「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

橋下徹が殺される!民主と自民が手を組んで この男を必死に潰そうとしている 日本も世界も変わったのに、 変わらないのはこの国の中枢だけ(1)<現代ビジネス>

『現代ビジネス』から全文引用
2012年06月26日(木) 週刊現代
経済の死角

橋下徹が殺される!民主と自民が手を組んで この男を必死に潰そうとしている日本も世界も変わったのに、
変わらないのはこの国の中枢だけ(1)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32843
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32843?page=2
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32843?page=3
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32843?page=4
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32843?page=5

(1)
 凶暴なトラも、狭い檻に閉じ込め、餌を与えず弱らせてから、棒でメッタ打ちにすれば死んでしまう。権力の中枢に居座る者たちは、そうやって敵を排除してきた。今度のターゲットはこの男である。

あいつらを再起不能にせよ

 東京・霞が関近くの某所では、月に2回、各省庁のキャリア官僚が集まり、勉強会と称する意見交換会が開かれている。

 出席する官僚たちの所属はさまざま。財務省総務省、経産省、外務省、厚労省、国交省・・・・・・。さらに警察庁と文科省のキャリアも最近、そこに加わった。

 彼らの話題の中心は、橋下徹・大阪市長である。だが、褒めるものはいない。

総務省 橋下氏の存在により、われわれが、もっとも省益を損なうことになる。

経産省 やたらと攻撃的な人物。彼が政権を取ったら、狙い通りに霞が関は潰されてしまうのではないか。

 橋下・大阪維新の会が掲げる目標は、「霞が関解体」と「地方分権」だ。その煽りをもっとも受ける、2省の危機感は強い。

外務省 とはいえ彼は外交・安全保障問題について詳しくない。あの調子では、まだ国政は無理だろう。

 一方でそんな他人事のような意見も出る。だが、楽観論はすぐに他の出席者によって否定される。

「そもそも、外交機密費なんて真っ先にメスが入れられるぞ、というわけです。橋下政権ができれば、国家公務員の大規模な削減と大幅な給与カットが行われるのも間違いない。どの省庁も危惧を強めています。だからホンネは皆決まっていますよ。なんとかして橋下氏を排除したいということです」(経産省キャリア)

 橋下徹・大阪市長が、窮地に陥っている。関西電力・大飯原発の再稼働問題で、政府の方針に異を唱えて反対をしてきた橋下氏は、最後は「ブラックアウト(不測の大停電)危機」という政財界・マスコミが一体となった大キャンペーンに屈し、再稼働容認に転じた。

 停電が起きたら、すべて橋下のせい---。原発・電力ムラのプロパガンダによって四面楚歌の状態となり、橋下氏が妥協を余儀なくされた事実は、本誌が前号で報じた通り。大メディアは「敗北宣言」とことさらに強調し、支持率は低下。橋下氏の勢いに、やや陰りが出たようにも見える。

 冒頭で紹介した高級官僚たちのホンネが示すように、橋下氏の失墜を誰よりも望んでいるのは、〝中央〟のエスタブリッシュメント=既存の勢力だ。橋下氏が「ぶっ壊す」と宣言した霞が関や、永田町の大政党にしてみれば、いまや橋下氏ほど厄介な人間はいない。

「早く潰れてしまえ」

(2)
 そう熱望する人々が、巧妙かつ陰湿に世論までコントロールを図り、完全に同氏を包囲している。

野田佳彦首相以下、既存の大政党やその所属国会議員にとって、橋下・大阪維新の会は最大の脅威となりました。官邸は維新の会潰しのため、スキャンダル情報の収集に躍起となっています」(官邸関係者)

 もしも橋下氏が中央政界に進出し、さらに政権を取ることができれば、この国の硬直しきった中枢は完全に打ち壊され、焦土と化す。だが、当の「中枢」に身を置く人々にしてみれば、それだけは、断固として避けなければならない。

原発・電力不足問題で橋下氏のターゲットとなった経産省では、幹部が『奴だけは徹底的に叩け』と宣言して、組織的に橋下潰しに動いています。彼らにとっては、大阪市の特別顧問に、省の裏切り者である古賀茂明氏や、霞が関解体論を唱える元財務省高橋洋一氏が就いているのが大問題なのです。彼らが再起不能になるまで、とにかく叩きまくるつもりでいる」(同・官邸関係者)

 そして霞が関以上に橋下氏の勢力伸張を恐れているのが、政権が崖っぷちにある野田首相ら現政権幹部と、増税のため彼らと談合している自民党幹部らだ。

 消費増税を含む税と社会保障の一体改革を巡り、攻防を続ける与野党だが、「もしも解散総選挙になれば、橋下にやられる」という危機感においては、あますところなく一致している。

「関西の小選挙区議席は48ありますが、消費増税を巡る民主・自民の野合政治に批判が集まる中、ヘタをすれば40議席近くを大阪維新の会が占拠してしまう恐れがある。

 したがって、野田首相にしろ、自民党の谷垣禎一総裁にしろ、橋下氏を封じ込めることは消費増税と同等の重要性を持ちます。原発再稼働で橋下氏を叩きに叩いたのは、それが背景にあります」(民主党幹部)

