自家発電や週末生産も 京滋企業、節電の夏スタート（京都新聞）ほか

京都新聞
自家発電や週末生産も　京滋企業、節電の夏スタート
【 2012年07月03日 10時20分 】
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20120703000028
（京都新聞から全文引用）

２日から節電の夏が再び始まった。京都、滋賀の企業は、自家発電や週末の振り替え操業を取り入れているほか、社内の節電意識を高めて夏を乗り切ろうとしている。

■自衛策

　京都信用金庫（京都市下京区）は本店ビル屋上に太陽光パネルを設置し、節電期間に合わせ発電を始めた。出力３１キロワットで本店使用電力の約３％をまかなう。今夏から営業マンに速乾性のビジネス用ポロシャツも支給しており、取引先から「涼しそう」と好評という。

　三菱電機は京都製作所（長岡京市）の液晶テレビ工場屋上で、自社製の太陽光パネルの増設を進めている。１６日の稼働後は所内発電量は約３５％上積みの２７６キロワットとなり、生産用の電力にも活用する。

　日本電気硝子は滋賀県内の工場で自家発電機を増強しており、電力需給のひっ迫時に稼働させて関電からの電力購入を抑制。一部の生産ラインを止めて定期検査することも検討している。

■操業変更

　 自動車部品製造の日進製作所（京丹後市）は９、２３日の月曜に休業し、週末の土曜に振り替え操業する。自動車業界で一斉実施した昨夏に続き、平日の電力削 減のため自主設定し、８月も１回予定する。万一の計画停電に備え、需給ひっ迫時は納期や在庫に余裕のある工場を臨時休業させる措置も検討中だ。

　日新電機も電力需要が多い８月の月曜３日間を休業して土曜に振り替え操業する。空調機器も監視システムで全体の３分の１ずつを停止させるという。

■意識向上

　京セラは社員の節電意識を高めるため、前日の最大電力使用量とその時刻を毎朝放送する。需給ひっ迫時は照明や空調を一部停止し、パソコンをバッテリー駆動にすることも決めている。

　グランドプリンスホテル京都（京都市左京区）は従業員用通路の照明を壁のスイッチではなく、一つずつ点灯ひもで操作することにした。照明ごとに「保安点灯」「指定時間点灯」「常時消灯」に分けて札でひもに付け、無駄をなくしている。

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