「北の山・じろう」時事問題などの日記

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「社説」 活断層再調査/「適地」の審査は何だった {神戸新聞NEWS}

神戸新聞NEWS http://www.kobe-np.co.jp/
社説
活断層再調査/「適地」の審査は何だった
(2012/07/19 10:03) 
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0005225221.shtml
(全文引用)

 原発の直下や敷地の一部から活断層の疑いが次々に浮上している。

 建設当時の地質調査がおざなりだったか、建設後に活断層の疑いが生じたのに原発停止や廃炉などの措置を恐れて見過ごされてきたのではないか。

 国の基準では活断層の上に重要な原発施設を設けないことになっている。今後、活断層と確認されれば、廃炉など断固とした対応を選択肢とすべきである。

 原発事故を受けた経済産業省原子力安全・保安院の調査で、専門家会議の委員から再調査を求める声が続出した。

 新たな指摘の一つは、北陸電力志賀原発1号機(石川県)の直下を走る断層が13万〜12万年前以降に動いた活断層の可能性が高いというものだ。

 国は1、2号機建設時の安全審査で活断層の可能性を指摘してこなかった。審査で見落としてきた疑いがある。

 委員からは関西電力大飯原発2、3号機(福井県)の間を走る軟弱な破砕帯についても、活断層かどうかを判断するための再調査を求める意見が相次いだ。

 1、2号機と3、4号機の間を南北に走る破砕帯で、活断層と連動してずれる恐れがあるという指摘である。

 保安院はきのう、各電力会社に再調査と報告を求めた。大飯3、4号機については再稼働前から問題視されていた。地質調査で耐震性が確認された段階で再稼働するかどうか判断すべきだった。順序が逆さまであり、電力不足解消をあせった政府の判断ミスといっていい。

 一連の活断層調査で問われているのは過去の安全審査の妥当性だ。原発直下もしくは直近での地震に持ちこたえるか、しっかり答えを出さねばならない。

 国の安全審査指針に瑕疵があり、不適切な場所に原発が立地している‐。安全のお目付け役である内閣府原子力安全委員会委員長が原発事故を検証する国会の事故調査委員会で証言した意味は重い。

 原発敷地の活断層は、安全審査の妥当性を根底から疑わせる。全国の原発の安全を徹底的に検証すべきである。もちろん、大飯3、4号機が再調査で「不適」となれば再停止もありである。

 関電に一つ注文したい。調査への非協力的態度が見え隠れする。活断層とみなされ、原発を動かせなくなることを恐れていないか。破砕帯の再調査は公正なものでなければ、不信を深めるだけだ。

 今後、さらに疑わしい活断層が見つかる可能性もある。安全に不安を残す原発で生み出される電力に、いつまでも頼っていてよいのか。



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