「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

北京のランダム・ウォーカー>第18回中国共産党大会閉幕---"親日派の重石"胡錦濤の完全引退でいよいよ勢いづく江沢民&習近平「反日政権」の危惧!

現代ビジネス
トップ>http://gendai.ismedia.jp/
北京のランダム・ウォーカー
2012年11月19日(月) 近藤 大介
第18回中国共産党大会閉幕---"親日派の重石"胡錦濤の完全引退でいよいよ勢いづく江沢民&習近平「反日政権」の危惧!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=2

(3)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=3
(4)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=4
(5)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=5
(6)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=6
(7)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=7
(8)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=8

(1)と(2)を引用

 11月15日午前12時、予定より53分も遅れて、人民大会堂の東大庁に、お目当ての男がのっしのっしと現れた。習近平・新総書記兼新軍委主席(59歳)である。「譲大家久待了!」(皆さんお待たせしました)という野太い声が、第一声だった。

 縒れた深紅のネクタイは、自身が主催した初の重要会議を終えて、そのまま駆けつけたことを意味した。また、中国のトップとして、初めて標準中国語 を話したのも新鮮だった。振り返れば、毛沢東は湖南訛り、訒小平は四川訛り、江沢民は揚州訛り、胡錦濤も江蘇訛りがそれぞれ激しかった。純粋な北京育ちの 「皇帝様」は、習近平が初めてなのだ。

 中国中央テレビが「アメリカ人は夜更かしし、ヨーロッパ人は早起きして、世界中が注視している」ともったいをつけて報じた習近平の20分に及ぶ初演説は、一言で言えば、毛沢東マルクスのもとから這い出て来たような内容だった。

 11月8日に胡錦濤・前総書記(69歳)が行った政治報告では、「改革」という言葉が80回も連発された。ところが、習近平の演説には、一回も出 てこなかった。代わりに、短い演説の中で「人民」という言葉を18回も連発した。「為人民服務」(人民に奉仕する)、「中国的人民是偉大的人民」(中国人 民は偉大な人民である)という調子だ。つまり、訒小平が始めた改革開放をすっ飛ばして、毛沢東語録に先祖帰りしているのだ。
日中関係はきわめて難しい時代を迎えた

 中でも、非常に印象的だったのは以下のような言葉だ。

< 近代以降、我人門的民族歴経磨難。中華民族到了最危険的時候。自那時以来、為了実現中華民族的偉大復興、無数仁人志士奮起抗争、但一次又一次地失敗了。中国共産党成立後、団結帯領人民前人ト後継、頑強奮闘、把貧窮落後的旧中国変成日益走向繁栄富強的新中国 >

(近藤訳:近代以降、わが民族は艱難辛苦を経験し、中華民族は最も危ない時期に 至った。その時以来、中華民族の偉大な復興のため、無数の仁徳者や志士たちが奮起し抗争を起こしたが、失敗の連続だった。だが中国共産党成立後、団結して 人民の前途後継と頑強なる奮闘を導き、貧窮し落伍した旧い中国を、日進月歩で繁栄と富強に至る新中国へと変えた)

(2)

 つまり、偉大なのは改革開放を唱えた訒小平ではなくて、革命を起こした毛沢東だったと言っているわけである。また、中国共産党のアイデンティティは、抗日戦争にこそあると強調しているのである。

「中華民族到了最危険的時候」(中華民族は最も危ない時期に至った)という言葉は、「義勇軍行進曲」(中国国歌)からの引用で、実際、習近平はこ の一節を口にした時、わざと歌うような口調で述べた。義勇軍行進曲は抗日映画の主題歌で、「あの抗日の時代を思い出せ!」と国民を鼓舞するメタファーだっ たわけだ。ちなみに国歌はその後、「誰もが最後の吼声を叫ぶのだ、起ち上がれ!」と続く。

 日本人記者としては、思わず身震いしてしまった。そしていま行われている反日攻勢と重なって見えた。日中関係はきわめて難しい時代を迎えた、ということだ。

 演説の後半は、「偉大なる中華民族の復興」と、そのために「全身全霊人民に奉仕する」というのが主旋律だった。これは文化大革命の復活に思えてな らない。すでに一年前の「6中全会」(第17期中国共産党中央委員会第6回全体会議)から、同じトーンが顕れていた。あの時、胡錦濤路線とは明らかに異な る復古調のスローガンが奇異に映ったが、あれは習近平が事実上初めて主導した会議だったのだ。

 今年に入って誰もが薄煕来・前重慶市党委書記を批判し、失脚させたが、習近平政治の路線は、明らかに薄煕来政治の全国版である。だが何人かの中国 人の友人に聞くと、「朴実(朴訥)でいい」とか、「格差是正を強調していて共感が持てた」などと、みな概ね好意的に捉えている。国民の期待値はかなり高 く、もし世論調査があれば、発足時の支持率は7割に達するくらいの肌感覚だ。

 習近平の顔、口調、話の内容が誰かに似ていると思ったら、韓国の元大統領・盧武鉉ノ・ムヒョン)だ。本当に似ている! ちなみに盧武鉉は散々叩かれて退任し、その後自殺した。
今回の人事は江沢民の大勝利

 さて、この日の習近平の初会見でもう一つ、あっけにとられたのは、習近平が帯同してきた6人の常務委員メンバーの面々だった。具体的には、李克 強、張徳江、愈正声、劉雲山、王岐山、張高麗だが、胡錦濤の弟分である李克強を除けば、残りの5人はいずれも、江沢民・元総書記(86歳)に唯々諾々と 従って出世してきた子羊のような政治家ではないか。

 どれも「無難クン」揃いで、随分と軽量級になったものだ。しかも最後7番目の張高麗は、体調不良に見えるが、ハードな5年の任期を全うできるのだ ろうか。胡錦濤が、中央軍事委員会主席まで習近平に委譲せねばならなかったところを見ても、今回の人事は、最大の元老である江沢民の大勝利だった。

★以下、URL からお読みください。
(3)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=3
(4)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=4
(5)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=5
(6)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=6
(7)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=7
(8)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34088?page=8