「北の山・じろう」時事問題などの日記

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再稼働してもしなくても原発は同様に危険か・環境省主催の除染講習会を体験したとされるリスナーの疑問について 小出5/10(1)

YouTube動画
20120510 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=hGmBCcwPnMY
tacc77 さんが 2012/05/10 に公開
原発再稼働でも同じ危険性か・環境省主催の除染講習会への疑問・チェルノブイリ周辺の永久立ち入り制限 小出裕章
http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/05/11/tanemaki_2012may10/


「ざまあみやがれい!」から全文転載
再稼働してもしなくても原発は同様に危険か・環境省主催の除染講習会を体験したとされるリスナーの疑問について 小出5/10(1)
2012年05月11日11:09
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65804876.html

2012年5月10日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。原発の再稼働は、使用済燃料を増やすということ。環境省主催の除染講習会を体験したとされるリスナーの疑問にも答えています。
▼ブログタイトル「ざまあみやがれい!」の由来

=====(文字おこし、ここから)

千葉「京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんです。では、小出さん今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」

小出「はい。よろしくお願いします」

千葉「今日は毎日新聞論説委員の二木和夫さんと一緒にお話を伺います」

二木「よろしくお願いします」

小出「はい。二木さんよろしくお願いします」

千葉「それではですね。小出さん今日もスタジオにリスナーの方からの質問メールがたくさん届いておりますので。順番にお聞きしてまいりたいと思っております」

小出「はい」

千葉「まず最初はこちらの方ですね。神奈川県にお住まいのラジオネームかるかんさんという方です。え…原発再稼働を主張する人の理由の一つに、再稼働しなくても原発には今までの使用済燃料があるのだから、危険性は同じ、それならば再稼働したほうがよいというのがあります。毒を食らわば皿までということわざのようで違和感を覚えるのですが。小出さんはどう思われますか、という質問です」

小出「はい。え…何を言ってるのかわかりませんが。え…すでに私達が原子力を利用したために、膨大な使用済燃料を作ってしまったということは本当です。そしてその始末ができないで困り果ててる、のです。そんな行為はまずはやってはいけないと思いますし。え…すぐにでもやめるべきだと私は思うので…思って来ました。」

千葉「はい」

小出「そしてこれからまた原子力をやるというなら、今までに生み出してき…しまった使用済燃料の上に、更にまた毒物を上乗せしていくということになりますので。」

千葉「ええ、ええ、ええ」

小出「え…そんな選択は取るべきでないと思います」

千葉「そうですね、稼働すればするほど放射性の廃棄物が増えて」

小出「そうです」

千葉「危険性は増して行くということになるわけですね」

小出「そうです。はい。」

千葉「で、これ、廃棄物の処理もしっかり決めないといけないんですけども。それも今の状態では決まっていないということですね。」

小出「はい。そのために原子力はトイレのないマンションと言われ続けてきたのです」

千葉「はい。わかりました。続いてはですね、こちらの質問に参ります。え…千葉県におすまいのラジオネームぶたのみみさんです。え…こんばんは。清掃会社… 清掃関連の会社に務めているんですけれども。お…先日環境省主催の『除染等業務講習会』というものを受講しました。その時に、放射線の健康への影響について説明を受けました。資料のグラフには赤い文字で「閾値(しきいち)」と書かれていて…境目という意味だと思うんですけども…100ミリシーベルト以下では、健康影響は現在のところは認められず、あってもとても少ないということでした。一方、そのあとの除染業務の説明では、いかに被曝を避けるか、汚染を広げないかということをかなり細かく説明され、頭が混乱してしまいました。怖がらなくてもいい程度なら、そんなに注意しなくてもいいのでは、と思ってしまいますし。また、大したことがないのなら、そもそもこんなに大掛かりな除染は不要なのでは、とも思ってしまいます。え…講習では時間が押しているということで質問時間がなかったんですけれども。小出さん、国は一体何を考えていると思われますか、という質問です」

