「北の山・じろう」時事問題などの日記

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空間の「マイクロシーベルト」から土壌の「ベクレル」への換算(武田邦彦 平成23年7月3日)

★この表は、ベクレルの汚染が、何マイクロシーベルトに相当するのか?の目安として見て頂きたいと思います。空間線量が低下している現在、シーベルトからベクレルを見ても余り意味がありません。

★そうではなく、「土壌が何ベクレル汚染されているから、その汚染は、何シーベルトの放射線量に匹敵するのだ」と言う、見方をするときに、目安として利用すると便利だと思います。

★このような使い方をすると、現在のご自分の住む土地の土壌などのベクレル単位の汚染が、シーベルト換算でどの程度の危険性があるか?少ないか??の一応の、目安となります。子供さんを、公園で遊ばせるような場合、役に立つと思います。ご自分が、どの程度危険な地域にいるのかの目安にも使えます。



空間の「マイクロシーベルト」から土壌の「ベクレル」への換算
武田邦彦 平成23年7月3日
http://takedanet.com/2011/07/post_9579.html


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空間の「マイクロシーベルト」から土壌の「ベクレル」への換算

比較表
http://takedanet.com/images/2011/07/03/bandicam_20110703_094403088.jpg
出典
http://takedanet.com/images/2011/07/03/bandicam_20110703_095345524.jpg


少し前にこのブログで、「手元にあるガイガーカウンターのような簡単な線量計」を使って、「土壌のベクレル」を計算できればと思って、計算式から行ったのですが、どうもうまく行きませんでした。

その後、読者の方からも多くの資料が寄せられ、それを元に今回の福島のデータを整理して、「実験式」からこの関係を求めることに染ました。

データは2011年4月1日から5月22日の福島の小学校の校庭の空間線量と土壌のもので、コンクリートの場合、少し違うようです(出典は下に示しました)。

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Bandicam_20110703_094403088
比較表
http://takedanet.com/images/2011/07/03/bandicam_20110703_094403088.jpg
簡易型の放射線測定器(10万円ぐらいのもの)を使って、空間の線量(1時間当たりのマイクロシーベルト)を測定したら、それから、この表を使って換算してください。

グラフを示すとより正確なのですが、何しろ対数グラフという特殊なグラフなので、ここでは表で示しました。

つまり、測定値が0.1マイクロシーベルトなら、そこの土壌はおおよそ200ベクレル、1マイクロシーベルトなら3000ベクレル、そして10マイクロシーベルトなら10万ベクレルということです。

人間は1日に100ベクレルぐらいは無視できる量ですが、1000ベクレルぐらいになると、注意が必要です. 

1000ベクレルというと1時間に0.4マイクロシーベルトで、1年間5.2ミリシーベルトの限界点の少し下になります。

その点ではおおよそ、「外部被曝してはいけない量」と、「人間が1日に処理できる量」とのバランスも取れているようです。

また、この表は、農家の方の畑だけではなく、幼稚園の砂場などでも使えます

ただ、広い大地の場合や、狭い砂場、近くに植え込みがあるなど、条件によって少し違ってきますので、あくまでも目安として使ってください。

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Bandicam_20110703_095345524
出典
http://takedanet.com/images/2011/07/03/bandicam_20110703_095345524.jpg
出典をしたに示しました。また、先回の計算は空間は1時間当たりのマイクロシーベルトでしたが、土壌は1平方メートル当たりのベクレルで計算しました。

今回は土壌は1平方メートルではなく、1キログラムを基準に染ましたので、少し数値は違いますが、日本では今回の方が実用的でしょう.

(平成23年7月3日 午前10時 執筆)


武田邦彦


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(C)武田邦彦 (中部大学) 引用はご自由にどうぞ



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