「歳暮のカニ」返還求める(日刊スポーツ)
★「日刊スポーツ」から全文引用
「歳暮のカニ」返還求める
日刊スポーツ [2012年5月31日22時2分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120531-960327.html
原発3基が立地する福井県敦賀市の河瀬一治市長が、公費で細野豪志原発事故担当相ら国会議員に歳暮として越前ガニを贈ったのは公費の違法な支出にあたるとして、敦賀市の市民団体「正しい市政をみんなでつくる敦賀の会」が近く、カニの購入費約11万円の返還などを求めて住民監査請求を行うことが31日、分かった。
河瀬市長は昨年末、市長交際費を使って各1万円相当で購入したカニを原子力政策担当の細野氏や、高速増殖炉原型炉もんじゅを所管する文部科学相だった中川正春氏ら国会議員11人に贈っていた。
同会は「議員へのカニ供与は政治倫理に反する行為を助長している。違法行為のために市長交際費を使ったのは不当」と指摘。カニの代金の返還を市長に求めている。
敦賀市秘書広報課は「詳細を把握していないのでコメントできない」としている。
細野氏や中川氏にカニを贈ったことについて、同会は「原発再開に向け、便宜を図ってもらおうとする趣旨だった」として、贈賄容疑で福井地検に刑事告発し、受理された。
敦賀市には日本原子力発電敦賀原発1、2号機ともんじゅが立地する。河瀬市長は1995年に初当選し、現在5期目。全国原子力発電所所在市町村協議会の会長を務めている。(共同)
[2012年5月31日22時2分]