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石原新党には期待できない「知事を真面目にやっていなかった」<zakzak>

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石原新党には期待できない「知事を真面目にやっていなかった」
連載:大前研一のニュース時評
2012.11.04
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121104/plt1211040712001-n1.htm
▼全文引用

 結局、石原慎太郎・前東京都知事は新党を結成して何をやりたいのか? 私は冷ややかに見ている。

 25年間の国会議員在職も含め、40 年近く政治の中枢にいたのに、今ごろになって「やり残したことがある」と言われても困ってしまう。「中央官僚の支配を変える」と鼻息も荒いが、何か秘策が あるのだろうか。そんな秘策があるんだったら大臣だったころにやってくれよ、と言いたい。

 「国の官僚が言うことをきかず、都がやろうとすることに対して、邪魔ばかりする」と怒っていたが、大阪市の橋下徹市長は大阪都構想で国に言うことをきかせたではないか。やろうと思ったら、都知事でもできたはずだ。

 この国をどういうふうにしたいかということについても、「戦前の夢よ、もう一度」みたいなことしか語っていない。これでは近隣諸国ともめることは間違いない。この人はキツイことを言って相手が興奮するのを楽しむというところがある。

 ナショナリストというのは、国を良くしてよその国から尊敬されるようなことをする人のことを言う。結果として、近隣諸国からどんどん憎まれて、国民を緊張させて、企業も損害を受ける。この人は国を良くする考えを本当に持っているのだろうか。

 無責任に自分の思うことを語るのは勝手だが、リーダーになってもまだ、「隣国との関係なんかどうでもいい」とか「日本人はだらしねぇ。いざとなったら戦争も辞さず」なんてことを言い出したら、国民には大迷惑だと思う。

  昨年の都知事選に際しては神奈川県の松沢成文前知事をスカウトした。松沢氏も知事を途中で辞職してその準備をしていたが、東国原氏が突然立候補して形勢不 利となったので、「オレはあと2年だけやる。だから、あんた悪いけど今回は引っ込んで、その後にやってくれないか」という密約で松沢氏にあきらめさせた、 と聞いている。

 しかし今回、松沢さんには声をかけていないようだ。一方、「猪瀬直樹副知事は優秀な人」とも語っている。マスコミはこれ を「後継指名」と捉えているようだが、自民党の中には「自民党総裁選に惨敗して総理の目がなくなった長男の伸晃前幹事長を都知事にさせるため、今回、この タイミングで都知事を辞任した」と思っている議員も少なからずいる。

 後継が不明確なのは、実はこの人の取り巻きの中に、「オリンピック」と「築地」という2つの利権を支配したいと考える人たちがいるからだ。つまり、院政のきかない人が後継者になると困る輩がうごめいているのだ。

 都知事時代、この人は週に2−3日程度しか都庁に行っていなかった。それは1期目からで、もともとこの人は知事を真面目にやっていなかったのだ。

 それより何より、今の中国との険悪な関係は、すべてこの人が原因だ。しかもそれは、個人の趣味と主義主張で尖閣というパンドラの箱を開けたからだ。都知事本来の仕事とは何の関係もないことをやって、日本企業が現実に中国で死ぬ苦しみを味わっている元凶を作った。

  「衆院議員になって最後のご奉公」というのなら、何をもってご奉公と考えているのか国民の前に明らかにすべきだ。都知事として「最後のご奉公」をせずに途 中でほうり投げておいて、橋下市長と中央官僚退治の「第3極」形成もないだろう。マスコミも、もう少し真贋鑑定してから媒体に流してほしい。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカイパーフェクTV!757チャンネル)の番組「大前研一ライブ」より



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