「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

【中国という“地雷”】「電子ゴミの終着駅」での水銀被害★(3)<zakzak>

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【中国という“地雷”】「電子ゴミの終着駅」での水銀被害★(3)
2013.03.28
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130328/frn1303280714000-n1.htm
▼全文転載


今年1月、工場から化学物質が流れ込んだ中国・山西省の川。中国では水銀や有毒物質による汚染は深刻だ(AP)【拡大】
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/photos/20130328/frn1303280714000-p1.htm

 今年に入り、いきなり流行語大賞にエントリーされそうな勢いの「PM2・5」。中国の大気汚染と日本への越境汚染の問題が連日のように報じられているが、実は、水銀問題も相当深刻だ。

 「世界の電子ゴミの終着駅」と化した中国において、その量は年間で数千万トン。これによる環境汚染と健康被害が激増している。電子ゴミの解体や金属の回収を、作業員が予防措置も付けず行うことも珍しくなく、「癌の村」まで出現した。

 また、工場が集積する江蘇省の関係当局は、最近の水質検査の結果として、「魚類の41%に水銀、カドミウム、鉛など各種重金属が含まれていた」と公表している。

 「水銀は大気中での寿命が長く、長距離輸送されるため、日本における水銀の沈着量を把握するには、東アジア規模の輸送を考慮する必要がある」と専門家も指摘。日本にとって“対岸の火事”では済まされない。

 この数カ月、オランダやドイツ、デンマークなど欧州各国、そして、香港などを舞台とする「中国人による粉ミルク買い占め」事件が報じられたが、これも水銀の問題が関係している。

  昨年6月、中国の食品安全リスク監視機構の検査で乳児用粉ミルクの一部に水銀混入が発覚した。これを契機に国内各メーカーの粉ミルク全商品を対象に検査を 実施したところ、伊利実業集団有限公司(内蒙古)で生産された乳児用粉ミルクの一部製品に、水銀が混入していることが判明した。

 同企業 は北京五輪でスポンサー企業として名を連ねた、中国で最大手の乳製品メーカーの1社だ。メディアは「商品は緊急回収された」と報じたが、メラミンに続く水 銀混入で、消費者の国内商品に対する不信感は再びマックスとなり、外国メーカーの粉ミルク買い占め代行ビジネスがにわかに起きたのだった。

 日本で食される中国産ウナギも、水銀含有の可能性が否定できない。

  国産と比べて廉価な中国産の養殖ウナギ(活魚)や加工食品(かば焼きなど)の依存度は近年、6割前後とされる。これまで「メチル水銀が含有されていた」 「発がん性のあるマラカイトグリーンが検出された」など、日本で禁止、もしくは基準量を大幅に超える抗生物質や合成抗菌剤が検出された事実が次々と報道さ れている。

 厚労省は、中国産ウナギの水銀検査を行っているが、モニタリングは検数の10%(中国以外の国は5%)の抜き取り検査であり、「安全・安心」なのかは疑わしい。

 ■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。主な著書は「中国人の世界乗っ取り計画」「豹変した中国人がアメリカをボロボロにした」(産経新聞出版)など。

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【中国という“地雷”】“お家芸”のパクリ 「HiPhone」に「Goojie」★(4)<zakzak>

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【中国という“地雷”】“お家芸”のパクリ 「HiPhone」に「Goojie」★(4)
2013.03.29
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130329/frn1303290710000-n1.htm
▼全文転載


中国の「hiPhone5(ハイフォーン5)」【拡大】
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/photos/20130329/frn1303290710000-p1.htm


 「山寨」は、「パクリ」「モノマネ」「ニセモノ」を意味する中国語だ。中国の“お家芸”だけに「山寨精神(=パクリ精神)」「山寨主義(=パクリ主義)」といった開き直りとも取れる表現もはやっている。

 そもそも、日本人には少なからず、パクリ商品を買うこと自体、犯罪行為との意識や羞恥心がある。ところが中国人は堂々と、「NOKIA」ではなく「NOKLA」の携帯、「HiPhone」や「APhone」など、アップル社の「iPhone」のパクリを持っている。

 企業モラルがないうえで、消費者はモラルもお金もない。「超安いし、いいじゃん」って感覚。だから、中国政府がパクリ撲滅キャンペーンで工場をゴソッと摘発しても、所詮はいたちごっこなのだ。

 大手検索サイト、グーグルが、中国政府によるインターネット検閲とハッキングを理由に撤退したのが3年前。まさに「撤退を検討」と報じられた直後に開設されたのがGoogleのパクリ、Goojie(グージエ)だった。

 中国語での表記は「谷姐」。グーグルの中国語は「谷歌」で「歌」と「哥(兄)」が同じ音なので、「グー兄さん」の代わりに「グー姉さん」登場ってことらしい。

 広東省在住の女子学生を中心に「Goojie/谷姐」を立ち上げたことでも話題を呼んだ。ロゴが当初、グーグルそのもので「使用を止めなければ訴訟も辞さない」と警告されていたにも関わらず、広東省通信管理局へのサイト運営申請はすんなり通過。

 しかもその後、同サイトの責任者は多数のメディアや投資会社を集め、自前の検索エンジン発表会を開催。「グーグルとフェイスブックの良いところを合わせた」「グーグルを超える自信がある」などと豪語したそうな。

 昨年10月、多くのユーザーが待ちに待った「iPad mini」が発売された直後、中国ではパクリ版「GooPad mini」を発表。お値段99ドル。安い。

  さらに今年は、iPhoneの新モデル「iPhone5S」のパクリ商品、「Goophone i5S」を先駆けて市場へ投入。“開発”業者 Goophone(谷蜂手機)は中国国内で特許申請を行ったとかで、ホンモノ=iPhone5Sが発売された暁には、「アップル社を特許侵害で訴える」な どと息巻いているらしい。

 ちなみに、同社のホームページには「中国電子商務誠信単位(中国電子ビジネスで誠実&信用の企業)」を意味するマークが…。ん、これもパクリ?

