「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【社説】2012年10月29日 日本の航空産業 世界需要が待っている<中日新聞>

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【社説】2012年10月29日
日本の航空産業 世界需要が待っている
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012102902000091.html
▼全文引用



 ものづくりの中でも航空宇宙産業は最先端分野である。先日開かれた展示会の盛況ぶりは、将来性のある成長産業であることを示した。今後の飛躍へ向けて、官民を挙げて奮起したい。

 今月中旬に名古屋などで開かれた国際航空宇宙展には、三十二カ国・地域から六百六十五の企業や団体が参加、過去最大の規模となった。来場者も六日間で十六万人余りに上り、当初目標を約七万人上回った。

 日本の航空宇宙産業は、国防のための航空機を中心に発展してきたが、最近は民間需要が防衛需要を逆転、旅客機の生産を柱に民需が成長のけん引役となっている。精密で高度な技術が求められる研究開発型の産業であり、科学技術基盤と質の高い人材を有する日本に適した産業といえる。

 ただ売上高は一兆三千億〜一兆四千億円で、世界市場の六十兆円に占める割合はわずか。米国のおよそ十五分の一ほどで、英仏にも遠く及ばない。日本の自動車産業と比べても四十分の一程度で、市場規模は小さい。裏返せば、まだまだ成長の余地が十分あるといえる。今後二十年で新規に旅客機など三万機前後、約三百兆円の民間需要が生まれると予測され、世界市場は拡大が続く。日本企業も、参入のチャンスをつかんでいかなければならない。

 航空宇宙展で三菱航空機は、開発を手掛ける国産旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の客席の実物大模型を展示。富士重工業は、米ボーイングの最新鋭旅客機787の基幹部品を造る半田工場(愛知県半田市)を公開した。MRJは低燃費・低騒音、787の部品には金属よりも軽くて強い炭素繊維複合材が使われる。いずれも世界の最先端技術で、次世代の航空機に求められる経済性や環境対応性をアピールできた。中小企業をはじめ、商談会も四千件近くに上り、日本を売り込む情報発信の絶好の場となった。

 航空宇宙産業で培われる技術や部品・素材の高度化は、自動車や鉄道、医療機器などの他分野に波及し、日本の製造業の発展につながる。ものづくりは、台頭する韓国や中国などの新興国に迫られており、航空宇宙産業も例外ではない。

 国際競争に勝ち残るため、技術面の強みをさらに磨くとともに、情報発信などによる海外企業との連携の支援や人材育成などに、官民が協力して取り組み、産業の裾野を広げていきたい。


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