原発の再稼働判断「知事に責任」 北海道内入りの菅元首相に聞く<北海道新聞 >
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原発の再稼働判断「知事に責任」 北海道内入りの菅元首相に聞く
(03/09 06:55)
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▼全文転載
東京電力福島第1原発事故から3年。原子力をめぐる現在の政治や社会の状況をどうみるか。事故当時の首相で、講演のため来道した菅直人氏(67)に8日、インタビューした。
――2月の東京都知事選では、菅氏が支持した細川護熙氏ら脱原発を訴えた候補が落選しました。
「世論調査では今も6~7割の人が脱原発を望んでいるが、中心的な争点にならなかった。福島の事故では東京を含む250キロ圏に避難区域が広がる恐れがあったが、それほどの事故だったという認識が共有されなかったのだと思います」
――来春の道知事選で北海道電力泊原発(後志管内泊村)の再稼働の是非など原発は争点になりますか。
「最大の争点になるかどうかは別として、原発再稼働に関する知事の役割は極めて重要です。国の原子力規制委員会が判断するのは技術的な安全性だけ です。 事故が起きた際に住民が安全に逃げられるか、ある程度の期間で戻ってこられるか、それを判断する一義的な責任が知事にあります。規制委にお任せということ には法律上もならない」
――自民党政権は今月閣議決定するエネルギー基本計画で原発再稼働を積極的に進めようとしています。
「一言で言えば『原発拡大計画』です。再稼働だけでなく原発の新設まで見通した内容になっている。福島事故の反省のかけらもなく到底納得できません」
――電源開発大間原発(青森県大間町)の建設差し止めを求めて訴訟に踏み切る函館市の取り組みをどう評価しますか。
「函館は大間から30キロ圏。工藤(寿樹)市長がやろうとしていることは市民の安全を考えた行動だと高く評価しています。何らかの形で支援する場面があるかもしれない。私自身、大間原発の建設には反対です」
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