 ■河添恵子(かわそえ・けいこ)ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。主な著書は「中国人の世界乗っ取り計画」「豹変した中国人がアメリカをボロボロにした」(産経新聞出版)など。

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北朝鮮 サイバー攻撃 恐るべき実力<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
トップ >http://gendai.net/
北朝鮮 サイバー攻撃 恐るべき実力
2013年3月21日
http://gendai.net/articles/view/syakai/141549
▼全文転載


韓国放送局と銀行がシステム障害

 

<小学生の頃から天才教育>

 20日、韓国が大混乱に陥った。主要テレビ局のKBS、MBC、YTNや新韓銀行、農協に大規模なシステム障害が発生。コンピューターサーバーが一斉にダウンした。社内のパソコン数千台が使えなくなったり、ATMが動かなくなったりと韓国は麻痺状態となった。

「韓国の警察当局は北朝鮮のサイバーテロの可能性もあるとみて原因を調べています。以前も韓国の政府機関などにサイバー攻撃を仕掛けた“前科”があるからです」(現地関係者)

 北朝鮮は韓国で実施中の米韓合同軍事演習への反発を強めている。今月15日には「米国からサイバー攻撃を受けている」と発表。今回の大規模システム障害は北朝鮮の“報復”との見方も出ている。

 現時点では北朝鮮の仕業と断定できないが、あの国には大規模なサイバーテロを起こせる実力がある。

「サ イバーテロは貧しい国にとって強力な戦闘手段といえます。核兵器同様、少ない費用で大きなダメージを与えることができるからです。だから、北朝鮮はサ イバー部隊の増強に注力しています。3年前は専門部隊の人員を500人から3000人に増やしました。国家ぐるみでハッカーの“英才教育”にも力を入れて おり、毎年、全国から優秀な小学生をスカウトしてきて、複雑なプログラミングなどの訓練を受けさせています。今の北朝鮮のハッキング能力は、米CIAに匹 敵する、と韓国政府は分析しています」(元韓国国防省分析官で、拓大客員研究員の高永チョル氏)

 米国と一連托生の日本も、いつ北のサイバー攻撃にさらされてもおかしくない。


日刊ゲンダイ
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週刊現代
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フライデー
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証言/避難者孤立 気仙沼の2合庁/乏しい備蓄 避難者困窮<証言/焦点 3.11 大震災「河北新報」

証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」から全文転載
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
※記事数が多いため、一部転載し、ほかは記事タイトルとURLの掲載です。

河北新報
トップ >http://www.kahoku.co.jp/
証言/避難者孤立 気仙沼の2合庁/乏しい備蓄 避難者困窮
2011年08月29日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110829_01.htm
▼全文転載


3月13日午後、救助された県職員がヘリコプターの中から撮影した県気仙沼合同庁舎。津波で孤立し、住民らは空腹と寒さに耐えた=気仙沼市朝日町
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2011/20110829015jd.jpg
気仙沼湾を臨んで並ぶ宮城県(右)と国の各気仙沼合同庁舎。どちらも2階まで水が入り、避難した住民たちは孤立した=気仙沼市朝日町
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2011/20110829016jd.jpg

http://www.kahoku.co.jp/img/news/201108/110829_syougen.jpg

  気仙沼湾に面した気仙沼市朝日町に、県と国の合同庁舎が並んで立つ。3月11日の地震直後、5階建ての両施設には職員や周辺の住民ら計380人が避難し た。ともに市指定の避難場所ではなく、県も国も大人数の受け入れは想定外。食料や物資はほとんど備蓄されていなかった。「公共施設なら安心できる」。そう 思って逃げ込んだ住民らは、寒さと空腹に耐えなければならなかった。(田柳暁)

◎「公共施設なら安心」のはずが寒さと空腹に襲われ

<確信>
 「普通の揺れじゃない。すぐに津波が来ると確信した」
 元気仙沼本吉広域消防本部消防長の若杉市郎さん(70)は3月11日午後2時46分、県気仙沼合同庁舎に近い気仙沼市川口町の自宅にいた。
 周辺は標高1メートル未満の埋め立て地で、住宅や水産加工場が立ち並ぶ。「高い建物は合庁しかない」。近くの高齢者らにすぐ避難するよう呼び掛けながら、妻と着の身着のまま合庁に向かった。
 県合庁に駆け込んだ直後、真っ黒な津波が2階の天井裏まで押し寄せた。入居する三つの出先機関の職員約70人、周辺の住民や工場従業員ら約220人の計約290人が孤立した。
 駐車場にあった車は木の葉のように浮き、住宅は軒並み流され、送電線の鉄塔も倒れて水しぶきを上げた。

<決然>
 「もう自宅があるとは思わないでください」
 川口町自治会長の池原修さん(68)は庁舎内に座り込んだ人たちに呼び掛けた。声が震えた。
 近くに住む小山利幸さん(84)は50年住んだ自宅が流されるのを見て、言葉を失った。「どうすることもできない。情けなさすら感じた」
 夜、厳しい寒さ。ストーブはお年寄りを集めた部屋の1台しかなかった。数人で肩を寄せ合い、1枚の毛布にくるまった。体に新聞紙を巻き付ける人も。住民たちは庁舎にあった職員用の乾パンや飲料水でしのいだ。
 海上では流れ出た重油に引火し、海を真っ赤に染め上げた。時折ガスボンベが「ボン」と不気味な音を立てた。
  寒さと空腹と恐怖が襲う。「必ず救援が来る。きっと助かる」。県の若手職員は夜通し、避難者に声を掛け続けた。本庁舎との連絡も途絶えがちで、職員の疲労 も濃い。県気仙沼地方振興事務所の木村雅春さん(47)は「避難者に不安な表情は見せられない。決然とするよう職員に諭した」と振り返る。

<脱出>
 隣接する国の合庁。やはり、気仙沼海事事務所など入居する4機関の職員約40人に加え、周辺住民ら約50人が取り残されていた。
 気仙沼海上保安署が5階に入っていたことが、幸いだった。海保の通信機器や一部の発電機が使えた。署長の高橋昇さん(56)は「電話は通じず、唯一外部との連絡ができたのが無線。避難者の状況を伝え、骨折した人の救助を要請することができた」と語る。
 波をかぶった避難者には海難救助者用の着替えを提供した。海保や海事事務所が職員向けに備蓄していた非常食を少しずつ分け合った。
 県合庁では12日午後から13日朝にかけて約200人が二手に分かれ、避難所に向けて徒歩で脱出した。「膝元まで水に漬かりながらがれきの中を歩き続けた。住み慣れた街なのに、ここがどこなのか分からない状態だった」と若杉さんは言う。
 高齢者らは庁舎に残って救助を待ち、国合庁にも高齢者や女性がとどまった。
 自衛隊や東京消防庁のヘリコプターが、二つの合庁から住民を救助したのは地震から2日後、13日だった。

