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これでも原発は安価? 東電賠償金2兆円超え もちろん国が肩代わり
2013年7月19日 23:00
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▼全文転載
福島第一原発事故の賠償金として東京電力が支払った金額が、総額2兆円を超えた。損害賠償を求めて提訴されるケースも増えており、賠償金がどれほど必要か目処はまったく立っていない。もちろん一企業が支払えるはずもなく、結局は血税をつぎ込むことになる。
東京電力は12日、福島第一原発事故に関わる損害賠償金の支払い状況を発表した。それによると、7月12日現在、仮払いが1498億円、本賠償2兆4393億円で、これまでに支払った賠償金額は2兆5891億円にのぼった。
ただ、原発事故により避難を余儀なくされている人たちがいるかぎり、賠償は続く。さらに、請求を受け付けた件数、約45万4000件のうち、合意にいたった件数は40万7000件に過ぎない。
双葉郡などの住人が、昨年12月に総額86億円の賠償金を求めて福島地裁に提訴したように、今後も賠償を求めて新たな裁判が起こされる可能性が高い。
また、米国では「トモダチ作戦」に従事した米海軍の空母乗組員らによる損害賠償訴訟も起きている。こちらも巨額の賠償金が求められており、総額がいくらになるのか、まったく目処が立っていない。
もちろん、そんな現金を一企業である東京電力が持っているはずもない。官民共同で立ち上げた原子力損害賠償支援機構から資金を前借りするなどして確保しているが、その額は6月24日時点で3兆8373億円という巨額にのぼる。
「前借り」の回数も17回に及んでいて、東京電力は右から左にお金を流しているだけだ。原子力損害賠償支援機構の資金は、累計5兆円にのぼる交付国債が主だが、先行きが見えない中、このペースではすぐに資金切れになることは明白だ。
国家の屋台骨を揺るがしかねない負担だが、これでも原発は安価な電力源なのか。
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◆東京電力
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