「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第4回》{星の金貨プロジェクト〜全文転載}

★全文転載

星の金貨プロジェクト
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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第4回》
投稿日: 2012年10月12日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5245


「今、3号機が4号機をさらに汚染する状況が続いている」
福島第一原発ではこれから300年間、人が近づけない程の汚染が続く」
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日

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カルディコット: 今はどのような努力も報われる段階ではない。それなのに彼らは作業している。おかしいですね、とにかく今は…

ガンダーセン : その通り、とにかく今は大量の汚染水が地下水脈に入り込まないように、その問題をまず解決しなければなりません。

カルディコット: しかしもし原子炉をコンクリート漬けにしてしまえば、汚染物質が漏れ出して地下水脈に入り込み、これからずっと太平洋が汚染され続けるのではないでしょうか?

ガンダーセン : そうです。だから福島第一原発に関しては、現段階では究極の解決策など無いのです。

カルディコット: 何もない…

ガンダーセン : すべての問題の解決は不可能です。
しかし多分ですが何が漏れ出しているにしても、まずは原子炉建屋の下の部分に穴を開け、下に溜まっている汚染水を抜き取ることで解決の糸口がつかめるように思います。
そこで問題が、先にご説明した巨大な汚染水の浄化装置に戻ることになります。
しかし私自身の気持ちとしては、これ以上2,000人の作業員の方々をこの時点で、廃炉のため危険な作業に従事させ、被ばくを続けさせたくはありません。

カルディコット: わかります。では違う問題に目を向けましょう。
発電装置が収納されているタービン建屋というのは、原子炉一基に対しひとつの割合で設置されているのでしょうか?

ガンダーセン : 原子炉一基につき、一棟のタービン建屋があります。

カルディコット: 数百万ベクレルも汚染されているのは、何号機のタービン建屋なのでしょうか?

ガンダーセン : 1〜4号機、すべてです。

カルディコット: 何てことでしょう?!

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ガンダーセン : 3号機が最悪です。そして興味深いことに、現在3号機が4号機を汚染しているのです。

カルディコット: 何ですって?

ガンダーセン : 驚くでしょう、でもこの二つはつながっているのです。
3号機から漏れている汚染水が4号機を汚染していることが解ります。
一か所の原子炉建屋から漏れ出した汚染水は、地面にしみこむと同時に、隣に立っている建屋も汚染してしまうのです。
そうなるのです。
ではどうしてそれがわかったのか?
私にはゼネラルエレクトリックの電気技術者である、親しい友人がいます。
彼がその状況を教えてくれたのですが、原子炉格納容器は完全に独立した構造にはなっていません。
様々なものを行き来させるため、ワイヤー状のパイプが無数に取り付けられ、ゴムの被膜で覆われた電線も無数に取り付けられてます。
そしてこれだけ高い放射線が存在する場所では、ゴムの性能は保証されていません。同じく熱に対しても、塩水に対しても、ゴムの性能保証などはありません。

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このために原子炉建屋と他の建造物とをつなぐ電気配線により、放射能汚染があらゆる場所に運ばれてしまっている可能性があるのです。

カルディコット: お話を伺って、ちょっと言葉が出てきません。
解りました、次の質問をお願いします。
3つのタービン建屋それぞれが1リットル当たり100万ベクレルに汚染されている、それで間違いはありませんか?

ガンダーセン : 一番ひどいのは3号機で、これは100万ベクレルです。その他も似たような値だと思います。
正確な数値は知りようがありませんが、途方もない数値です。
壁の汚染をこそぎ落とすため誰かをこの場所に送り込むなど、考えられないような数値であることは確かです。

カルディコット : 3つのタービン建屋はそれぞれ独立した、原子炉建屋から離れた場所にある構造体である。しかしご説明いただいたような状況では、タービン建屋内も高濃度に 汚染され、そこからさらに原子炉本体に近づくにつれ、汚染はどんどんひどくなっている、そのように推察されているわけですね?そのようにお考えですね。

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ガンダーセン : まったくその通りです。
原子炉建屋を解体するとすれば、それだけの汚染と向き合う必要があります。
現在現場では、汚染されていない場所まで移動させてこれを解体しようとしてますが、ほとんど意味はありません。かなり高い確率で日本人はこう言わなければならないと思います、自分たちは間違いを犯してしまった、と。
ですから私たちは福島第一原発を、事故現場で見つけたありとあらゆる汚染物質の、仮処分場にする必要があります。この場所の汚染はひどいものになりますが、他の場所を汚染してしまうよりはましなのです。

カルディコット: そうですね。

ガンダーセン : 福島第一原発の事故現場は犠牲になってしまった土地なのであり、人間は近づくべきではありません。

カルディコット: わかりました。ところであなたは太平洋もまた犠牲になってしまった、とおっしゃいました。この太平洋から獲れた魚をアメリカ西海岸やオーストラリアの人々 は食用にしているわけですが、魚は回遊してどこへでも行ってしまいます。太平洋が犠牲になるという意味は、これからずっと福島第一原発から漏れ出した放射 性物質が太平洋を汚染し続ける、という事でしょうか?

ガンダーセン : その通りです。完全に汚染を取り除き、再び人が入って福島第一原発を完全に解体するためには、100年、200年という単位で汚染水を途切れることなくくみ出し続ける必要があります。

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カルディコット: このことについて、人類の子孫たちはいったいどういうでしょう?100年間で3世代が交代するとして、300年間で9世代が交代することになります。
これらの世代の人々は、いったいこのことをどう思うでしょうか?
子孫たちはどうすればいいのでしょう?
今の私たちに何を望むでしょうか?
子孫たちの時代に、この問題を解決するための機械や技術は生み出されているでしょうか?
私たちの世代は子孫に対し、取り返しのつかないことをしてしまったのではないでしょうか?
これから9世代に渡る人々は、福島第一原発の危険性について、今の私たちと同じように真剣に受け止めることはできるでしょうか?

ガンダーセン : そうですね、私たちは300年後もこうした社会がきちんと機能していると思っていますが、その時点でも福島第一原発は最低でも今と変わらないレベルに汚染されているでしょう。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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「私たちの世代は子孫に対し、取り返しのつかないことをしてしまったのではないでしょうか?」
カルディコット博士のこの一言に、非常に重い課題が表現されていると思います。
原子力発電は当初から、核廃棄物に関する処理方法が無いままに始められてしまいました。
「高放射性核廃棄物の問題が深刻化する30年後、40年後には、科学の進歩によって、うまい解決方法が見つかるだろう」
という、とんでもない無責任な考えに上に立って、原子力発電は続けられてきました。

そして3.11を迎えたのです。
「うまい解決方法」など、世界中で見つかりませんでした。
1970年代に無責任極まりない考えに立って始められた原子力発電は、充実した人生を歩むべく、これから生きていく人々にとんでもない重荷を背負わせ、未来の日本人にきわめて厄介な問題を押し付ける結果になったのです。

★以上、「星の金貨プロジェクト」から全文転載


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