◎住民用食料、想定せず/防寒具、職員用でしのぐ

  気仙沼湾沿いに立つ県と国の合同庁舎(気仙沼市朝日町)。気仙沼市の指定避難場所ではなく、避難者向けの食料や毛布などの備蓄はほとんどなかった。県合庁 は市指定の一時避難ビルになっているが、備蓄の義務はない。国合庁は一時避難ビルにも指定されていない。災害時、市町村の公共施設が近くになく、住民が避 難する可能性がある県や国の施設はどう備えるべきなのか。
 一時避難ビルは、津波の際、近くに高台がない沿岸部の住民が緊急的に身を寄せる施設。気仙沼市が1982年に県内で初めて導入した。
 市は鉄筋コンクリートで3階建て以上といった要件を満たした施設の管理者に受け入れを要請。承諾を得られた県合庁やホテル、民間ビルなど計15カ所を一時避難ビルに指定していた。
 市は「あくまで一時的な避難。津波の危険がなくなった場合、速やかに学校などの指定避難場所に移動するよう求めている」と説明する。備蓄については「各自が持ち込むのが原則。一時避難用に間借りしているので、備蓄を強く要請できない」と言う。
 県合庁では職員用に乾パンや飲料水があったが、住民への提供は想定していなかった。庁舎5階の食堂にあったタマネギやコメを使っておかゆを作り、配るのがやっと。1階にあった非常用電源も津波に沈み、利用できなかった。
 国合庁は、各機関が職員向けに一定量を備蓄していた。気仙沼海上保安署では十数人いる署員の1週間分を保管。水を注ぐだけで食べられるアルファ米やひもを引くと加熱できる弁当もあり、住民が温かい食事を口にすることもできた。
 毛布や布団は両庁舎とも不足した。近くの水産会社や庁舎内の宿直室などから持ち寄ったり、職員用の防寒着を着たりして寒さをしのいだ。
 県合庁に近い川口町自治会は、津波の恐れがあるときは県合庁に身を寄せることを決め、避難訓練を繰り返してきた。昨年2月のチリ大地震津波のときも、一部の住民が避難した。
 自治会長の池原修さん(68)は「一時避難の場であったとしても、最低限の食料や水はあると思っていた。今回のように津波の規模が大きくて、数日間移動できないことも考えられる」と備蓄の必要性を訴える。
 国合庁1階にあるハローワーク気仙沼相談員で、国合庁で2晩を過ごした梅津由美さん(61)も「津波のときは身近で安全な高い場所に逃げるのが当然。管理が県だとか国だとかいわず、備蓄すべきではないか」と指摘する。
 宮城県地域防災計画では、食料などは市町村が備蓄することになっている。県や国は住民向けの備蓄を施設ごとにする考えはないという。
 一時避難ビルの在り方について気仙沼市は「ビルの高さや、波の強さに耐えられるかなどの検討が、今後必要になる。長期間とどまることも踏まえて課題を整理したい」と話している。

証言/焦点 3.11 大震災{河北新報・連載記事}
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
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焦点/心の障害、足りぬ支援/仙台<証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」

証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」から全文転載
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
※記事数が多いため、一部転載し、ほかは記事タイトルとURLの掲載です。

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焦点/心の障害、足りぬ支援/仙台
2011年09月05日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110905_02.htm
▼全文転載


毛布が敷かれた男性の乗用車。4月以降、ここで寝泊まりする日々が続いている=仙台市
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110905_02.htm

  東日本大震災後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や統合失調症、うつなど、心に障害がある人への支援不足が課題として浮上している。心の病などを抱え て避難所や仮設住宅に入れない被災者や、自宅にとどまり続けた人にきめ細かな対応が行き届かない。関係者は制度や態勢の整備を求めている。(若林雅人、 高橋鉄男)

◎PTSD、自宅出て車中泊5ヵ月/法の枠外、仮設住めず

<転居できず自殺>
 仙台市青葉区の大河内潤一さん(50)は6月下旬、知人の無職男性(51)が、青葉区の賃貸アパートの自宅で自殺したことを知った。男性は統合失調症を患っていた。
 「地震で部屋が壊れたが、なかなか引っ越せない」。男性は震災直後から転居を望んでいたが、収入がない上、義援金も支給されず、自宅にとどまっていた。
 男性は病気で他人とうまくコミュニケーションが取れなかったため、避難所にも入らず、行政機関への相談にも及び腰だった。「とにかく会おう」。大河内さんが繰り返し呼び掛けても応じず、5月下旬以降、電話がつながらなくなった。
 大河内さん自身、2年ほど前にうつと、日中に過度の眠気が生じる「ナルコレプシー」と診断されて仕事を辞めた。震災で借家が全壊。知人らから借金して今のアパートに移り、1人で暮らす。
 8月になってようやく、大河内さんのもとに義援金が届いた。滞納していた家賃や電話料金を支払い、家電などの生活用品を買った。亡くなった男性が「お金さえあれば引っ越せる」と話していたのを思い出し、やりきれない気持ちになった。
 大河内さんは「避難所にいれば行政の目も届くが、さまざまな事情で避難所に入れない人、外出すらできない人もいる。1人で問題を抱え込み、支援の隅に追いやられた人たちに目を向けてほしい」と切実に訴える。

<怖くて戻れない>
 仙台市宮城野区の商業施設。駐車場に止めた乗用車に、毛布が積まれている。医師から震災によるPTSDと診断された仙台市の男性(71)は、車中で寝泊まりして約5カ月になる。
 マンション7階の自宅で被災。自宅にいると動悸(どうき)や震えが止まらず、戻れずにいる。
  被災自治体に適用された災害救助法で、男性が災害救助の「対象」になれば、仮設住宅や民間の借り上げ住宅への入居が可能になるが、厚生労働省仙台市の問 い合わせに「男性は救助法の対象外」と回答。市は定期的に男性と連絡を取っているものの、「救助法の対象外では仮設住宅の供与は難しい」との考えだ。
 厚労省社会・擁護局の担当者は河北新報社の取材に「男性は自宅が無事だ。被災地の医療機関も正常化しており、通常の治療を受ければいいのではないか」と語った。
 宮城野区はこれまで、男性に避難所への宿泊を「緊急措置」として数日間だけ許可した。男性は区からNPO法人の宿泊施設などへの入居を提案されたが、条件が折り合わなかった。
 8月上旬に3日間、自宅で寝てみたが、やはり症状が出て諦めた。男性は「通常の生活が営めないのに、どう治療すればいいのか。ただの心の病とされてしまえば、今後の災害でも多くのPTSD患者が困り果てる」と憤る。
 学識経験者らでつくる東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター(青葉区)によると、仙台市内の20代女性も自宅に戻れず、長期間、車中泊をしていたという。
 「心に障害を抱えた被災者はいまだに震災の苦しみの真っただ中にいる」。センターの支援担当者は、国や行政の支援不足に怒りをにじませる。