仙谷の仕掛けた罠

 首相らにとっては、大阪で橋下氏がことあるごとに声を上げ、政府を攻撃することに腸が煮えくり返っている。各種会議では、幹部が集まるたび「あの男のスタンドプレイを何とかしろ」「目立ちたがりが」などと罵声が飛び交うという。

 生真面目で知られる岡田克也副総理ですら、「『(橋下氏を)やっつけなくちゃね!』と力んでいた」(民主党中堅議員)というから、その嫌悪感は根深い。

「自民党も同じですよ。政党支持率民主党に勝っているとはいえ、大阪維新の会には劣勢を強いられている。なので、『橋下はどうせ自滅する。時機を待て』という重鎮も多く、それが、しぶしぶ野田政権との修正協議に応じている理由です」(自民党中堅議員)

 だが、こうした多くの永田町の国会議員の中でも、もっとも橋下氏に敵愾心を抱いているのは、政権の〝黒幕〟、仙谷由人民主党政調会長代行だという。

(3)
「大飯原発の再稼働を決めた関係閣僚会議の場で、もっとも激しく『あの野郎!いい加減にしろ』と橋下市長を非難していたのは仙谷氏でした。再稼働に妥協した際、橋下氏が『もう建て前論を言っても仕方がない』と失言したときにも、テレビ出演中に『建て前で反対していたのか!』と罵倒した。この数ヵ月、政府の方針をいいように引っ掻き回され、橋下氏に対する仙谷氏の憎しみはかなり強い」(民主党閣僚経験者)

 策士・仙谷氏の恐るべきところは、そんな激しい憎悪を、決して当人に直接ぶつけたりせず、涼しい顔をして〝殺し〟に来ているということだ。

 大阪維新の会所属の府議の一人は、「仙谷氏は異常にしたたか。本当に手ごわい」として、こう語る。

原発再稼働でも、政府と橋下さんの間に入ったのは仙谷さんなんですよ。そして橋下さんが撤退しやすいように交換条件を出した。再稼働を容認してくれれば、維新の会が公約に掲げる『大阪都構想』に必要な地方自治法改正法案を国会に提出するというんです」

 大阪都構想は、橋下氏にとってもっとも優先すべき公約のひとつ。もともと、政権与党の協力なくして実現可能性はゼロであり、この〝取り引き〟には、橋下氏も応じざるを得なかった。

「でもそれが落とし穴なんです。地方自治法改正法案が国会を通れば、今度は大阪で市内の区割りを24から8~9にするなど実務に取り組まなければなりません。これは大変な作業で、議席や既得権を巡って、維新の会内部に亀裂が生じる。

 仙谷さんはそこまで見越して、交換条件を持ち出してきた。政府にとっては、維新の会は内部分裂、橋下氏は大阪に釘付け、原発は再稼働と、一石三鳥です。老獪ですよ」(同府議)

 こうした〝揺さぶり〟が効いたのか。橋下氏はこのところ、発言のブレがやや目立つようになった。維新の会の国政進出に関し、いったんは「(国会審議で都構想が前に進むなら)国政に進出する必要はない」と発言しながら、数日後にはそれを撤回。「国の制度を変えることを(今の)国会議員には任せられない」として、再び国政へ向けた意欲を示した。

「相方の松井一郎大阪府知事が、まったく逆に国政への強い意欲を表明してしまい、『橋下-松井に亀裂か』と報じられたので、撤回したのでしょう。最近の橋下氏は睡眠不足で目の下にクマが目立ち、急に7kgも太ったそうで体型も崩れ始めた。相当に疲労しているように見えます」(全国紙大阪市政担当記者)

 政府・与野党・官僚機構、そして電力ムラなど産業界が一体となった波状攻撃。それだけで常人には耐え切れないレベルだが、橋下氏にかけられているプレッシャーはそれだけではない。

 前出とは別の大阪維新の会関係者がこう語る。

(4)
「国税庁が明らかに維新の会をターゲットにしている。狙いはもちろん橋下さんですが、橋下さんはガードが堅く手を出せないため、周りから潰そうとしている。おそらく財務省が仕掛けているのではないか。

 維新の会の関係先となる団体やカネの動きが、徹底的に調べられていると聞きました。橋下さんの特別秘書なども集中的に狙われていて非常に危ない。維新の会の幹部からも『国税庁が動いているから気をつけろ』と指示が出ています」

 まさに〝橋下殺し〟である。大阪維新の会は発足して日が浅く、人材もまだ豊富とは言えない。既存勢力によって袋叩きにされ、カリスマ市長の神通力に陰りが見えれば、瞬く間に自壊する恐れも強い。

「大阪市議会では7月に本予算を組まなくてはなりませんが、市政改革に向けた課題も山積み。維新の会の市議団は未熟で、トップの橋下市長をサポートする体制もできていない。

 はっきり言って映画の『ランボー』みたいなものですよ。市長と市の職員、1対4万人の戦いです。それは疲れますよ。今は人気があるので擦り寄って来ていますが、周りにいるのはこの間まで敵だった役人ばかりですしね」(別の維新の会所属府議)

