「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【忘れない、立ち止まらない】「子は地域の宝」未来を“拓く”ための道筋を★(3) <zakzak>

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【忘れない、立ち止まらない】「子は地域の宝」未来を“拓く”ための道筋を★(3)
2013.03.07
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130307/dms1303070710003-n1.htm
▼全文転載


陸前高田市の中学生によるカキ養殖体験学習(東海新報社提供)【拡大】
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 「子は地域の宝」という言葉を、今ほど強くかみしめているときはないだろう。震災直後から、どれほど地域の子供たちのひたむきさに救われ、励まされてきたかしれない。

 避難所では、高齢者のために進んでマッサージや掃除を手伝う子供、忙しい大人たちに代わり、小さい子の面倒を見る高校生、家を失いながらも、得意の日舞を地域住民に披露した中学生もいた。

 仮設住宅へ移ってからは、生活不活発病予防のため毎朝ラジオ体操を呼びかける小学生や、地域の抱える課題を調べて新しい都市計画を練り、市長や県知事らに直談判した子供らさえいる。

 一方、子供たちが置かれる状況はあまりに過酷だ。校舎を失って別の学校に間借りせざるを得ず、その校庭には仮設住宅が立ち並ぶ。仮設の自宅には勉強部屋などない。震災から3年目を迎える今も、心身にかかるストレス、学習・運動面でのハンディは解消されぬままだ。

  児童生徒にとっての1年2年は、大人のそれとは比較にならない。より多く吸収し、成長する大事な期間を無為にすまいと、保護者が地権者と交渉して小さな運 動場を造成したり、鹿島アントラーズ小笠原満男選手(33)ら大船渡高校卒の同級生が、市内に仮設グラウンドを造るなど尽力もしてくれている。大学生ら が長期休暇を利用して、学習指導する支援も数多い。

 恐ろしい経験をし、不便を強いられても、多くの子供らは「この町が好き」「ここに残 りたい」と口をそろえる。大人以上に故郷を思い、数々の支援に報いようと努力し、自分に何ができるか考え行動に移す。小さな彼らの存在は、住民の心にあか あかと大きな希望の火をともし続けている。

 だが、町の再興へ向けた産業創出の青写真がどうもはっきりしない。進まぬ復興にしびれを切らした人々の流出に歯止めがかからず、仮設で再開した商店主たちも売り上げが戻らず苦戦。水産業も農業も壊滅的な打撃を受け、なお放射性物質の脅威にさらされ続ける。

 大船渡市と陸前高田市、住田町をあわせた気仙地域は「環境未来都市」に指定され、メガソーラー発電所の建設や、環境性能を重視した木造住宅団地モデルの開発などを目指しているが、実現の具体性はまだ見えない。

 この子供たちが大きくなるころ、果たして、この町自体は残っているのだろうか-。そんな暗たんとした思いに駆られることもたびたびある。

 未来を“拓く”のは子供たちだ。しかし、そこへ向かう道筋をつけるのは現在の大人たちの役目である。「これがこの町の自慢だ」と名実ともに示すことができ、子供ら自身が胸を張れるような地域を創るための、明確なビジョンが打ち出されねばならない。

 ■鈴木英里(すずき・えり) 1979年、岩手県生まれ。立教大卒。東京の出版社勤務ののち、2007年、大船渡市・陸前高田市・住田町を販売エリアとする地域紙「東海新報」社に入社。現在は記者として、被害の甚大だった陸前高田市を担当する。

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http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11498642031.html


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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130308/dms1303080711005-n1.htm


【忘れない、立ち止まらない】「子は地域の宝」未来を“拓く”ための道筋を★(3)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130307/dms1303070710003-n1.htm

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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130305
/dms1303050712001-n1.htm


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