検査をして放射能は、検出されなかったのか???『大きな問題』です。


★「検出限界」
その放射線計測機器の検出できる下限の数字です。それ以下は、汚染があっても計測出来ません。しかし、結果の発表は、「汚染は無かった」と発表されるケースが多いようです。正確に表現するなら、『「検出限界」以上の汚染なし。「検出限界」未満の汚染の有無、計測不能につき不明。』。このように、発表するべきです。そのようには、されていません。

★ご参考
食品の放射能汚染検査の機器や地域により「検出限界」が、違う事を知ってください。
2012-06-02 11:19:53
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11266909117.html


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社員をコスト扱いするな・日本一幸せな会社・未来工業創業者・山田昭男さん(ITmedia ニュース

ITmedia ニュース」 から全文引用
2012年06月12日 10時00分 更新
「社員をコスト扱いするな」 日本一幸せな会社・未来工業創業者・山田昭男さん
営業のノルマ、残業は一切禁止、定年は70歳、年間の休暇は有給休暇を除いても140日。しかも全員が正社員という日本一「社員」が幸せな会社の創業者が語る。
[産経新聞]
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/12/news022.html

 相変わらず先行きが見えない日本経済。その中で極めてユニークなやり方で業績を上げている岐阜県の中堅企業がある。営業のノルマ、残業は一切禁 止、定年は70歳、年間の休暇は有給休暇を除いても140日。しかも全員が正社員……。人呼んで、日本一「社員」が幸せな会社!(文・喜多由浩)
photo (鴨川一也撮影)
http://image.itmedia.co.jp/news/articles/1206/12/sk_mirai.jpg
 ──メディアでも話題になった、社員旅行でクイズ50問に正解すると「半年間の有給休暇」というのには驚きました

 山田 ウチは毎年、全員参加の社員旅行をやっており5年に1度は海外へ行く。昨年はエジプトに行く予定で、旅行委員の社員が考えたのが「クイズで 有給休暇」の企画だった。ウチはもともと有給休暇を使えば半年休めるから、正解すれば「丸々1年間休める」と話題になったわけだよ。結局、エジプトの政情 不安で旅行自体が中止になったので、費用1億円は東日本大震災の被災地に寄付させてもらいました。

 ──65歳の平社員の平均年収が約700万円とか、育児休暇3年(何度でも)とか、気前がいいですね

 山田 社長の仕事というのはね、社員を幸せにして、「この会社のためにがんばろう」と思ってもらえるような『餅(インセンティブ)』を与えるこ と。社員がヤル気を出して会社が儲(もう)かれば、分け前をまた『餅』にする。それだけだよ。バブル崩壊後、多くの会社が、正社員を派遣社員やアルバイト に切り替えてコストを下げようとしたでしょ。だけど、それで会社が儲かるようになったのか、って聞きたいですよ。人間(社員)を「コスト扱い」するな、っ てね。

 ──ノルマや上司への「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」も禁止。支社や営業所も社員が勝手に作ったとか

 山田 現場のことは、現場の社員が一番よく知っているからね。支社や営業所も「必要だ」と思ったから作ったんでしょ。私は名刺を作る度に(裏に書 かれた支社・営業所を見て)「また増えとるなぁ」と思うぐらい(笑い)。社長なんてバカだと自覚しなきゃいけないんだよ。陣頭指揮などもってのほか。どう 『餅』を与えるか、っていう大きな「戦略」を考えるだけでいい。「戦術」は社員に任せるのがいいんです。

 ──社員に任せすぎて失敗したことは

 山田 「報告は禁止」だから知りませんねぇ(苦笑)。でもね、休日が多く、労働時間も短い、上司への報告も禁止……となると、人間はむしろ、いい かげんなことができない。その中で成果を上げようと必死で工夫してがんばるもんですよ。これは日本人だからできること。儒教精神が残っているし、農耕民族 だからね。狩猟民族は獲物がなければヨソへ行くけど、農耕民族は苦しくても、土地にしがみついてがんばるしかない。『餅』を貰(もら)った以上、そこ(会 社)で懸命に働こうと思うんだよ。

 ──儲けるにはヨソと違うことをやれ、差別化を図れ、とも

 山田 差別化を図るには、常に考える習慣をつけること。新製品や仕事の効率化について考え続けることが大事なんだ。そのためにウチには「改善提案 制度」がある。これはどんな提案でも、封を切る前に中身を見ないで500円支給。いい提案なら最高3万円。これも『餅』になります。

 ──講演やセミナーに引っ張りだこだそうですね

 山田 ウチの会社の話をすると、たいていの経営者が「山田さんだからできるんです」とか、「怖くてできません」という。つまり、やりもしないで尻 込みしているんだ。儲かっているならいいよ。でも日本の会社の97%が経常利益を4千万円も上げられない時代。“儲かってもいない会社”がヨソと同じこと をしててどうするの?ということ。差別化すれば、中小企業だって大企業に勝てるんだよ。

【プロフィル】山田昭男

 やまだ・あきお 昭和6年、中国・上海生まれ。80歳。旧制大垣中卒。演劇に熱中し、劇団「未来座」を主宰。40年、劇団仲間と建築電気業の「未 来工業」(本社・岐阜県大垣市)を創設、社長に就任した(現在は取締役相談役)。同社は平成3年、名証2部上場。現在の社員約800人、売上高200億円 超。創業以来、赤字なし。平成元年、黄綬褒章受章。新著に『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』(ぱる出版)。
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トップが知らぬ間に営業所ができていた 「ホウレンソウ」禁止で高収益の未来工業
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/17/news024.html
社会人の基本ともいわれている「報告、連絡、相談(ホウレンソウ)」を禁止することで、躍進を果たしている会社がある。トップが知らない間に工場や営業所が開設されていたという逸話もあるほどだ。





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