◎「救助対象に加えて」/専門家、惨事ストレス放置危惧

  東日本大震災後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩み、車中泊を続けている仙台市の男性(71)を支援してきた仙台弁護士会は8月26日、提言を発 表した。震災による精神疾患を原因とした自宅帰宅困難者に対し、「災害救助法」に基づき、国や行政が仮設住宅などの居住場所を供与するよう求める内容だ。
 災害救助法は災害救助の前提となる「被害」について、住家の被害と人的被害(死亡・行方不明・負傷)のみを挙げている。精神的被害は盛り込まれておらず、精神疾患患者は救助法の網から漏れてしまっている。
 仙台弁護士会災害対策本部の野呂圭事務局次長は「男性の避難所入所を認めないなど、市は車中生活を強いる対応をした。震災による精神疾患患者も救助対象に加えてほしい」と強調する。
 災害や凄惨(せいさん)な現場を経験した精神的なダメージは「惨事ストレス」と呼ばれる。放置すれば、うつやアルコール依存、PTSDなどになる恐れがある。
 特にPTSDは、1995年の阪神大震災地下鉄サリン事件をきっかけに注目を集め、国は同年改定した「防災基本計画」で、心のケアを災害対策時に取り組むべき活動と明記した。
 2004年の新潟県中越地震では幅広い精神保健活動が展開され、大規模災害時の心のケアは大きな進展をみせている。
 東日本大震災の被災地でも、臨床心理士保健師による心のケアが活発だが、活動は「被災者のストレスを和らげる」「発症者を見つけた時に病院につなぐ」ことが、柱となっている。
 精神疾患を発症した患者に対しては、自宅全壊など物理的な被害を受けた被災者と同じような支援策が、見当たらないのが現状だ。
  いわき明星大の窪田文子教授(臨床心理学)は「惨事ストレスの原因が自宅で起きた場合、その人が自宅で暮らせなくなるケースは十分起こりうる」と指摘。 「被災地の精神保健活動は、避難所や仮設住宅などの大多数向けが中心で、きめの細かいセーフティーネットがあるとは言い難い。こうしたケースが震災で起き ることも想定し、何らかの支援制度を整える必要がある」と話している。


★ほかの記事
焦点/「学生安否は」難渋/在仙大学、機能発揮できず
2011年09月04日日曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110905_01.htm

焦点/国の支援事業、畜産農家申請ゼロ/「5戸以上で組合設立」
2011年09月02日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110902_01.htm



証言/焦点 3.11 大震災{河北新報・連載記事}
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
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東日本大震災 「福島第一原発事故」アーカイブ(6) {福島民報2011/4/3-4/4}

福島民報 から転載。これも記事数が多いため、記事本文は、URLからお読みください。記事タイトルのナンバーは、私が便宜的につけました。

福島民報
トップ>http://www.minpo.jp/
東日本大震災
福島第一原発事故」アーカイブ
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/


オオバなど安全を確認 30キロ圏外ハウス野菜

 県が東京電力福島第一原発から半径30キロ圏外で行った放射能測定で、3日までに出荷・摂取制限対象外のハウス栽培野菜で新たにオオバ、サヤエンドウ、 スナップエンドウ、ヤマウドの四品目の安全が確認された。  県は43市町村の18品目49点について食品衛生...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

工業製品の放射線測定 きょうからハイテクプラザ 郡山

 福島第一原発の事故による風評被害が工業製品にまで及んでいること受け、県は4日から郡山市のハイテクプラザに放射線測定機二台を設置、工業製品などの 残留放射線測定を実施する。  同日設置する残留放射線に関する相談窓口と合わせて、県内企業が製品出荷する際...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

広野町 2次避難先など説明

山田町長(右)から2次避難の説明を受ける広野町民=3日午後1時45分ごろ、石川町総合体育館
 広野町は2、3の両日、町民が集団で避難している県内五カ所の避難所で、ホテルや旅館への二次避難に向けた住民説明会を開いた。町は復旧作業が進まず町 内で生活することが難しいことを示した。  広野町民の二次避難先となるのは、いわき市湯本地区、石川地区、東...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

影響研究へ新組織 福医大、全国の機関と連携 放射性物質

 原発事故の放射性物質による健康被害の懸念を受け、福島医大は全国の研究機関と連携し放射性物質の影響を包括的に研究する新たな組織を創設する。2日に 福島医大で開かれた「放射線影響研究機関協議会」の席上、菊地臣一理事長兼学長が明らかにした。  県民の安全...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

あす在宅診療開始 南相馬の屋内退避区域で 長崎大と福医大

 長崎大と福島医大の医師、看護師らは4日から南相馬市の屋内退避区域(福島第一原発から半径20~30キロ)で在宅療養者の診療を開始する。  医師、看護師、自衛隊員、南相馬市職員らで三チームを編成し、実施する。屋内退避区域の在宅療養者への診療は初めて。...[記事全文

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原発30キロ圏外のハウス栽培野菜 基準下回る

 県が東京電力福島第一原発から半径30キロ圏外で行ったハウス栽培野菜の放射能測定で、県は2日、43市町村の全18品目49点について食品衛生法の暫 定基準値(一キロ当たり放射性ヨウ素2000ベクレル、放射性セシウム500ベクレル)をいずれも下回ったと発...[記事全文

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コープ、食材届ける 屋内退避圏 南相馬に野菜や卵

大にぎわいのコープふくしまの南相馬出張出店
 コープふくしまは2日、原発事故で屋内退避圏となり買い物が困難になっている南相馬市に出張出店した。会場の道の駅「南相馬」は開店の1時間半前から行 列ができた。  四トン車二台、1・5トン車七台で野菜、卵、肉類や生活用品を搬入した。豆腐、納豆は県産大豆...[記事全文

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放射性物質の飛散防止期待 樹脂散布の写真公開

福島第一原発4号機西側で放射性物質の飛散防止樹脂を散布する東電社員ら=1日午後(東電提供)
 東京電力は2日、放射性物質の飛散を防ぐために福島第一原発4号機西側で試験的に行った合成樹脂の散布写真を公開した。  散布は1日午後3時から1時間、東電社員ら三人一組の二班が実施。約500平方メートルに2千リットルまいた。...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故



