「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

自然エネルギー比率を高めなければならない理由

★ウラン燃料にしても、石油・ガス・石炭にしても、全部外国からの輸入です。今回の原発事故は、事故の被害の巨大さもそうですが、もう一つの弱点も教えてくれました。あるエネルギー源に頼り切ると、それがダメになった時、社会が麻痺してしまう事です。

★昨年3月14日の月曜日、首都圏の電車は、ごく一部を除いて全面ストップしました。その前日に東電が、「計画停電」なら無計画停電を発表し、翌日から実施したからです。鉄道会社や公共機関への配慮もない、実に無計画な「計画停電」でした。電車が、途中で止まる事を恐れて、ほとんどの電車が、全面ストップしたのです。

東日本大震災・大津波や原発事故の対応を、本格的に「サア、取り掛かろうか」と言う日にこのような事を、しました。ある意味では、「電力が不足するとこうなるぞ」と言う東電の「脅し」であったと私は、思っています。

★一つの電力会社に電力供給を独占させる弊害が、ここにあります。社会を部分的に、コントロールすることが、可能なのです。その後、色々ありますが、東電の都合の良いように物事は、進められています。その一番の証明は、東電が倒産せず存続している事です。本来なら、去年の春に倒産しているでしょう。

自然エネルギー比率を高めなければならない理由は、三つあります。一つは、上記に書いたように電力の独占供給を、自由化し電力供給を安定的なものにするためです。

自然エネルギーは、中・小規模な発電施設を沢山作ることになります。当然、少数の巨大発電所に依存する比率が低下します。そうすると、一部地域の発電能力が、ダウンしても他でカバーする事が、可能になります。

★第二に、原発は、全然クリーンでもありませんし、トータルで見ると全く、地球温暖化対策になっていません。普通の状態で発電して、エネルギーの3分の2を、海に捨てています。又、送電ロスが東電の場合、送電量の10%あるといわれています。これを考えると、約70%のエネルギーを外部環境に捨てる、又は熱として垂れ流しているのです。地球を、暖めるのに大きく貢献しています。その他にも、ウランの採掘から燃料への加工、原発の建設、その時に膨大なコンクリートと鉄材を必要とします。更に、廃炉にも膨大な手間隙と時間・エネルギーを必要とします。その後に、更に現在の技術では、解決不能の「使用済み核燃料」の10〜20万年の安全保管問題が、あります。これらを、トータルするなら膨大な化石燃料を消費している事になります。原発発電は、クリーンでもありませんし、地球温暖化に大きく貢献しています。宣伝文句とは、正反対なのが実際の所です。


★第三に、現在使用している、全てのエネルギーの燃料は輸入に頼っています。エネルギー自立も、原発発電の理由の一つのはずですが、実際にはウラン燃料も、全部輸入です。しかもアメリカから70%を輸入する事が、義務づけられています。アメリカにエネルギー源を握られているわけです。

★お金が、あるうちは代金を払い、燃料を輸入することが出来ます。然し、日本は現在、どうみても貧しくなりつつあります。このまま推移すれば、いつか燃料の輸入代金を全額支払えない時がくるでしょう。その時、化石燃料やウラン燃料にエネルギー源を100%頼っていたら、どうなりますか???解決不能の電力不足に陥ります。

自然エネルギー比率を、高めておけば、エネルギーの輸入代金を低く抑えることが出来ます。貿易収支の改善にも大きく貢献します。又、現在、石油漬けの社会構造になっていますが、これを改善するのにも役に立つはずです。

★国内にエネルギー源があるということは、色々な意味で国家の安全にも貢献するのです。単に、太陽光発電や風力発電の発電した電気の買い取り価格が高いというのは、余りに近視眼的な考えです。後始末を、全く考えない原発発電推進と似たような、発想です。「国家100年の計」的な視点から、エネルギー問題は検討するべきものです。

★そして、日本は自然エネルギーに恵まれた国です。太陽光、小規模水力、風力、地熱など実用化されているエネルギー源の潜在能力が、大きいのです。一番、発電量の期待できるのは、風力であると思います。これも妨害派からは、欠点ばかり指摘され、ネガテイブ・キャンペーンの格好のターゲットになっています。然し、陸上に作ろうとするから問題が多いのであって、海上に作れば問題のほとんどは、解決します。現に、イギリスだったと思いますが、海上に大規模風力発電設備を建設中で、日本の商社もそれに参加しています。日本の太平洋側の風の流れは安定的で、風力発電に向いているそうです。

★このように考えるなら、自然エネルギーを否定する考えは、原発発電を継続するためにムリに理屈がつけられていることが、分かります。「屁理屈」と言うべきでしょう。

原発の最大の「害悪」は、このように新しい技術や考え方を否定し、社会の進歩を妨害する所にあります。その妨害が、非常に強力です。私は、今の日本経済の停滞の最大の原因は、原発発電を擁護する考え方にあると思います。

原発発電を続けようと考えれば、社会や技術が進歩しては困るのです。それは、原発発電が、古い非合理的な技術だからです。このような考え方が、社会を支配しているから、今の日本の社会には、進歩も発展もないのです。


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