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東日本大震災:藻類やしっくい使う除染法開発{毎日新聞}

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
東日本大震災:藻類やしっくい使う除染法開発
2012年10月23日
http://mainichi.jp/select/news/20121023mog00m040005000c.html
▼全文引用



 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質は、農地だけでなく原発周辺の川底や海底の土も汚染し、農漁業の再生に暗い影を落としている。この事態を打開するため、藻類やしっくいなどを利用した除染方法の開発が進んでいる。【神保圭作】

 理化学研究所や筑波大のチームは、ドーバー海峡に分布する直径1ミリに満たない円石藻(えんせきそう)の仲間がセシウムを吸収することに着目。国内の河川や海に分布する約200種類の藻類を放射性でないセシウムを含む水槽で培養し、吸収率を測った。装置は、藻類の入った水中に、大型レンズ(1平方メートル)で集めた太陽光を光ファイバーで送り、光を吸収して増殖した藻類を回収する仕組みになっている。

 その結果、淡水性の藻類の除去率が高い傾向にあり、真正眼点藻類(しんせいがんてんそうるい)が89・2%、アオウキクサが66%だった。ヨウ素ストロンチウムについても、シアノバクテリア類「イシクラゲ」は40%以上除去した。

 セシウム吸収の仕組みは未解明だが、セシウムは、植物にとって成長に欠かせないカリウムと、水に溶けやすいなどの点で性質が似ている。筑波大の白岩善博教授(植物代謝生理学)は「カリウムの代わりに吸収しているのではないか。藻類は乾燥させれば体積が100分の1以下になる。太陽光や藻類を使うのでコストの低さが魅力」と話す。

 チームは現在、福島県南相馬市の水田で実証実験を始め、相馬港(相馬市)や小名浜港(いわき市)でも11月に行う予定だ。セシウムは水田や川底の土粒子に吸着しているため、はぎとり効果のあるアルカリ性の肥料をまき、分離したセシウムを藻に吸収させる計画だ。

 一方、近畿大の森村毅・非常勤講師らは、放射性セシウムを吸着する鉱物ゼオライトを使った建材「ゼオCa(カルシウム)漆喰(しっくい)」を開発した。ゼオライトを混合したしっくいは防臭や脱臭などに優れているが、耐水性に課題があり、それを克服した。この建材をフィルターとして使ったところ、水に溶けたセシウムを99%以上除去できることが確認できた。

 東京大生産技術研究所は、水に溶けた放射性セシウムを取り込む顔料「プルシアンブルー」を布繊維に混入。住宅の除染で生じた汚染水を、この布とともにドラム缶などに入れ線量を落とす。

 筑波大の白岩教授は「場所や状況に応じて使い分けてもらいたい」と話す。



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