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放射線との戦い(3) 責任感じながら 古里で住民と除染に挑む(福島民報)「連載・原発大難」

福島民報東日本大震災「連載・原発大難」アーカイブから全文転載
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat/

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放射線との戦い(3) 責任感じながら 古里で住民と除染に挑む
2011/07/06 11:22
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1500.html
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原子力に携わってきた責任を感じながら伊達市除染を支援する田中さん(右端)
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1500.html

     除染の助言者はかつて原子力研究、行政の中枢にいた。

 伊達市が3日に始めた「除染プロジェクト」でアドバイザーに就いたのは、元内閣府原子力委員長代理・田中俊一さん(66)だ。
 初日は市内保原町の富成小で住民と共に校舎の洗浄などに取り組んだ。電気かんなでコンクリートの表面を削ると、放射線量は半分になった。
 学校や商店街、住宅地に加え、農地や山林でも行うとなれば、長い時間と多額の費用がいる。「根気強く、地道にやっていくしかない」。田中さんは自分自身に覚悟を促すように言う。
  福島市に生まれた田中さんは会津高から東北大工学部原子核工学科に進んだ。放射線物理学や放射線防御学が専門で、卒業後は日本原子力研究所に勤務した。 日本原子力学会長も務めるなど、一貫して原子力の平和利用を推進してきた。職責に当たっては原子力の危険性や、国際的に注視される軍事利用の可能性という マイナス面も常に意識してきたつもりだった。
 それなのに事故で放射能に覆われたのは大事な古里だった。電力会社に、原子力研究者に、油断とおごりはなかったか-。
 3月末、仲間と連名で原発事故の対応をめぐる「緊急建言」を発表した。冒頭に「今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝いたします」と記した。原子力をなりわいとしてきた科学者として、謝罪の言葉を表明しなければならなかった。

     事故後の国と東電の対応には不満が募った。

 直面する危機から住民を遠ざけたのはいいが、将来への希望は示されず、無策なまま時間が過ぎていく。
 「古里をきれいにしなければ避難者は帰ることができない」。住民と共に放射性物質の除去に取り組むことを決意した。事故から2カ月後の5月半ば、計画的避難区域に指定された飯舘村の長泥地区で活動を開始した。
  土を剥ぐ。屋根を洗う。草を刈る。木を伐採する。ゼオライトに吸着させる...。科学的に効果が実証された対策を講じれば確実に放射線量は低減する。作 業で生じる放射性物質を含んだ廃棄物も適切に管理すれば周辺へ影響を及ぼすことは、まずない。田中さんは「放射線量は減らせる。早急に国や自治体が廃棄物 の仮置き場を設けるべき」と訴える。
 今すぐ福島県から避難すべきと主張する人がいる。科学的な根拠を示さずに不安だけをあおる論調も一部にある。国や東電の情報公開のあり方には国民の側に不信感もある。今だからこそ科学者が丁寧に分かりやすく真実を伝え、住民と共に動く必要性を痛感している。
 除染実現には越えなければならない山がいくつもあると分かっている。廃棄物の仮置き場に住民の合意形成ができるのか。どれだけの人手が必要なのか。コストも膨大だ。しかし、伊達市の取り組みで効果が証明できれば、やがて他にも広がると見ている。
 住民と共に活動すれば、素朴な疑問や不安にその場で答えることができる。一緒に進む道をつくるのが科学者としての今の自分の責務だと思う。「除染に特効薬はないが、実現できると信じている」

カテゴリー:連載・原発大難

福島民報東日本大震災「連載・原発大難」アーカイブ
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教科書の半数に震災や原発事故の記述<NHK NEWS WEB>

NHK NEWS WEB
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教科書の半数に震災や原発事故の記述

2013年(平成25年)3月26日 18時12分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130326/t10013466351000.html
▼全文転載


来年の4月から高校で使われる教科書の検定が終わり、合格した教科書のおよそ半数に、エネルギー政策の在り方など東日本大震災原発事故に関する記述が盛り込まれました。

今回の検定は、来年4月から高校で使われる教科書を対象に行われ、申請された181冊のうち不合格などになった3冊を除く178冊が、検定意見による修正を加え、合格しました。
内容を見ますと、おととしの東日本大震災原発事故に関する記述が大幅に増え、地理歴史や公民などを中心に、全体のおよそ48.5%に当たる7教科、64冊に盛り込まれました。
特 に公民の「政治・経済」では、エネルギー問題を多く取り上げていて、ある教科書では、原発はひとたび事故が起きると、人々に取り返しのつかない被害を与え ることから、「脱原発」を推進すべきという意見と、電力の安定供給と経済の発展のためには維持すべきだという異なる意見があることを紹介し、エネルギー政 策の在り方を考えさせる内容となっています。
また、音楽2の教科書には、福島市在住の高校教師で詩人の和合亮一さんの詩をもとにした合唱曲「あなたはどこに」が取り上げられました。
詩は、みずからも被災した和合さんが、震災後のふるさとへの思いなどをつづったもので、和合さんは「震災当時の経験や記憶が込められた詩が歌となって届けられ、一つの記憶として心に残してもらえたらと祈っています」と話していました。
検定に合格した教科書は、ことし5月から東京など7つの都道府県で公開されたあと、各高校が使用する教科書を選び、それをもとに教育委員会が採択することになっています。

尖閣諸島の記述など巡り検定意見も

今回の検定で合格した地理歴史と公民の教科書では、9冊のうち8冊で、韓国との間で領土問題になっている竹島や、中国が領有権を主張している尖閣諸島について記述しています。
このうち公民の政治・経済の4冊の記述には、合わせて7件の検定意見がつきました。
政府は、北方領土竹島と異なり、尖閣諸島については中国が領有権を主張しているものの領土問題は存在しないという立場を取っています。
このため、ある教科書は「日本もロシアとの北方領土のほか、尖閣諸島竹島の帰属問題など中国・韓国との間に未解決の問題をかかえている」と記述しましたが、竹島尖閣諸島を同列に扱っているとして検定意見がつきました。
この結果、「日本もロシアとの北方領土問題、韓国との竹島の帰属問題といった未解決の問題をかかえている。また、中国や台湾当局が尖閣諸島の領有権を主張しているという問題もある」と修正しました。
また、太平洋戦争の末期に沖縄で起きた住民の集団自決については、日本史Aと日本史Bの教科書、合わせて9冊のうち8冊に記述が盛り込まれました。
集団自決を巡っては、6年前の教科書検定で、日本軍が直接的に関与したとする記述が検定意見を受けて削除されたあと、沖縄県の強い反発で教科書会社が記述の訂正を申請し復活が認められた経緯があります。
今 回は、「軍命」や「軍の命令」と記述した教科書はなく、ある教科書に「日本兵による命令によっても集団自決をとげた」という記述がありましたが、「軍の命 令で住民を集合させたという事実はあり、自決そのものを示した表現とは解釈できない」として検定意見はつきませんでした。