小出「はい。え…国はですね、放射線被曝…が、低線量であれば、あたかも安全であるかのように皆さんに思わせたい…のです。」

千葉「あ、はい」

小出「で、閾値という言葉が出てきた、そうですけれども。閾値というのは、その量以下であれば安全だ、被害が出ないというものを閾値というのですが。放射線に関する限り、どんなに微量な被曝でも必ず危険があるというのが現在の学問の到達点なの…です。」

千葉「はい」

小出「ですから100ミリシーベルトを超えればもちろん危険はあるし、100ミリシーベルト以下であっても必ず危険は伴ってしまうと、」

千葉「ええ」

小出「いう、そういうことなのです。ですからなんとか除染でもなんでもしてひと…して、人々の被曝量を少なくしなければいけないとして苦闘しているわけ、ですね」

千葉「ええ」

小出「え…そのために作業をする人でも、え…被曝をしてしまえばそれなりの危険を負うしかないと、覚悟していただくしかありません。」

千葉「うーん…。この閾値…と書かれていて、100ミリシーベルト以下では健康影響は現在のところは認められず、ということで国は説明をしてるわけですけどもねえ」

小出「(苦笑)まあ、けしからん事だと私は思います。え…要するに、100ミリシーベルト以下でも、ガンや白血病がいずれ増えてくるということは、え…学問…に携わっている人であれば、ほ…皆さん認める…わけです」

千葉「はい」

小出「え…癌や白血病が健康影響でないというのであれば、そう言ってもいいかもしれませんが、ガンで死んだらやはり健康に影響があるというのが、普通なんだろうと思います」

千葉「はい。二木さんいかがですか」

二木「先生、あのう、こういう」

小出「はい」

二木「あの、除染作業は、こういうような講習会…という程度で…よろしいんでしょうかね」

小出「え…ほんとはいけないと思います。え…放射線業務従事者という…仕事に携わ…ることになるはずですし」

二木「はい」

小出「え…そういう人は特別に1年間に20ミリシーベルトまで被曝を許すという、私も含めてそうなのですが。そんな仕事を、に携わらせるときには、ちゃんと放射線の性質も教えなければいけませんし。どうすれば被曝を避けられるのかということに関しても教えなければいけないと、私は思います。で、時間が押しているから質問時間がなかったなんて言うのは言語道断(笑)です」

二木「そうですねえ」

小出「はい。」

千葉「んー……まあそういう形で講習会が行われているということなんですけれども」

小出「はい」

千葉「え…次の質問に参ります。今度はですね、大阪市にお住まいのラジオネームうなぎさんという方ですね。え…24日、ウクライナの政府機関の発表によりますと、チェルノブイリ原発周辺半径30キロ圏内のうち、1000平方キロを永遠に立ち入り制限することにしたそうです。立ち入り制限になったこのエリアなんですが、放射線量は毎時どれくらいなんでしょうか、という質問なんですが。小出さんわかりますでしょうか」

=====(文字おこし、続く)


「ざまあみやがれい!」から全文転載
チェルノブイリ原発周辺1000平方km永久立ち入り制限 「残りの9000平方kmは戻すという表明なのではないでしょうか」小出5/10(2)
2012年05月11日11:11
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65804877.html

2012年5月10日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。チェルノブイリ周辺1000キロ平方メートルが永久立ち入り制限とされたことについて言及しています。

▼ブログタイトル「ざまあみやがれい!」の由来

=====(文字おこし、続き)

※「再稼働してもしなくても原発は同様に危険か・環境省主催の除染講習会へのリスナー疑問について 小出5/10」からの続き

千葉「え…次の質問に参ります。今度はですね、大阪市にお住まいのラジオネームうなぎさんという方ですね。え…24日、ウクライナの政府機関の発表によりますと、チェルノブイリ原発周辺半径30キロ圏内のうち、1000平方キロを永遠に立ち入り制限することにしたそうです。立ち入り制限になったこのエリアなんです が、放射線量は毎時どれくらいなんでしょうか、という質問なんですが。小出さんわかりますでしょうか」