 6月2日と3日にMBS(毎日放送)と毎日新聞が共同で行った世論調査によれば、橋下氏の大阪市民からの支持率は54%。まだかなりの高水準を保っているが、7割近くを誇った府知事時代からは減速していることは否めない。

 橋下氏は、このまま政府や霞が関の圧迫に屈し、結局は地方都市の一首長の立場に押し込められ、「この国の中枢を改革する」という野望や希望ごと〝殺されて〟しまうのだろうか。

それでも立ち上がる男

 大阪維新の会幹部の一人は、「そんなことにはなり得ない」と断言する。

「仮に維新の会が解体されるようなハメに陥っても、橋下さんは一人で旗を振り続けるような人です。圧力とか反対勢力とか、そんなものにヘコたれるようなら、最初から大阪市長になっていませんよ。

 本来、4年でできるかどうかという改革を、あの人は半年でやろうとしているわけです。なぜそんなに急ぐかと言えば、〝その先〟に、もっとやらねばならないことが山積みだからですよ」(同幹部)

 国政進出を巡り、あたかも関係にヒビが入ったかのように報じられている橋下-松井のツートップについても、別の大阪維新の会幹部はこう話す。

「あの二人は、ちゃんと根っこで繋がっていますよ。頻繁に会議で話しているし、電話もしょっちゅう。亀裂なんてどこにもない。行き違い発言はむしろ、維新が分裂しかけていると見せかける二人の戦略です。国政進出しないので地方自治法改正はよろしく、と民主党政権にやらせておいて、いざとなったら平気で前言を翻す。橋下徹という人はしたたかなだけでなく柔軟だから、いくら仙谷さんがやり手でも、一筋縄では行きませんよ」

(5)
 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏も、橋下氏がさも国政進出を断念したかのような態度を取ったのは、〝フェイク〟だと語る。

「例の発言は、言ってみれば解散の誘い水です。民主党、自民党双方に向け、『皆さん私を恐れているようですが、自分は総選挙に出ないのでどうぞ解散してください』と誘っている。

 今の民・自の消費税・社会保障協議や大連立騒動は、国民から見れば『野合』そのもの。橋下氏にしてみれば、ダメな既成の大政党vs.維新の会という対立構図が鮮明になるので、『どうぞお好きに談合なさってください』と思っているはず」

 原発再稼働で野田政権は橋下氏を孤立させ、「敗北」する姿を国民に見せつけて、その勢いを削いだつもりでいる。そして大阪市役所に封じ込め、ゆっくりと息の根を止めようとした。

 だが、今度は橋下・維新の会のほうが、野田首相を〝罠〟にかける番だ。

「私も橋下さんは、発言とは裏腹に、総選挙になれば間違いなく国政に出てくると思います。橋下さんもここに来て現実の政治をよく見るようになってきて、『選挙の候補者は、維新の会でなく他党候補でもOK』と言いはじめました。

 大阪都構想にしても、脱原発にしても、橋下さんには『国政で正さねばならない』という思いがある。そして、そのチャンスは今しかない。数年後の選挙を待っていたら、遅いのです」(政治評論家・有馬晴海氏)

 野田首相はまんまと橋下氏の誘いに乗り、「いつでも解散できる」という強気な態度で反対派を牽制、悲願とする消費増税を成し遂げようとしている。

 しかし、どのような過程を経ようと、3年前の公約にもなかった消費税アップを確定させ、国民を裏切った時点で、野田政権は終わりだ。永田町では9月の民主党代表選の前後までに、首相が衆院を解散して民意を問わざるを得なくなるという観測が根強い。

 野田首相は、最悪、自分は退くことになっても民主党政権は存続できると油断しているようだ。だがそこで満を持し、〝死んだフリ〟をしていた橋下氏の東上が始まる。

 橋下氏側近の一人がこう語る。

「維新政治塾では、塾生を915人に絞り込みました。そのうち500人が関東圏出身ですが、彼らにはこう言っています。『あなた方に維新の成功がかかっている』と。彼らが自宅や職場に戻り、橋下・維新の会の考えや価値観を、箱根の山を越えて伝えていく。

 関東の議員さんたちは、自分の地元は橋下なんて関係ないと思っているでしょう。しかし違う。何も考えず油断している既成政党の議員の地元に、いつの間にか維新の考えが浸透し、旗が立っているわけですよ」

(6)
 官僚機構のムダも削らず、負担を国民に押し付けたいがための消費増税、頑迷固陋な電力ムラの論理で進む原発の再稼働と再推進・・・・・・。永田町で繰り広げられているのは、「変わらない」あるいは「変わりたくない」人々による茶番だ。

 橋下徹は、それをじっと見ている。民意不在のバカげた政争に、国民が愛想を尽かし、逆襲の機会が来るのをじっと窺っている。

 そしてその日は、すぐにでもやってくるだろう。

「週刊現代」2012年6月30日号より


☆ホームページのご案内
(更新は、中々出来ませんがトラブルは、解消しました)

ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/

福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/

福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/