NHK NEWS WEB
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福島第一原発 冷却停止の波紋<NHK NEWS WEB>

NHK NEWS WEB
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福島第一原発 冷却停止の波紋
2013年(平成25年)3月22日 19時50分
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2013_0322.html
▼全文転載


事故から2年がたった東京電力福島第一原子力発電所。今週、大きなトラブルがありました。
原発で停電が起きて、使用済み燃料プールの冷却システムなど9つの設備が、最大29時間にわたって停止したのです。
核燃料が溶けるなど、すぐに危険が及ぶような事態ではありませんでしたが、事故から2年がたっても不安定な状態が続いていることを図らずも露呈しました。
今回のトラブルからどんな課題が浮かび上がったのか。科学文化部の花田英尋記者が解説します。

トラブルの経緯

トラブルが起きたのは、今月18日の午後7時前。福島第一原発事故の収束作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生しました。
同時に1号機と3号機、4号機の使用済み燃料プールや、敷地内にある使用済み燃料を専用に保管する「共用プール」の冷却システムなど、合わせて9つの設備が停止しました。
東京電力が調べたところ、外部から電気を受けている3つの配電盤から先の設備に、電気が送れなくなっていました。このうちの1つの配電盤に異常が起きていたのです。
燃料プールが冷却できなくなると、燃料から出る熱でプールの温度が上がります。東京電力の評価では、4日ほどで、保安上の管理温度65度に達するとされました。
当初、東京電力は、時間的な余裕があるとして、原因究明を優先しましたが、原因の特定に時間がかかるおそれが出てきたため、復旧作業を本格的に進めました。その結果、発生からおよそ29時間後の20日午前0時すぎにすべての冷却システムが復旧しました。
こ のトラブルで、燃料プールの温度は、最も多くの燃料を保管している4号機で25度から31度まで6度ほど上がりましたが、すぐに危険になるということは ありませんでした。ただ、おととしの事故以降、これだけ長時間にわたって、複数の冷却システムが同時に停止するのは初めてです。

写真
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/still/0322_02_teiden.jpg

 

原因は

停電の原因は何か。
まだ特定されていませんが、思いもよらぬ原因の可能性が出てきました。
東京電力が停止した3つの配電盤を調べたところ、このうちの1つ、外にあるトラックの荷台に載せられた仮設の配電盤の端子の一部に焦げ跡が見つかったのです。
近くの壁にも焦げ跡があり、さらにその下の床の上で、体長15センチほどのネズミのような小動物が死んでいるのが見つかりました。
このため、東京電力は、端子の間に小動物が接触してショートした結果、配電盤につながるほかの電源設備が異常を検知して停止し、大規模なトラブルに広がった可能性があるとみています。
写真
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/still/0322_03_mouse.jpg

 

浮かび上がった課題は

東 京電力によりますと、焦げ跡が見つかった配電盤は、事故から2か月後のおととし5月に設置され、トラックの荷台の上に置かれた状態で使われていま した。このため、建物の中にある配電盤に比べ、雨や風の影響を受けやすく、小動物が入り込みやすい構造になっていたということです。
屋外にある仮設の配電盤はこの配電盤だけで、ことし夏ごろまでに建物の中にある配電盤に切り替える予定でした。
福 島第一原発では、これまでも、原子炉の冷却に使う屋外に設置した仮設のホースに、植物のとがった芽が刺さり、穴があいて水漏れが起きるなど、予期せぬト ラブルで重要な冷却設備に影響が及んでいます。仮設の設備ゆえのトラブルが相次いでいて、事故から2年がたっても事故現場は不安定な状態なのです。
ただ、現場は今も高い放射線量にさらされ、容易に作業はできないため、仮設の設備での運用は今後も当面、続くことになります。
信頼性の高い設備にどのように切り替え、安定して運用ができるか大きな課題になっています。
写真
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/still/0322_04_haidenban.jpg

 

公表遅れも

一方、今回のトラブルでは、もう1つ課題が浮かび上がりました。
トラブルの発生の公表についてです。
東京電力がトラブルの発生を報道機関に公表したのは、発生から3時間以上たってからでした。国の原子力規制庁も東京電力の通報から公表までにおよそ3時間かかっていました。
こうした公表の在り方について、原子力規制庁は、22日、今後、電力会社から事故やトラブルの通報があった場合、程度の軽いものを除いて速やかに報道機関に公表することを明らかにしました。
特に、夜間や休日は、事故などに対応する職員が報道機関への連絡も行っていたため、今後は別の幹部職員が、専任で公表の作業を行うとしています。さらに、電力会社に対して、原子力規制庁や自治体と並行して、報道機関にも発表するよう指導する考えも示しました。
福島の事故では、今も15万人を超える人が避難を余儀なくされています。今回のトラブルへの対応については、福島県の住民などから不安の声があがっています。東京電力には、今回の経緯を詳しく検証し、問題点を明らかにしたうえで、改善策を示すことが求められます。
写真
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/still/0322_05_fukuichi.jpg

NHK NEWS WEB
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福島第一原発 冷却停止の波紋
2013年(平成25年)3月22日 19時50分
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2013_0322.html

東芝、チェコの原発入札で優位に 決まれば福島事故後の初受注<MSN産経ニュース>

MSN産経ニュース
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東芝、チェコの原発入札で優位に 決まれば福島事故後の初受注
2013.3.26 18:24
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130326/biz13032618260040-n1.htm
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ウェスチングハウスが開発した最新型の加圧水型原子炉「AP1000」のイメージ図
http://sankei.jp.msn.com/images/news/130326/biz13032618260040-n1.jpg


  東芝は26日、子会社の米原子力大手、ウェスチングハウス(WH)がチェコの原子力発電所の増設計画の入札で最上位評価を得たと発表した。ロシア企業と一 騎打ちになっており、優位に立った形だ。東芝はフィンランドでの原発建設計画でも優先交渉権を獲得しており、どちらかの案件が決まれば、2011 年3月の東京電力福島第1原発事故後では初の受注になる。