小出「はあ…放射線量に関しては、うーん、今ちょっと数字が、分かりません。」

千葉「はい」

小出「ただ、えー…チェルノブイリ原子力発電所の事故の場合には、1平方メートルあたり60万ベクレルを超えたところを、避難、させました。その面積は、え…全部で1万平方キロメートルに、及んでいます」

千葉「1万平方キロですか」

小出「はい。で、今ご質問あったのは1000平方キロで、その、え…10分の1くらいですね」

千葉「ええ」

小出「多分それはですね、え…160万ベクレルとか200万ベクレルとか、そういう程度の、汚染だろうと思います」

千葉「はい」

小出「はい。」

千葉「え、でも、あの、1万平方メートルと今、あ、えー、」

小出「はい(笑)」

千葉「1万平方キロとおっしゃいましたけど」

小出「そうです。はい」

千葉「1000平方キロという範囲でも」

小出「はい」

千葉「東京23区のおよそ1.6倍の面積」

小出「はい」

千葉「というふうにきいたんですが」

小出「はい」

千葉「それの10倍の、お…広さのところが…そんな状況になってるわけですか」

小出「チェルノブイリ原子力発電所の事故の場合には無人にされました。」

千葉「…ああ。とすると、仮にですね、」

小出「はい」

千葉「仮に、日本の福島第一原発を中心として」

小出「はい」

千葉「1万平方キロというと、どれぐらいの範囲になるんですかねえ」

小出「…ええっと今、え…福島第一原子力発電所の事故で、福島県の東半分、栃木県と群馬県の北半分、宮城県・茨城県の一部、あるいはまあ東京のごく一部というようなところが、放射線の管理区域にしなければいけない汚染を受けているのですが。」

千葉「ええ」

小出「え…う…その面積は2万平方kmあります」

千葉「はあああ……。いやいや…」

小出「(苦笑)」

千葉「え…」

小出「ただ、要するに日本の政府は、そんな広さのところを無人にできないからといって、え…人々をそこに住まわせ続けようとしているわけですね」

千葉「はあ…。そういう状況なわけですか」

小出「はい」

千葉「で、あの、チェルノブイリ事故というのは26年前の事故ですけども。」

小出「はい」

千葉「26年前に事故が起きても、まだその状況が続いているということですね。」

小出「そうですね。えー、30年経って半分にしか減りませんので。え…基本的にはもう減らないと思うしかありません。」

千葉「はあ…」

二木「で、こういう26年経って、こういうふうにまああの立ち入りを永遠に制限するというふうに、改めてというか、あえて発表するというのは、何か、新たに何か分かったとかそういうことがあるんでしょうかね」

小出「え…少なくとも1万平方キロメートルのところをすでにもう無人にしてるん…ですね。ソ連(※ロシア?)、ベラルーシウクライナという3つの国をあわせて。え…そこに1000平方キロメートルだけは、もう永久にということは、残りの9000は戻すというそういう、表明なのではないでしょうか」

千葉「うーむ…。しかし戻すといっても、」

小出「はい」

千葉「そうとう大変ですよね」

小出「そうとう大変です。はい。もう要するに、え…ライフラインも何も全部崩壊してしまっていますの、し、え、戻るにしても被曝を覚悟でしか戻れませんし。いわゆる“ふるさと”として感じていた人々はもうみんな、殆ど亡くなってしまってるわけですから。そういうところに本気で戻りたいという人が、いる、とはなかなか私は 思えません」

千葉「はあ…。わかりました。小出さんどうもありがとうございました」

小出「はい、ありがとうございました」

二木「ありがとうございました」

=====(文字おこし、ここまで)



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(以上、「ざまあみやがれい!」から全文転載)
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