「北の山・じろう」時事問題などの日記

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発信箱:戦場で失われる命=大治朋子(外信部)<毎日新聞>

毎日新聞
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発信箱:戦場で失われる命=大治朋子(外信部)
毎日新聞 2012年08月28日 00時12分
http://mainichi.jp/opinion/news/20120828k0000m070122000c.html
▼全文転載


                    

 内戦状態のシリアで取材をしていたジャーナリストの山本美香さんが、銃撃されて亡くなった。まだ45歳だった。

                         

 アフガニスタンやイラク、コソボなどの紛争地を取材してきたベテランで、これほど戦場経験の豊富な女性ジャーナリストは、日本にはごくわずかしかいない。

                         

 山本さんとは、少しだけ接点があった。早稲田大大学院の「ジャーナリズムの使命」という授業で、同じ時期に講師を務めた縁だった。記者志望の学生も多く、教育熱心な山本さんはとても慕われていた。

                         

 昨年夏、新著「戦争を取材する-子どもたちは何を体験したのか」(講談社)を出版され、「子どもたちと一緒に平和について考えていきたい。そんな思いを込めた」と述べておられた。

                         

 その中で、山本さんは戦場取材を始めてまだ間もないころ、自分の仕事が「どれほど意味のあることなの か」と悩んだと打ち明けている。しかしアフガニスタンで取材中、十分な医療を受けられず息子を亡くした父親が「こんな遠くまで来てくれてありがとう。世界 中のだれも私たちのことなど知らないと思っていた」と涙を流したのに衝撃を受け、気付いたのだという。

                         

 紛争地で、誰にも知られぬままひっそりと失われていく命。その事実を「知らないことは罪」であり「彼らの存在を世界に伝えることで、どうしたら救うことができるか、考えるきっかけをつくっていく」のがジャーナリストの使命だと。

                         

 私もアフガンで米軍に従軍取材中、爆弾攻撃を受け命が縮む思いをした。直後は臆病にもなった。山本さんが経験してきた危険は、その比ではなかったはずだ。それでも彼女を突き動かしたものがある。この著作に込められた彼女の信念が、多くの若者に伝わることを願いたい。

    

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