「北の山・じろう」時事問題などの日記

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小出裕章さん(たね蒔きジャーナル20120213)どこかで壊れた他の温度計もアテにしてはいけない

YouTube から引用
20120213 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=GIy-vzbLM48&feature=player_embedded


2号機300℃超 圧力容器底の温度計「「そうであればどこかで壊れた。(他の温度計もアテにしては)もちろんいけない」」小出裕章
http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/02/14/tanemaki-2012feb13/

福島第一原発2号機の圧力容器の底の温度計が、300度以上を指し示し、東電が
計器の故障とほぼ断定したことについて。です。

ノーカット(wma)
http://goo.gl/9Q3Ec



内容文字おこし
「ざまあみやがれい!」から全文引用
2012年02月14日07:53
2号機342.2℃ 圧力容器底の温度計「そうであればどこかで壊れた。
(他の温度計もアテにしては)もちろんいけない」小出裕章 2/13
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65790308.html


2012年2月13日(火)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。2号機の圧力容器底の温度計が300度を越える数値を示したことについて、分析しています。また、東電と保安院のあり方を批判しています。

=====(文字おこし、ここから)

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生です。小出さん、こんばんはー」

小出「はい。こんばんは」

水野「よろしくおねがいしますー」

平野「あ、こんばんは。よろしくおねがいします」

小出「はいよろしくおねがいします」

水野「え…今のニュースですね」

小出「はい」

水野「福島第一原発2号機の」

小出「はい」

水野「圧力容器、底の部分の温度計、342.2度。」

▼2号機温度上昇「400℃超」 計器の検査直後に 故障とほぼ断定:報道・資料まとめ

51)

