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東電広報が外国人記者団に「命令が聞けないなら帰れ!」
2013年6月29日 22:00
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▼全文転載
東京電力の広報が、福島第一原発事故の現場を取材するために訪れた外国人記者団を怒鳴りつけ、問題になっている。対応のひどさに、イタリア人記者は「北朝鮮の警備兵よりひどい」とする情報を発信した。
外国人記者団を怒鳴りつけたのは、東京電力広報部の中山社員。13日、東京電力から招待を受け、福島第一原発の取材に訪れた外国人記者団の1人、イタリア人記者のピオ・デミリア記者が4号機の建て屋を見たい、と要請したところ、突如大声を上げて怒り始めた。
中山社員は「これから歩きますっ!」「あわてないでください!」など、なぜか殴りつけんばかりの身振りで怒鳴った後、さらに激高。「私の命令が聞けないんだったら帰ってください!」と言い出す始末。その間、デミリア記者はほとんどなにも発言していない。
同日の取材はもともと東京電力の招待により実現したもの。報道陣を呼んでおいて怒鳴りつける東京電力の対応をデミリア記者は「北朝鮮の警備兵よりひどい」とコメントしている。
東京電力がここまで神経をとがらせるのは、記者団に見せたくないものがあるためでは、と疑う声が高い。現地取材の大半は、施設内の定められたルートを走るバスの窓から見学するだけ。
サファリパーク観光に似ているため、「サファリ取材」とも呼ばれる。13日の取材では、記者がバスを降り、自分の脚で歩くスタイルだったため、中山社員は不安のあまり情緒不安定になったものと見られる。
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