 国内で原発の新設が見込めない中、メーカー各社は海外展開に生き残りをかけている。

 東芝が受注を目指すのは、チェコ電力が計画しているテメリン原発(同国南ボヘミア州)の3、4号機の増設。露アトムストロイエクスポルトも入札に参加しているが、1次審査でWHが提案した110万キロワット級原子炉「AP1000」が最上位評価になった。

 AP1000は安全設計を採用しており、福島第1原発のような電源喪失に陥っても72時間は炉の冷却を続けられる。年内の契約を目指しており、原子炉2基の受注が決まれば契約額は100億ドル(9428億円)に上るとみられる。

 チェコは2040年までに原発が総発電電力量に占める割合を現在の33%から50%に拡大する計画だ。欧州やアジアでは電力の安定供給や二酸化炭素の排出削減などを目的に、原発の需要は依然として根強い。

 東芝は原発事業の売上高にを、17年度には1兆円に引き上げたい考え。今年2月にもフィンランドのハンヒキビ原発の新設計画で大型原子炉の優先交渉権を得たと発表し、営業活動を積極化している。

MSN産経ニュース
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ふるさと:原発事故24カ月 孫と見上げる星空 「後ろを向くな」夫の遺言かみしめ<毎日新聞>

毎日新聞
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ふるさと:原発事故24カ月 孫と見上げる星空 「後ろを向くな」夫の遺言かみしめ
毎日新聞 2013年03月25日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130325ddm041040114000c.html
▼全文転載


 「東日本大震災2年のテレビや新聞を見て、『いまだに帰ることが許されない人もいるんだから』と思い、忍び耐えています。東北人はがまん強いから」

 

 東京電力福島第1原発事故で、福島県広野町の自宅を追われた鈴木恵子さん(65)は、この2年の避難生活の間に義母の妙さん(享年90)、夫の忠昭さん(享年68)を亡くした。今は、福島市の借り上げ仮設住宅に一人で暮らしている。

 

 妙さんは震災関連死だった。原発事故前は毎日ゲートボールに出かけるほど元気だったが、全町民への避難指示が出され、ふるさとを離れると、急に体調が悪化した。医師は「入院が必要」と診断したものの、医療スタッフ不足は深刻で入院可能な病院は見つからなかった。1カ月後にようやく入院できたが、2週間後の11年4月26日に帰らぬ人に。診断は「避難のショック」だった。

 

 津波や建物崩壊といった直接の被害ではなく、震災の影響で体調を崩すなどして亡くなった震災関連死は、原発事故で広域避難を強いられた福島県が1121人と、被災自治体の中で最も多い。

 

 

  地震で代々の墓地は崩れ、寺も津波で流されたため、妙さんの葬式を出せず、納骨もできなかった。そのストレスか らか忠昭さんの頭髪は真っ白に。「疲れるなあ」。そう訴えることが増えた11年10月、忠昭さんに末期の肺がんが見つかった。12年11月、母を追うよう に亡くなった。

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全都道府県で人口減少へ 国研究所が推計<NHK NEWS WEB>

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全都道府県で人口減少へ 国研究所が推計
3月27日 17時37分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130327/t10013490761000.html
▼全文転載


27年後の2040年にはすべての都道府県で2010年より人口が減少するとともに、65歳以上の高齢者の割合も30%を超え、全国で人口減少と少子高齢化が進むとした推計を国の研究所がまとめました。

国立社会保障・人口問題研究所は国勢調査に合わせて5年ごとに全国の自治体別の人口推計を行っていて、今回は3年前の国勢調査を基に東日本大震災の影響も考慮し2040年までの人口を推計しました。
それによりますと、2040年の人口は、すべての都道府県で2010年よりも少なくなると推計しています。
この30年間に最も人口が減る割合が高いのは▽秋田県で35.6%、次いで▽青森県が32.1%、▽高知県が29.8%となっています。
市区町村別では、全体の95%に当たる1603の自治体が2010年の人口を下回り、2割以上人口が減少する自治体が70%に上るとしています。
また、2040年の65歳以上の高齢者の割合は、2010年には20%前後だった大都市圏や沖縄県で大幅に増加し、すべての都道府県で30%を超えると推計しています。
最も割合が高いのは▽秋田県で43.8%、次いで▽青森県が41.5%、▽高知県が40.9%となっています。
市区町村別では▽65歳以上の人口の割合が40%以上を占める自治体の割合は、2010年の5%から2040年には50%に増えるとともに、▽14歳以下の人口が10%未満の自治体の割合は、2010年の11%から2040年には58%に増えるとしています。
国立社会保障・人口問題研究所の鈴木透部長は、「昭和40年代の高度経済成長期に地方から大都市圏に移り住んだ人たちがそのまま子どもを産んで定着したため、地方では人口が減少し大都市圏では高齢化が進んでいる。
高齢化の速度が早い自治体では、人口が増えることを前提にした政策は難しくなるので、財政や行政サービスをどう維持するかが考える目安にしてほしい」と話しています。

NHK NEWS WEB
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東日本大震災:福島第1原発事故 避難高齢者、死亡リスク2.7倍 南相馬の施設対象、原発事故前と比較<毎日新聞>

毎日新聞
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東日本大震災:福島第1原発事故 避難高齢者、死亡リスク2.7倍 南相馬の施設対象、原発事故前と比較
毎日新聞 2013年03月27日 東京夕刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130327dde001040019000c.html
▼全文転載


  東京電力福島第1原発の事故に伴い、福島県南相馬市内の老人福祉施設から避難した高齢者の死亡リスク が、事故前の約2・7倍にのぼることが、東京大の研究チームの分析で分かった。避難距離よりも、避難そのもののストレスや避難先での不十分な介護環境が原 因とみている。27日付の米科学誌「プロスワン」(電子版)に掲載された。

 事故後、政府は原発20キロ圏内に避難指示を発令。30キロ圏内でも自力で動けない住民に避難を求めたが、チームは「この高齢者の一律避難が死亡率増加につながった可能性がある」と指摘している。

 調査は南相馬市内の5老人福祉施設を対象とした。事故当時、計328人が入所しており、遠くは神奈川県や新潟県などに避難したが、避難後の約1年間で少なくとも75人が死亡していた。

 事故前の入所者も含めた計715人のデータを統計的に処理した結果、事故前の5年間と比べた避難者の死亡リスクは約2・7倍となった。避難による移動距離と死亡リスクの関連は見られなかった。