水野「これは単に温度計が壊れていると、見るのがふさわしいと小出さんは思われますか」

小出「多分、そう思います。」

水野「ほいー。それはどうし…いうところからでしょう。」

小出「え…熱電対という…温度計を使っていたはずで」

水野「はい」

小出「え…かなり、その…うー……、壊れにくいものなの…です」

水野「へえー」

小出「え…それでそれが原子炉圧力容器のあちこちに貼りつけてあるわけですけれども。」

水野「はい」

小出「え…これまで、そのデータが、う…それなりに送れ…送り続けてきてくれていたわけですね。」

水野「ええ」

小出「結構それがまあ、重要な情報になっていたわけですが。」

水野「はい」

小出「今回の場合には、う……次々とおかしな…おかしいというか、どうしてかなあと思うようなデーターを送ってきたと」

水野「そうですよねえ」

小出「え……それが三百何十度というような、データーについになってしまったということで。もしそうであれば、その計測器がこ…どこかで壊れたと。」

水野「ほおー」

小出「推測することは、私は多分そうなるだろうなと思います」

水野「ええ、ええ」

小出「はい」

水野「ほー。ということは、再臨界ではないということも、ま、前からおっしゃっておりましたけれども」

小出「はい」

水野「これも、キセノンという物質が出るか出ないかっておっしゃいましたよねえ」

小出「はい。そうです」

水野「はあー。これが出ていなければ再臨界ではない…?」

小出「はい。あのー、東京電力がその…キセノンの分析をして、キセノンを検出していないというふうに言っていますので」

水野「はい」

小出「それが正しければ再臨界はないと。」

水野「ほおー」

小出「思います。で…温度計自身…」

水野「ええ」

小出「の、情報にしても」

水野「はい」

小出「巨大な圧力容器という、直径が5メートルもあるようなもの、高さが20メートルもあるような、構造物の、まあところどころにそれが設置されているだけであって」

水野「ええ」

小出「温度、それぞれの温度が違う、違ってしまうこと自身は私は全く不思議でないと思ってきた」

水野「はい」

小出「のですが」

水野「ええ」

小出「え……三百何十度も示すというようなことであれば、それは機械が故障してると思わざるを得ませんので。」

水野「へえー、はい」

小出「え…今回のものに関しては東京電力の発表でいいだろうと、私は思います」

水野「ほおー。でもそうしますとね」

小出「はい」

水野「その、計測する機会を元に、中がどうなってるのかを、こう考えるしかない、わけですけど」

小出「そうです」

水野「言ったらその、計測器が全くアテにならないってことでしょ」

小出「そうです。そういうことです」

水野「っていうことは、他の温度計もアテにしてもいいんですか?」

小出「えー、もちろんいけないのです」

水野「他の計測器…」

小出「いけないのです。」

水野「ほおー」

小出「え……もともとー、今回の事故が起きてからみなさんも気がついていただいたと思いますけれども」

水野「ええ」

小出「現場に行くことすらができないのですね。」

水野「はい」

小出「見ることもできない、触ることも、できない、どんなふうに壊れているかということは自分で確かめることができない」

水野「できない」

小出「んで……もともとあった計測器の情報を頼りにするしかない、わけですけれども。」

水野「ええ」

小出「こんな事故が起きるなんてことは、誰も思っていませんでしたので。計測器自身がろくに配置もされていなかった」

水野「ああー」

小出「そんなかで次々と計測器が…死んでいってしまうという」

水野「ええ」

小出「そういう状況が今、進行していると、いうことだと思います」

水野「今日、野田総理はですね」

小出「はい」

水野「え…国会で、冷温停止状態にかわりはないと」

小出「(苦笑)」

水野「おっしゃられたんですね」

小出「はい(苦笑)」

水野「あの……ま、確かに冷温停止という…本来の冷温停止は元々ありえないんだと」

小出「はい」

水野「小出さんおっしゃって…」

小出「そうです」

水野「来ました。だけど、まあ、あの、冷温停止状態、というね」

小出「はい」

水野「いわゆる、う…100度、以下に抑えられて安定してるってことですか?」

小出「いや…はい…ようするに、そういう言葉を勝手に彼らは作ったわけですけれども。はい」

水野「まあ、百歩譲ったとしても」

小出「はい」

水野「冷温停止状態にかわりはないと」

小出「はい」

水野「それを裏付ける、ことは、出来るんですか?」

小出「できません」

水野「っていうことなんですね」

小出「はいあの、原子炉圧力容器の中に、もうすでに炉心がないと、私はいっているし」

水野「はい」

小出「東京電力も政府も言っているわけですから。圧力容器の温度が100度以下になるかどうかなんてことは、もともと大したこととは違うのです」

水野「意味が、ないんですね、今や」

小出「はい、そうです」

水野「ああ……」

平野「先生あのー、まあ、一連のこの…温度の一喜一憂っていう状態なんですけど」

水野「ええ」

平野「そもそもですね、こうっやって壊れたその、計測器をそのまま東電が、こう、あの、その都度発表して。なにか僕らに、なんかこう一方的な情報を与えてるんですけど。これは事故処理を客観的にするチームをですね、つくって。評価を伴って、僕らに示してくれるような体制を取る必要があるんじゃないですか」

小出「はい」

平野「もうずうっと、もう東電のいいぱなしですよね」

水野「そうですねえ」

小出「はい。まあ私はそう思いますけれども。これまで原子力…というのは、東京電力、あるいは電力会社の、あん…安全保安院も含めた、そういう組織でずうっとやって来た、わけですね。で、それが事故を起こしたちょ…あとも、そのままの体制が続いてしまっている、のです。それを何とかしなければ私はいけないと思いますけれども。え…… 何も変わらないまま、従来のまま、進行してしまっているということに、私は大変な違和感を覚えています」

平野「そうですねえ。保安院も報告受けるだけで」

小出「はい」

平野「なんにも、自分たちで現場で使用としてませんものねえ」

小出「あはあ、もちろんです。え……現場は何よりもその東京電力の現場の人達が一番よく知ってるわけで。多分保安院にいる、官僚の人たちは、まずは力にならないというそういう状態、だと今は思います」

水野「うーん。現場の作業員の方の声でですね」

小出「はい」

水野「え……その、温度よりも、え……いれている水、冷却するための水がどんどん増えていることのほうが問題じゃないかという情報もあるんだそうです。」

小出「はい。」

水野「それはどうなんですか」

小出「そうですね。ですから今度、今回の場合には、温度があがったということで、みんなが心配をしたのですけれども。温度計なんてものは、その…全体の中の一部分の情報しか過ぎないのですから。そんなものだけに目を奪われて、え……大変だというふうに思って流量を増やしたりすればですね。そのことによって今度はまた汚染水が増えてしまったり、その汚染水を処理するための、ま、装置があるわけですけれども」

水野「ええ、ええ」

小出「それに負荷がかかったり、また、あちこちでトラブルが出てきてしまうということになるはずだと思います」

水野「あの、保安院の院長はですね」

小出「はい」

水野「今日、国会でこんなふうにいってますね。全体としては原子炉は比較的安定的に管理されている」

小出「(笑)。はい。え……」

水野「比較的、安定的に管理されている、っていう、その保安院の立場をどうご覧になりますか」

小出「え……事故の当初はですね。もう、本当に打つ手もない、まま、どうなってるかすらがわからない。手探りのまま、何とかしたいと思ったけれども、なにもできないまま次々と原子炉が爆発してし…いってしまったと。いう、事実がずうっと進行していたの、ですね」

水野「ええ、ええ」

小出「それでその時、そういう……あの…本当に破局的な、事故がドラスティックに進行した時期に比べると、現在は、え……う……かなりまあ安定してるという言葉を使いたくなるぐらいに、時間が過ぎている。のですね。それはそうだと私は思います。え…でもだからといって、これで安心していいのかといえば、そうでは私はないと思っています。う…溶けてしまった炉心が今、どこにあるかすらわからないという。温度が本当にどの測定器が正しいのかも実はわからなかったという。そういう状態で進行してるわけですし。え……先日も何度か聞いていただきましたけれども。4号機の使用済燃料プールなんていったこれからどうなるのかという大変な問題もまだ目の前にあるわけですから。」

水野「ええ」

小出「あん…安定的だとか、安心だとかいうような言い方をして欲しいとは私は思いません。」

平野「うむ」

水野「はい…。どうもありがとうございました」

平野「どうもありがとうございました」

小出「はい。ありがとうございました」

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんに伺いました」

=====(文字おこし、ここまで)
「ざまあみやがれい!」の管理人さん、いつものことながら、お疲れ様です!!!ありがとうございます!!



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