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メルトダウン連鎖の真相 現場はがんばったけど やっぱり危機管理の基本
中村ゆきつぐ 2012年07月22日 00:03
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(全文引用)
7月21日NHKスペシャルです。
SR弁の問題、ベントができなかった問題。電気だけではなかった事を示し、本当に現場の雰囲気をうまくつくれたドラマ形式でした。
専門家のSR弁、ベントが作動しなかった分析は興味深いものです。でもあくまでも机上の話ですね。ならどうすればよかったかまで専門家というのなら話して欲しかった。
本当の事故になったら、想定していた事が全く機能せず、本来の安全策が何一つ効果をおよぼさないとう意味で、危機管理という本来の状況です。
現場は一生懸命やるも、水素爆発時には死を意識せざるを状況の中、現場を責めるのは難しいでしょう。でも3号機は本当に水素爆発なんですかね。
そして3号機。2号機で想定できたためバッテリーを緊急に外部に調達要請。でも来たのは使えない2V。12V10個あればメルトダウンは防げたかも。自動車のバッテリーの発想をもっとはやくできなかったのかはドラマだからですかね。
現場の分析として東電は、その時の手配が場当たり的で優先判断ができなかったと。少し情けない。
それよりも、集配場所に届いていながら現場に運ぶ手段がなかった。その理由が汚染された地域に運ぶ手段がなかったということは、本当に問題。
ここで大事な事は、有事なのに平時の対応をしたという危機管理において最低の判断をした人間がいたということ。軽度汚染のひろがりを心配をして、ここまで過大な汚染をさせてしまった責任者は政府なんでしょうか?それとも本店なんでしょうか?
まあどちらであってもこの連鎖的メルトダウン部分だけでも、米国対応との比較において人災と言ってもいいと思います。
アメリカは失敗からすぐ学ぶ。事故は起きる前提。でもそれを悪化させないように万全の準備をおこなう。
日本はすぐ忘れる。事故はおきない前提。だからまわりがみんな納得しない。
最後の福島第1の責任者の発言。「仕方がなかった。現場は一生懸命やった」
このしゃべりを聞いて医学的にミスはなかったと話す医師、学校対応上問題はなかったと話す教師、犯人の対応に問題はなかった警察を思い出しました。
現場ではなく、組織の問題なんです。現場が対応できるようサポートしなければいけないんです。
政府の事故調査が万が一不可抗力と分析するのなら、この国は危機管理ができないことをまた証明することになるでしょう。
今後廃炉まで40年作業がかかると言っていますが、実際はどれくらいかは予想がついていません。
除染をちゃんとやるといって、いまになって立ち入りを禁じる場所をつくる政府。
公聴会に従業員を出して会社の立場を説明する東電。
作業員の被曝をごまかすよう指示する東電作業下請け会社役員。
本当に事故処理も下手で、どこまでばかなんでしょう。
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