 施設長らへの聞き取りでは「避難後、質素なマットレスで寝ていた」「投薬が途絶えた」などの問題点が判明した。

 責任者の渋谷健司・東京大教授(国際保健政策)は「避難は高齢者に大きな負担となる。まず避難が必要か判断すべきで、避難する場合は、避難先での充実したケアが前提だ」と指摘する。【河内敏康】

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福島原発周辺、巻き貝一種姿消す 国立環境研が原因調査へ<河北新報&東京新聞>

河北新報
トップ >http://www.kahoku.co.jp/
福島原発周辺、巻き貝一種姿消す 国立環境研が原因調査へ
2013年03月27日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/03/20130327t65011.htm
▼全文転載


図URL
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2013/20130326019jd.jpg

 東京電力福島第1原発周辺の南北約30キロの範囲で、巻き貝の一種イボニシが全く見つからなかったことが26日、国立環境研究所の調査で分かった。イボニシは日本各地に生息しており、ほかの調査地域では大半の地点で確認できたという。
 同研究所の堀口敏宏室長は「東日本大震災の津波の影響だけでは説明がつかない現象だ。放射性物質の影響の有無を含め、原因を調べる」と話している。
 2012年4~8月、岩手県から千葉県の沿岸43カ所で、貝類などの生物の状況を調べた。
  この結果、第1原発から半径20キロに一時設定されていた警戒区域以外の地域では、33カ所の調査地点のうち25カ所でイボニシの生息が確認された。一 方、警戒区域内で見つかったのは10カ所のうち2カ所だけ。第1原発を挟む形で、警戒区域内とすぐ南側の約30キロの範囲(福島県双葉町-広野町)でイボ ニシが全く見られなかった。
 イボニシは2~3センチほどの大きさで、国内各地の沿岸の岩場などでよく見られる貝。同一地点の過去のデータはないが、約30キロにわたり連続して見つからないのは普通では考えられないという。
 30キロの範囲内では、シロスジフジツボやベッコウガサガイなど別の貝は確認されたが、生物全体の種の数は少ない傾向にあった。また、ベッコウガサガイの分析で、第1原発近くの個体は放射性物質の濃度が高かった。

河北新報
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東京新聞 TOKYO WEB
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消えた「イボニシ」 福島第一周辺沿岸30キロ
2013年3月27日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013032702000118.html
▼全文転載


 福島第一原発に近い福島県内の太平洋沿岸三十キロの範囲で、巻き貝の一種「イボニシ」が東日本大震災後、姿を消したという。国立環境研究所の堀口敏宏室長らが二十七日、日本水産学会で発表する。

 堀口さんらは昨年四~八月、千葉県から岩手県にかけての四十三地点で波打ち際にすむ生物の生息状況を調べた。その結果、福島第一原発をはさむように福島県広野町から双葉町にかけての三十キロ範囲内の八地点ではフジツボなどはいたが、イボニシは一匹も見つからなかった。

 イボニシは日本のほぼ全域に生息し、波打ち際ではごく普通にみられる貝だ。二十年以上にわたってイボニシ調査を続けている堀口さんは「ある地域からまったく姿を消してしまう例は非常に少ない。原発から出た放射性物質や汚染水などが関係している可能性もある」と指摘する。

 津波の影響も考えられるが、同様に高い津波を受けた他の地域では生息が確認されている。

 イボニシは、船底塗料などによる海洋汚染で、メスにオスの生殖器ができる生殖異常を起こすことで有名になった。国立環境研究所は今後、生息調査を続けるほか、イボニシに実際に放射線をあてる実験をするなどして、放射性物質の影響の有無を調べていく。

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放射能の影響?福島県飯舘村で馬の異常死が相次ぐ!?-子馬に集中する異常死の原因は?<ベスト&ワースト>

ベスト&ワースト
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放射能の影響?福島県飯舘村で馬の異常死が相次ぐ!?-子馬に集中する異常死の原因は?
 2013年3月29日 19:00
http://www.best-worst.net/news_aAx3G1Ks72.html?right
▼全文転載


■福島県で相次ぐ馬の異常死

2013年3月25日、フォトジャーナリストの森住卓が自身のブログで福島県飯舘村で「馬の異常死」が相次いでいることを報告した。
写真URL

http://www.best-worst.net/files/830/3d6aa6defb3130c4a54e0df9e677a493.jpg

 

今年になってから、この牧場に異変が起きている。
生後一週間から一ヶ月で死亡した子馬が14頭。元気に育った子馬は1頭のみ。
さらに、2月末から現在までに4頭の大人の馬が死亡した。



飯舘村の牧場でこのような馬の異常死が相次いでいるというのである。細菌、ウイルス、寄生虫などの病気ではないことも判明しているとのことだ。

家畜保健所の血液検査の結果、細菌やウイルスなどの感染症や寄生虫による死亡ではないことがわかった。
更に獣医師の診断では黄疸がでており、肝臓に何らかの異常があるようだ。



この牧場は毎時4マイクロシーベルトの放射線量が計測されているという。

■子馬に相次ぐ異常死は放射性セシウムか?

この報告の注目すべき点は異常死が相次いでいるのは「子馬」であるという点である。

東北大学では「子牛」において親牛よりも放射性セシウムが蓄積しやすいという研究結果を発表している。

異常死
2013年1月23日、東北大学加齢医学研究所の福本学教授らの研究チームが警戒区域内に残された牛の核種分析に関する論文を米オンライン科学誌プロスワンに発表した。(参考:当サイト2013年1月25日記事)
【人体でも同じ?】放射性セシウムは子どもの方が溜まりやすい!?-東北大学の牛調査で判明
 2013年1月25日 12:00 
http://www.best-worst.net/news_arFaUaZOI0.html



放射性物質は若い個体の方が蓄積しやすいという結果が出ている。

若い個体は新陳代謝が盛んであるため、放射性物質の影響は低いとする説に一石を投じるものだ。

■人間はどうなのか?

そして気になるのは、人間の場合である。

哺乳類一般に同様の傾向があるとするならば、人間でも大人より子供の方が放射性物質の影響を受けるということになる。

福島第一原発事故から2年が経過した。

相変わらず、放射能汚染情報は福島県だけではなく東に日本各地で報告されている。

恐ろしいことが、深く静かに進行している可能性はないだろうか?

外部リンク
福島第一原発 飯舘村から 馬の異常死 相次ぐ: 森住卓のフォトブログ
http://mphoto.sblo.jp/article/64060043.html

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