「北の山・じろう」時事問題などの日記

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論説・あぶくま抄 【政府事故調報告】県は真摯に耳を傾けよ (7月24日)

福島民報
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論説・あぶくま抄
【政府事故調報告】県は真摯に耳を傾けよ (7月24日)
http://www.minpo.jp/news/detail/201207242669
( 2012/07/24 10:09 カテゴリー:論説 )
<全文引用>

 政府の東京電力福島第一原発事故調査・検証委員会の最終報告は政府、東電に加え、県の対応も厳しく指摘する内容だった。双葉病院(大熊町)の入院患者の 避難が遅れた問題では、「県の災害対策本部内外の連携が不十分だったため、患者の避難、救出が遅れた」と断じた。病院側にとって不満の残る内容だろうが、 県は最終報告を真摯[しんし]に受け止め、独自の検証・分析・見直しを進めるべきだ。
 双葉病院の問題は当時、県が「(3月)14日から16日にかけて(入院患者を)救出したが、病院関係者は一人も残っていなかった」と広報した。このため「病院関係者が患者を置き去りにした」と報道され、厳しい非難を浴びる結果になった。
  最終報告は、経緯を詳細に検証し「病院長は警察官と退避して自衛隊の救出部隊を待ったが、県災害対策本部で情報が共有されなかった。自衛隊と合流できず 15日の救出に立ち会えなかった」と指摘した。その上で「県は病院関係者らがあたかも自衛隊の救出を待たずに現場から逃走したかのような印象を与える不適 切な広報をした」と県の対応を批判した。
 原因として「県地域防災計画では避難担当部署が複数にまたがり、総括班がない」と組織上の問題を指摘 し、「どの班も患者を把握する問題意識に欠け、互いに確認しなかった」とした。さらに、搬送途中に患者が死亡したことにも触れ「入院患者の多くが寝たきり との情報が共有されていなかった」と車両手配の過ちを挙げた。
 県災害対策本部は、職員が互いに情報を共有していれば、病院、警察、自衛隊に的 確な指示・連絡調整ができたはずだ。患者救出に向け、懸命な努力をしていた病院関係者に対する誤った情報を流すこともなかった。何のための地域防災計画な のか、県は当事者意識に欠けていたと言われても仕方があるまい。
 また、最終報告は、三春町の安定ヨウ素剤配布、スクリーニングレベルの引き上げ、緊急被ばく医療機関の指定問題など4項目について県の対応に疑問を呈した。
  県は地震、原発などの複合災害への対応を強化するため11月にも地域防災計画を見直す。これまでの縦割り組織の寄せ集めではなく、横断的で、全体的の統括 できる仕組みづくりが必要だ。最終報告は「原発災害は県が前面に出て対応しなければならない」と県の役割の重大さを説いている。事故を教訓に県民の安全を 第一にした地域防災計画の策定を望む。(佐藤 光俊)


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