河北新報
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汚染牧草の搬入始まる 国の基準以下、一時保管 宮城・加美
2012年11月11日日曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/11/20121111t11023.htm
▼全文引用
福島第1原発事故による放射能で汚染された牧草を農家に代わって一時保管することを決めた宮城県加美町は10日、西部にある町有の旧宮崎田代放牧場で、汚染牧草の搬入受け付けを開始した。
町が管理するのは、放射性物質濃度が国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル以下)で、一般廃棄物として埋立処分も可能な牧草。利用自粛で保管場所に苦労する農家の要望に応えた。
放牧場には酪農や畜産などを営む農家が、ビニールで梱包(こんぽう)された牧草ロールをトラックで次々を運び込むと、重機でビニールシートの上に2段に積み上げられていった。午後3時に受け付けを終え、1個100〜200キログラムの牧草ロールが約340個集まった。
約200個のロールがあるという酪農家の男性(42)は「もう置き場がなく、困っていた。本当に助かる」と話した。
今回の搬入受け入れは11月末までの予定。来春の雪解けを待って再開する。国の最終処分場への搬出や処理施設での焼却など、処分法が決まるまで保管する。
町によると、町内には2011年産と12年産の牧草が、計約5900トン保管されている。放射性物質濃度は平均800ベクレル程度と、国の基準を大きく下回っているという。